10歳から12歳の小学校高学年のお子さんにとって、自宅での英語の取り組みは(おうち英語というよりも)家庭学習の位置づけにあるのではないかと思います。
子どもの成長過程においても反抗期を迎え、多少扱いづらく、幼い頃のように遊びならが自然に身に付けられない年齢です。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。
教歴は15年ほど。現在、大学の非常勤講師として働いています。
英語力は継続することが最も重要で、日々の取り組みで着実に実力を高めることができることが特徴です。
スポーツなど、身長や体格など生まれ持った要因で結果が大きく左右される分野もあります。
一方、言葉を身に付けることに関しては、どんなに優秀な人でも一定の学習時間が必要という点において平等だと言えるでしょう。
この記事では、バランスよく英語力を身に付けるための
- 英語学習の始め方(気を付けたいこと・知っておきたいこと)
- おすすめ英語教材と選び方
について、まとめていきます。
参考にしていただければ嬉しいです!
10歳11歳12歳で始めるおうち英語|英語は嫌いではなければ良しとする
小学校高学年からのスタートは、日本語と同時に高めていく言葉として捉えるのではなく、学習科目としての位置づけになります。
教科の1つである「英語」に好き嫌いがあることは当然です。
他の科目同様、英語も取り組むものとして捉えれば良いと思います。
今現在、英語が大好きだとしても、子供にとってストレスの少ない勉強法を探して継続していくのがうまくいくコツです。
詳しくは後述しますが、外国語を身に付けるには想像するよりも長い期間が必要です。
成果の出やすい方法を選び、コツコツと継続することで高い英語力を身に付けることができるでしょう。
小学校高学年は自分に合った勉強法を見極めていく時期です!
高度な日本語力を高めていく時期
10歳から12歳の子供たちは文字の読み書きにも慣れ、更に高度な日本語力を獲得していく時期に入ります。
子供たちは5歳頃に獲得した母語(日本語)の基礎力を基に、小学校で読み書き能力を高めてきました。
母語である日本語は自然に身に付いたように感じるかもしれませんが、教科学習を通して日々高めてきた日本語力です。
それを更に高め・深めてていく時期です。
小学校高学年になると語彙力が高まり、抽象的な言葉の理解が進み、論理性を理解できるようになります。
10才歳から12歳のおうち英語では、高い日本語力を活かして英語を身に付けていくことが効果的な時期だと言えるでしょう。
英検1級合格レベルは、英語ネイティブの小学5・6年生レベル相当です。高学年の子供が持つ母語力の高さが分かりますね。
2000時間をいかに早く越えるか
小学校高学年では如何にして英語の時間を作り出すせるかが、その後の成果を左右します。
10歳から12歳になると英語だけに取り組んでいればよい訳ではなく、他教科の勉強も必要になります。
クラブ活動や部活などに取り組んでいる場合は、放課後に練習することもあるでしょう。
英語を身に付けるには2500時間から4000時間の学習が必要であることが分かっています。
2000時間を超えたくらいで徐々に成果が見え始め、3000時間を超えると安定した英語の基礎力が身に付き始めます。
※ 学校教育下での英語授業は小3から高3まで全て合わせても約1200時間にしかなりませんので、その必要学習量の多さが分かると思います。
1日の変化は目に見えないものですが、10日、100日の積み重ねによって大きな力となります。
中学校が目前に迫っていることを考えると、1日に取り組む英語時間を増やす努力したいところです。
目指せ2000時間!!
10歳11歳12歳で始めるおうち英語|おすすめ教材と選び方
10歳から12歳のおうち英語では、毎日時間を確保して継続することが何よりも大切になります。
直近の目安はこちらです。
- 1日1時間程度
- 元気なときはお休みなし
- 毎日コツコツ続ける
※ 2000時間の学習時間を確保するには、1日1時間で約5年半かかります。
とはいえ、大人でも毎日継続することは難しいものです。
100%成功する万能な教材や方法はありませんので、子供が取り組みやすく継続しやすい方法を選ぶのが一番です。
負担が大きい様であれば1日30分でも構いませんが、毎日取り組むことを習慣化できるような仕組みを考えることは大切です。
英語学習を習慣化することを優先させると良いでしょう。
長期的に考えると、英語は毎日の取り組みが何より大切です!
ハードルを下げて習慣付けから始める
お子さんに自宅で学習習慣がない場合、負担を感じない方法を選び「勉強の習慣を身に付ける」ことから始めることをおすすめします。
英語は言葉であるため、ただ暗記をしたり、頭で理解をすれば良いものではないので、毎日続けることがどうしても必要です。
学習習慣を身に付ける方法としてタブレットを活用した「トド英語」は良い教材です。
- 英語の発音
- 英文の読み方
- 単語のスペル
を学べるカリキュラムになっており、本格的な英語授業が始まる中学校への橋渡しとしてもぴったりです。
宿題に相当するデイリーミッションがあり、毎日それに取り組むことで英語力をを高めていきますので、毎日やるものとして習慣化してしまうのがお勧めです。
料金が月1400円以下という安さも魅力で、毎日取り組めば、約2年間で修了できるカリキュラムになっています。
トド英語を終えるだけでもかなりの実力になりますのでお勧めです!
