エッセイ

英語を始める年齢によって変わること、変わらないこととは?

子供が英語を身に付ける上で、開始年齢の差によって何が変わるのでしょうか

英語に限らず外国語学習は「早く始めた方がお得」という類の話しは、一度は耳にしたことがあると思います。

現役英語講師
はむ先生

はじめまして。大学で英語を教えている「はむ先生」と申します。

教歴は15年ほど。現在は非常勤講師として仕事をしつつ、5歳の息子の相手をする。そんな毎日を過ごしています。

個別相談も行っています。どうぞお気軽にご利用下さい!

私たち親が知るべきは、年齢によって変わる「おうち英語のやり方」です

結論からお伝えすると、英語学習を始める年齢によって日本語の習得度合いが変わるため、そこから良くも悪くも色々な影響を受けます。

この記事では、

  • 英語を始める年齢(母語習得レベル)によって変わること、変わらないこと

について解説していきたいと思います。

記事内で、0才から9才までの子供を4段階に分け、発達段階に適した英語学習の進め方を提案しています。

「我が子にあった英語開始時期」を考えるきっかけにして頂ければ幸いです!

英語を始める年齢による違いはあってないようなもの

当然のことではありますが、子供の英語学習開始年齢に正解はありません。

赤ちゃんから始めても良いですし、幼稚園・小学生から始めても、英語は身に付けられます。

知るべきは、年齢によって変わる「やり方に関する知識」です。

現役英語講師
はむ先生

親に英語力があっても「おうち英語」はうまくいかないことが普通に起こります。

英語を始める年齢の違いによって大きく変わる点は、子供の母語(日本語)レベルです。

赤ちゃんから始めれば母語である日本語もスタート地点にいますが、小学生から始めれば日本語の基礎はできあがっています。

つまり、年齢が低いほど日本語と英語との言語レベルに差がなく、年齢が上がるほど日本語と英語との言語レベルの差が大きくなります。

子供の年齢によって、英語を学ぶ前提条件が少し違うのです。

日本語と英語レベルの差によって、英語を身に付け方がどのように変わるのか、変わらないのかを見ていきたいと思います。

英語を始める年齢によって変わらないこと

英語が身に付くのにかかる時間

赤ちゃんから始めても大人から始めても、人間が言葉を身に付けるのに必要な時間はおおよそ変わらないことが分かっています。

目指すレベルなどで多少その時間は前後しますが、2500時間から4000時間です。

英語が「自分の言葉」として自然に口から出るまでには、少なくとも2000時間は必要だと言われています。

これは脳が自然に「英語の音」を「意味のある言葉」として理解するまでに要する時間と言い換えることもできます。

\言葉が自然に口から出るには/

2000時間が必要

現役英語講師
はむ先生

1日1時間で約5年半です!

この時間の長さを考えると、週1回の英会話スクールでは到底足りないことが分かります。

英語を早い年齢から始めれば、英語が身に付くまでの時間が短縮される訳ではありません。

幼児期から週1回1時間の英会話レッスンを利用したところで、何年たっても英語を話せないことは当然のことなのです。

英語学習開始年齢を問わず、英語を身に付けるには長い時間が必要という点は変わらないと言えます。

聞ける→話せる→読める→書けるの順番が理想

英語スキルを身に付ける理想的な順序も、学習開始年齢によって変わらないものの1つだと言えます。

参考にしたいのは、母語である日本語を身に付けた順番です。

総合的な英語力を高めることを考えると、聞いて分かる、話せる、読める、書けるの順番に、英語力を高めていくことが望ましいと言えます。

英語学習開始年齢によっては、聞くこと、話すこと、読むことを同時進行で進めていくことが効果的な場合もありますので、例外は存在します。

現役英語講師
はむ先生

詳細は年齢別のおうち英語の始め方をご覧ください!

英語を聞いて分かるようになれば、話せるようになります。

親の世代の英語教育では、聞くことが重視されなかったために、英語を話せるようにならなかったのです。

英語を始める年齢によって変わること

得意とする能力が変わる

母語である日本語力の向上により「変わるもの」の1つに、子供が得意とする能力が変わることが挙げられます。

言葉は、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことという4つの技能で成り立っています。

赤ちゃんが言葉を学習する能力が高いと言われる理由は、耳で聞くだけで「自然に」その言葉を身に付けられる能力が高いからです。

この自然に言葉を身に付けられる能力は、0歳が最も高く8歳頃を境に弱くなることが分かっています。

8歳頃からは文字情報に強くなり「意識的に」英語を学ぶ年齢に入ります。

小学生になり机の上の勉強にも慣れてくる時期でもあり、英語も勉強の1つとして取り組むことができる年齢です。

日本語のレベルが上がるにつれ、論理的に物事がしっかりと考えられるようになります。

現役英語講師
はむ先生

母語である日本語の完成は15歳です。

自宅での英語の進め方・やり方が変わる

バイリンガルの分野で行われている研究結果から、8歳を境に生まれ持った言語能力の特徴が変わることが明らかになってきました。

つまり、英語をうまく身に付けるための勉強の仕方が変わるということですので、英語環境を整える際に親や教師は気を付ける必要があります。

英語を自分の言葉として習得するまでには、最低でも2500時間かかることは見てきました。

長期的にコツコツ続ける必要があるものは、子供が努力をしなくてもできる仕組みを考えることで、親も子も楽に進めることができます。

子供の年齢によって変わる特徴(能力)を踏まえた、年齢別の英語環境の整え方はそれぞれの記事にまとめています。

\年齢別おうち英語の始め方/

英語を学ぶと決めたなら時間を作る

日本で生きていく限り、英語はできなくても不自由することはないでしょう。

しかし、世界に出ていくには英語が必須ですし、社会的な価値の高さから、英語ができると少し得をする世の中になっているように思います。

理系、文系に関わらず英語は入試に必ず付いてきますし、仕事でも英語ができることで一目置かれることも少なくなりません。

学校教育においては、英語の授業時間は国語と同じだけ時間が割り振られており、小学校から高校までをあわせて約1200時間です。

英語を自然に話し始めるまでに必要な2500時間のおよそ半分にあたります。

現役英語講師
はむ先生

学校教育だけで半分も時間が確保されています!

せっかく英語授業だけで1200時間の学習時間を確保できるのですから、私は残りの半分の学習時間を自宅で取り組むことをおすすめしたいと思います。

1日1時間の取り組みを約3年間続けると、合計で1200時間になります。

毎日何かを継続することはどんなことでも大変ではありますが、子供の将来に残せるものとして教育的な価値は高いのではないかと考えています。

参考にしていただければ幸いです!