10才以降になったら、自宅での英語の取り組みは「おうち英語」というよりも、私の中では「家庭学習」の位置づけにあります。
他の教科の勉強と同じで、必要なことを日々こなしていくことで着実に実力を付けることができるのが英語です。
はむ先生
英語が他の教科と違う点は、生まれ持った能力に関わらず、言葉を身に付けるには「誰でも」一定の時間が必要だということです。
例えば、記憶力がとびきり良くても、3か月で英語が身に付くということはあり得ません。
勉強の方法によっては、英検1級に合格していても英語が話せないことも起こり得ます。
また、結構な長い時間を英語学習に費やさないと、成果が表に現れないという特徴もあります。
この記事は、せっかく英語の勉強に時間を使うなら、バランスよく英語力を身に付ける方法が知りたいという方に向けて書いていきたいと思います。
この記事では、
- 英語学習の始め方
- 1)気を付けたいこと
- 2)知っておきたいこと
- おすすめ英語教材とその選び方
について、まとめていきます。
参考にしていただければ嬉しいです!
10歳11歳12歳で始めるおうち英語|英語は嫌いではなければ良し

人には得意不得意があります。
英語もその1つで、英語が得意な子供いれば、どうもうまく理解が進まない子供も当然います。
英語の苦手な子供は、当然成功体験が少なくなるので、その過程で「嫌い」という感情を持ちやすくなると思います。
世間一般では「英語嫌い」は避けるべきという風潮もあり、極力好きでいてもらおうとする教員の努力が垣間見られます。
教員は上手く教えることが仕事なので努力をすれば良いと思いますが、個人的には、英語は「嫌いでなければ良い」と思っています。
大好きにならなくとも、ストレスにならない勉強法を探して継続していくのがうまくいくコツではないでしょうか。
運動が苦手、漢字が苦手、計算が苦手、人は苦手分野があって当然です。
もちろん、好きという感情は得意になり易いので、子供が楽しく取り組める環境を用意する努力はしたいところです。
はむ先生
英語を含め自分に合った勉強法を見極めていく時期です
高度な日本語力を高めていく時期

10才から12才の子供たちは、文字の読み書きにも慣れ、より高度な日本語力を獲得していく時期に入ります。
子供たちは、おおよそ5才で日本語の基礎力を獲得した後、小学校に入学して文字の読み書きができるようになりました。
日本語は自然に身に付いたように感じるかもしれませんが、日々の教科の学びを通して、日本語力を高めてきたと言えます。
小学校高学年になると、抽象的な言葉が理解できるようになり論理性が高まる時期ですので、英語を身に付ける際も「頭で考えながら」勉強として取り組みます。
はむ先生
どのような力を付けるための勉強なのか子供が理解するとスムーズです
2000時間をいかに早く越えるか

10才から12才になると英語だけに取り組んでいればよい訳ではなく、他教科の勉強も必要になります。
クラブ活動や部活などに取り組んでいる場合は、放課後に練習することもあるでしょう。
小学校高学年ではいかに英語の時間を作り出すせるかがその後を左右します。
はむ先生
この時期は、時間の確保が課題です!
英語を身に付けるには、2500時間から4000時間もの長い時間が必要なことが分かっています。
2000時間を超えたくらいで徐々に成果が見え始め、3000時間を超えると安定した英語の基礎力が身に付きます。
私の感覚では、3000時間で小学校入学を控えた子供達の日本語力くらいで、表現力は限られているけれど、日常生活は困らない程度に言葉を使えます。
2000時間の英語時間を確保しようと思うと、1日1時間取り組んで5年半かかります。
この英語習得に必要な時間は何歳から始めても変わりませんが、1日で取り組む時間を増やすなどの努力をしたいところです。
日本語を身に付けてから始める英語学習は工夫が必要

言葉を身に付ける根底は「言葉を大量に聞く」ことにあります。
しかし、日本語で文字の読み書きを習得してから始める英語学習は、意味を理解する手がかりのないCDのかけ流しなどは意味を成しません。
例えば、大人が1年間全く意味の分からない中国語を聞き続けても、何も得られないまま時間だけが過ぎるのと同じです。
効果的に英語学習を進めるには、意味を把握してから英語を聞く必要がある年齢です。
しかし意味を把握すると言っても、1文ずつ和訳することは避けるなどのやり方があります。
詳細は【7才から9才のおうち英語の始め方】の記事にまとめていますので、こちらを参考になさってください。
はむ先生
母語での読み書きを学んだあとの英語の学び方は、年齢が変わっても同じです。
\おすすめ図書はこちら/
小学生の英語学習が
分かり易く解説されています
10歳11歳12歳で始めるおうち英語|おすすめ教材と選び方