▷ トド英語公式HPは、こちら
▷ 料金・キャンペーンは、こちら
英語はコツコツ継続できることが大切です!
自宅での学習をどうも習慣化できないという場合には、外注して先生の力を借りるという方法もあります。
高学年のお子さんにおすすめは、
- 公文英語教室
を利用することです。
親が相手だとどうしても甘えが出ますので外部の力を借りるのが良いと思いますが、どうしてもお勉強をする場所ですので、子供の負担は大きくなります。
毎日のレッスンを苦なく取り組めるようになれば、他の教材やサービスを利用してもお子さん自身で進めていくことができます。
▷ 公文の公式HPは、こちら
宿題が出るのが良いですね!
勉強の雰囲気が漂うだけでダメという場合には、ゲーミング英会話を検討してみるのも良いと思います。
- マンツーマンレッスン
- 日本語が通じる英語ネイティブ講師
- 子供専用の英会話スクール
が満たされている、Play2Speak.Co(プレイトゥースピークコー)がおすすめです。
マイクラ・フォートナイトを使った英語レッスンが受けられます。
▷ Play2Speak.Co公式HPは、こちら
ゲーミング英会話は勉強の習慣付けというよりは、英語学習へのやる気を高めることが目的です。
お子さんが英語は意味がないと考えていては、小学校の英語授業から得られるものも半減してしまいます。
また、年齢が上がり、ゲームだけは一生懸命というお子さんも少なくないはずです。
小学生からの英語学習は本人のやる気に左右されますので、ゲームから始める英語学習に興味を持たせることも良い手段だと思います。
▷ Play2Speak.Coレビュー記事は、こちら
良質な児童書を使った音読から始める
あまり英語を話すことに積極的に慣れない場合には、音声付きのOxford Reading Treeを利用して英語学習を進めるのがおすすめです。
※ 音読は声に出しますから将来的にはスピーキングにも効果を発揮します
Oxford Reading Treeはイギリスの8割の小学校で採用されている国語の教科書です。
非常によくできていて、徐々に長い文章が読めるようになる工夫がされています。
わが家でも利用していますが、とても楽しいお話です。
終始、日々の学習に親が付き合う必要はありませんが、最初はやり方を一緒に確認してあげると良いと思います。
以下のような手順で進めていきます。
- 挿絵を見ながら話しの流れを確認する(1文ずつ和訳しない)
- 音声を聞きながら文字を追って英語を聞く
- 文字を追いながら、聞いた英語を繰り返す
- 1週間程度、同じ絵本を繰り返す
- 文字だけで読めるようになったら、次の絵本へ
▷ Oxford Reading Tree公式HPの多読ガイドは、こちら
音声はフル活用することが理想です。
お子さんの目につくところに置いておくことも大切で、習慣化することで英語時間を増やすことができます。
1冊のお話は適度な長さで面白く、取り組みやすい多読教材です。
個人的には毎日取り組むことへのハードルを低くしたいので、音声ペン付きOxford Reading Treeセットがお勧めです。
発音が分からず読めないところがあっても、ペンでタッチすれば音声を聞くことができるからです。
全358冊、初級から上級まで網羅されているので、そのときの子供の英語レベルに合わせて使うことができます。
我が家もMaiyaPen付きのものを購入しましたが、子供が1人で取り組めるので便利です。
▷ タッチペン付きORTセット、こちら
▷ 数量限定お値打ちセット、こちら
CD付きのお試し30冊パックも販売していますので、ご自身の生活スタイルに適したものを選ばれるのが良いと思います!