母語の読み書きが身に付いてからの「おうち英語」では、日本語で意味を理解したものを耳で聞きながら、それを口に出して音読することが必要でした。
継続することが何よりも大切なので、教材選びは子供が取り組みやすい方法を選ぶのが一番です。
英語を身に付けるには2000時間程度の勉強時間が必要な訳ですから、
- 1日1時間程度
- 元気なときはお休みなし
- 毎日コツコツ続ける
をひとまずの目安として、続けることが直近の課題となります。
10才から12才の自宅学習では、子供が自宅での学習習慣があるかどうかが教材選びに影響すると考えています。
一旦、子供に自宅での学習習慣が身に付けば、その後の英語学習は軌道に乗ってスムーズに進むと感じます。
はむ先生
この時期は、時間の確保が課題です!
先生の力を借りて公文英語から始める

子供に自宅での学習習慣がない場合、私は「公文」を活用することをおすすめしています。
この公文での英語学習の目的は、家で毎日勉強をする習慣を身に付けることです。
▷ 公文の英語教材については、こちら
毎日の自宅学習が苦なくできるようになれば、公文は卒業して良いと思っています。
文字に強くなる小学校高学年になれば、公文英語の利用も悪いことばかりではありませんが、公文では英語を話せるようにはなりません。
公文を継続する場合には、英会話スクールとの併用がおすすめです。
▷ 公文と相性の良い英会話スクールは、こちら

公文式のようなタッチペンスタイルで引き続き学習を進めたい場合には、七田式の英会話教材がおすすめです。
公文のお月謝3.5か月分で購入できるので、オンライン英会話1か月分のおまけも付いて、自宅学習ができればお値打ちだと感じます。
幼児用として開発されていますが、世界旅行をテーマにした小学校高学年に向いた学習内容で、日常会話で使う700フレーズを覚えられます。
▷ 七田式タッチペン教材は、こちら
親のサポートを受けながら音読から始める

子供に自宅での学習習慣がある(または、身に付いた)場合、CD付きのOxford Reading Treeを利用して英語学習を進めるのがおすすめです。
Oxford Reading Treeはイギリスの8割の小学校で採用されている国語の教科書です。
非常によくできていて、徐々に長い文章が読めるようになる工夫がされています。
はむ先生
わが家でも利用していますが、とても楽しいお話です。
終始、日々の学習に親が付き合う必要はありませんが、最初はやり方を一緒に確認してあげると良いと思います。
以下のような手順で進めていきます。
- 挿絵を見ながら話しの流れを確認する(1文ずつ和訳しない)
- CDを聞きながら文字を追って英語を聞く
- 文字を追いながら、聞いた英語を繰り返す
- 1週間程度、同じ絵本を繰り返す
- 文字だけで読めるようになったら、次の絵本へ
▷ Oxford Reading Tree公式HPの多読ガイドは、こちら
付属のCDはフル活用して、車での移動中、部屋で遊んでいる時間など、音楽代わりに流しておくことで、子供の英語を聞く時間を増やすことができます。
朝ごはんの時間にテレビ代わりにかけ流しておくなども良いかもしれませんね。
1冊のお話は短く、取り組みやすい多読教材です。
▽CD付き30冊パック▽
音読と英会話レッスンを併用して自力で始める

子供に自宅での学習習慣があり、タブレットで学習を進めたい場合には、学習アプリの利用とオンライン英会話の併用がおすすめです。
はむ先生
まずは、おすすめの学習アプリから紹介します!
現在はYouTubeなど、無料で配信されている動画が数多くありますが、英語を聞く教材としてどれでも良い訳ではありません。
また、意味を把握してから英語を聞くという手順を取りたい場合、YouTube動画は不向きです。
10才から12才のお子さんには、英語学習者向きに製作された英語アニメが見られるアプリ Little Fox をおすすめします。
有料アプリですが、
- アニメの日本語訳が用意されている
- 単語一覧もあり調べる必要ない
- 子供の負担が圧倒的に減る
- 絵本として音読もできる
- 理解できているか確認できるクイズもある
という点で、非常におすすめです。
無料で利用できる動画アニメも用意されているので試してみて下さい。
▷ Little Foxは、こちら
はむ先生
英語を使う場としてはオンライン英会話をおすすめします!
10才以降に始める英語学習は、できるだけ2000時間に早く到達するのが理想です。
英語を十分に聞いてから英語を使う環境を用意することも悪くはありませんが、数年後になってしまうので、私は英会話スクールとの併用をおすすめしています。
英会話スクールの5条件
- マンツーマン
- 週2~3回
- 質の良いカリキュラム・教材
- 相性の良い先生が選べる
- 無料オンライン教材が豊富
英会話スクールで効果を出そうと思ったら、少なくとも週2回以上、マンツーマンで質の良いカリキュラムに基づいたレッスンを受ける必要があります。
しかし、Little Foxを利用して毎日英語学習に取り組むことができれば、週1~2回でも効果は高いと考えています。
通学タイプのマンツーマンレッスンは、大手の英会話スクールで1回1万円以上のレッスン料がかかります。
現実的に数年に渡って継続することを考えると、オンライン英会話が妥当です。
▷ オンライン英会話スクールのメリットは、こちら
オンライン英会話も数ありますが、私の一押しは、子供専用オンライン英会話ノバキッドです。

世界130か国で利用されており、ヨーロッパ地域のオンライン英会話としてシェアNo.1を誇る実力派オンライン英会話です。
息子も4才から受講して1年半になりますが、会話と読解に力を入れた、とても効果的なレッスンを提供しています。
日本語を介さず英語を身に付けていきたい場合には、ノバキッドのカリキュラムが一押しです。
ノバキッドの講師は、ネイティブ講師・ノンネイティブ講師から選ぶことができます。
個人的には、3~4才頃までは可能であればネイティブ講師をおすすめしますが、それ以降は、ノンネイティブ講師で構わないと思います。
講師の発音よりも「講師との相性」の方が大切ですし、講師の発音よりも「レッスン頻度」の方が成果に直結します。
レッスン外で取り組める無料オンライン教材も豊富なので積極的に時間を作ることを心がけて下さい。
週2回のレッスンを1年半続けると、レベル0と1のクラスを修了することができ、簡単な英文を読むことが可能な力が付きます。
はむ先生
公式HPから無料体験レッスンは随時受けられます!
頻度を上げてオンライン英会話から始める

10才から12才で始める英語学習は、英語に触れる時間をいかに作ることができるかが、成果に直結します。
ただ、何事もひとりで学習を継続することは難しですよね。
そういう時には、お金はかかりますが、外部の手を借りることを検討するのが結果的に良いと思います。
小学校高学年になると、公文・塾・英会話、色々な選択肢があります。
それぞれに良さはありますが、特に英語を話せるようになりたいのであれば、英会話がおすすめです。
やはり英会話スクールではノバキッド(Novakid)が一押しで
- 頻度は週3回
- 毎回、宿題をする
- 無料教材を取り組む
から、英語学習を始めるのが良いと思います。
▷ ノバキッド公式HPは、こちら
英会話レッスンを週3回受けることができれば、平日1日おきに英語を話す時間を確保することができます。
きちんとしたカリキュラムのもと週3回英会話レッスンを受け、レッスン外でも英語の時間を確保できれば、成果が期待できます。
英会話レッスンが定期的に入ることで、毎日の取り組みが習慣化され、今後の取り組みにつなげられるのではないでしょうか。
はむ先生
日本語が使える先生に教えてもらいたい場合には、こちら
10歳11歳12歳で始めるおうち英語|毎日コツコツ取り組むことが将来を助ける

小学校高学年の10才から12才で始める「おうち英語」は、子供が苦労なく取り組めて、最終的には子供だけで学習を進められる方法を模索していくことがうまくいくコツだと思います。
他教科も勉強が必要な高学年の子供達にとって、英語の時間を確保することは大変です。
どんなことでも毎日続けるのって大変ですよね。
特に英語学習は継続が必要な科目なので、少しでも子供達が楽しく取り組める方法を探すことができればと思います。
はむ先生
お子さんと一緒に最適なやり方を探すのがおすすめです!
どうしたら良いか分からないという場合には、メールにてお話しながら、おうち英語の始め方を一緒に決めていくことも可能です。
▷ はむ先生の個別相談は、こちら
無理なく取り組める「おうち英語」のヒントになれば幸いです!