続けやすい方を選ぶのがお勧めです。
質の高いオンライン英会話を上手く利用する
10歳から12歳で始める英会話レッスンは、会話だけでなく、読解力も同時に高められるカリキュラムを選ぶことをおすすめします。
つまり、質の良い英会話スクール選びが大切になります。
中学校では教科書中心の授業で(結果として)読めるようにはなりますが、英語を音から教えてくれる先生に出会えることは稀だと言えるでしょう。
※ 学校教育ではフォニックス(英語の発音の仕方)を学ばないためです。
小学生のうちに正しい英語の読み方を外国人の先生から教えてもらうことは得策だと考えています。
数ある英会話スクールの中でも、高学年になるお子さんにはオンライン英会話QQKidsのカリキュラムが一押しです。
中学生に向けて英語を基礎力を育てたいので、レッスン頻度を増やして、とにかくたくさん英語に触れることを意識して取り組めるスクールをおすすめします。
おすすめは週3回(平日毎日でも良い)です。
意識的に勉強できる高学年になってから英語を始める強みは、新しいことを覚えようと意欲的に取り組めることです。
レッスン頻度を増やして、学習を進めることで幼い時期から始めてきたお子さんと同レベルに追いつけます。
教材がたくさんあるのですが、まずはSmart Kidsシリーズを進めていくことです。
相性の良い先生を固定で教えてもらえるならそれに越したことは無いのですが、それが難しい場合には担当の先生にこだわらなくても良いです。
レッスン教材を学ぶことを意識し、レッスンで習った英語を丸っと覚える(発音をマネして言える)ことを意識します。
QQキッズは無料体験だけでなく、初月を破格で試すことができます。
長期休暇や学期始めなど、タイミングの良いときを見計らって英語時間を習慣化してみることをお勧めします。
▷ QQキッズ公式HPは、こちら
学校の教科書を軸にレッスンを進めたい場合には、スパトレ(SPTR)がおすすめです。
スパトレでは「教科書準拠プラン」が用意されており、毎日1回レッスンが月額6,680円という低価格で受けられます。
多くの私立の中高等学校にも活用されている信頼のおけるカリキュラムで、使用できる教科書も多数用意されています。
スパトレのレッスンは予習を前提に進められますが、予習する内容が指示されるので、効率の良い勉強ができることが特徴です。
全て英語で進められる英会話レッスンは、教科書にある言葉を頭で理解するだけでなく、実際に使える言葉までに引き上げるサポートをしてくれるでしょう。
こちらのスクールは楽しい英会話というよりは、着実に実力を高める英会話レッスンだと言えます。
▷ 【7日間無料体験】スパトレ公式HPは、こちら
通学タイプの英会話レッスンを週1回利用しても、正直なところ時間が少なすぎ成果は期待できません。
しかし、ある程度の頻度でオンライン英会話を利用し、レッスン外で英語時間を確保できれば成果が期待できます。
英会話レッスンが定期的に入ることで、毎日の取り組みが習慣化され、今後の取り組みにつなげられるでしょう。
英検を軸に英語力を高めていきたいお子さんには、オンラインESL clubが良いと思います。
「お勉強」と「楽しさ」をかけ合わせた良いとこどりができるスクールです。
小学生のうちは英検などの試験対策は最小限に抑えておきたいところではあるので、英検を主軸にしながらも4技能をしっかりと高めていくことができるカリキュラムは魅力的だと言えるでしょう。
レッスンは週2回×45分の授業に加え、毎日の取り組み(1日15~30分)まで面倒をみてもらうことができます。
中学生の英語学習本格化に向けて、目に見える成果を残していきたいご家族にぴったりの英語塾だと言えるでしょう。
▷ 【無料体験実施中】ELS clubの公式HPは、こちら
ただし、授業料が高いです。工面できればとても良いスクールです。
10歳11歳12歳で始めるおうち英語|毎日コツコツ取り組むことが将来を助ける
小学校高学年の10才から12才で始める「おうち英語」は、子供が苦労なく取り組めて、最終的には子供だけで学習を進められる方法を模索していくことがうまくいくコツです。
他教科も勉強が必要な高学年の子供達にとって、英語の時間を確保することは大変です。
特に英語学習は継続が必要な科目なので、取り組むのはお子さん自身です。
負担の軽いやり方で子供達が取り組める方法を探すことが親御さんにできる手助けだと感じます。
お子さんと一緒に最適なやり方を探すのがおすすめです!
日本語を身に付けてから始める英語学習は工夫が必要
母語習得が進んだ10歳から12歳のお子さんが英語を身に付ける場合にも、ネイティブの音声をたくさん耳にすることは欠かせません。
何歳から英語学習を始めても、言葉を身に付けるためには大量にインプットすることが前提となっています。
※ この場合のインプットとは、英語を聞いたり(読んだり)することです。
一方、英語の音声がBGMのように流れていれば良い訳ではなく、年齢に応じて効果的な英語の聞き方は変わるので注意が必要です。
小学校高学年のお子さんに、意味の理解できない英語音声をかけ流し続けても効果がありません。
10歳から12歳の小学生が英語学習には、
- 意味が分かることを重視する
- ネイティブの音声をたくさん聞く
- 文字を見ながら音声を真似する(音読)
ことが必要です。
※ 意味を把握する方法として、文章を和訳することは避けて下さい。
これらが網羅されていることを確認した上で、お子さんの性格や意欲にあった教材や方法を選ぶことをおすすめします。
なるべく負荷のかからない方法が一番です!
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小学生の英語学習が
分かり易く解説されています
どうしたら良いか分からないという場合には、メールにてお話しながら、おうち英語の始め方を一緒に決めていくことも可能です。
無理なく取り組める「おうち英語」のヒントになれば幸いです!