外国語を身につけようとするとき、開始年齢が早ければ早いほど上達は早いのか?

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外国語、特に英語を身に付けることは将来的なメリットが大きいと考えられています。

子育て中の親御さんは、いつから子供の英語教育を始める方が良いのだろうかとお考えのことでしょう。

大学英語講師はむ先生

はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。
教歴は15年ほど。現在、大学の非常勤講師として働いています。

この記事では「外国語を身に付けようとするとき、開始年齢が早ければ早いほど、その上達は早いのか」という疑問に答えていきたいと思います。

結論からお伝えすると、外国語習得には接触する量が欠かせないので、早くから始めた方が達成しやすいと言えるでしょう。

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「開始年齢が早ければ早いほど、その上達は早いのか?」という疑問に答える前に考えたいこと

母語であれ、外国語であれ、言葉を身に付けるには長い時間が必要です。

また、言語習得の特徴として、接触時間が満たされなければ成果(発話)が見られないことが挙げられます。

「英会話レッスンを何年も続けているのに、全く話せない」と感じるのは、一定量を越えていないからです。

大学英語講師はむ先生

詳しく見ていきましょう!

英語というコップをあふれさせる必要がある

言葉を身に付けるためには、その言葉をたくさん聞くことが必要です。

聞くと言っても

  • 視覚情報などの手がかりをもとに意味が推測できる音声

を大量に聞く必要があるのです。

母語であれば、赤ちゃんが毎日お母さん・お父さんに話しかけられている音声を指します。

おむつを替えるときにされる「おむつ替えようね」「新しくなって気持ちイイね」などの声がけが、後に発話に結びつくのです。

外国語である英語あれば、学習教材やメディア媒体から流れるネイティブ音声となります。

1日は平等に24時間

1日は24時間、皆平等にあります。

その中で、英語にどのくらいの時間を充てるかによって、英語が身に付くスピードが変わります。

1日1時間なのか、3時間なのか、5時間なのか。

はたまた、1週間に1時間なのかによって、英語が身に付く速さが変わるのは当然だと言えるでしょう。

日本語を母語とする人が、英語を身に付けるために必要な時間は2500-4000時間だと言われています。

子供の英語習得に関しては、2000時間を越えると自由に話せるようになってきます。

現役英語講師はむ先生

1日1時間で約5年半ですね!

日本語のコップは満たされているかを常に考える

子供の英語教育に熱心な親御さんは、毎日コツコツと取り組まれていると思いますが、

  • 母語である日本語習得レベル

も同時に注意をしてみていきたい点です。

赤ちゃんに毎日話しかけて育てても、言葉を発するまでに約1年ほどかかるように、日本語習得にも時間がかかります。

1日24時間のうち、どの割合で日本語と英語に接触していくのかは、子供が将来どの言語を中心に生活するのかによって変わるはずです。

ご両親の母語が日本語でも、赤ちゃん時代にCDなどを使って英語ばかりを聞かせていたら、日本語習得は進みません。

英語教育を始める前に、お子さんの幹となる言語を決めて意識して育てることをお勧めします。

その上で、英語を生活の中にどの程度取り入れるのかを決めていくと良いでしょう。

大学英語講師はむ先生

我が家は日本語:英語は、9:1を意識していました。

「外国語を身につけようとするとき、開始年齢が早ければ早いほど、その上達は早いのか?」私の答えは?

我が家はおうち英語6年目で、赤ちゃんの頃から英語教育を始めています。

※ おうち英語とは自宅での活動を中心に子供の英語教育を進める親の取り組み

現在、小学1年生の息子の英語教育を振り返って、早く始めることのメリットをまとめてみたいと思います。

3歳までは自宅で教材を中心に使い、4歳からはオンライン英会話を追加で利用しています。

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現役英語講師はむ先生

1例としてみて下さいね!

「上達が早い」のではなく「子供本人が楽」である

我が家のおうち英語の開始年齢は0歳です。

子供の英語教育を赤ちゃんから始めることで感じることは、

  • 同じ英語レベルまで習得するのに開始年齢が早い方が「本人が」楽である

ということです。

こちら、ちょうど英語を聞き始めて、丸っと6年くらいの息子です。

特別、英語力が高い訳ではなく、6歳(小1)レベルの日常会話ができる英語力かなと思います。

子供本人にすると、気が付いたら英語が聞いて理解でき、話せているという感じです。

現役英語講師はむ先生

おうち英語の取り組みは2000時間を越えています

この程度の英語力でも年齢が上がってから身に付けようと思うと、本人の相当な努力が必要となります。

幼い頃から始めることで、親主導で英語に触れる習慣が自然にできるので、

  • 本人の意識的な努力なしに英語が身に付く点がメリット

だと言えるでしょう。

6年間おうち英語を続けていても、日本語習得に終わりがないように、ずっと継続が必要です。

今はオンライン英会話でコミュニケーションの機会を作りながら、英語でアニメを見たり、たまに英語の絵本を読んだりしながら、英語時間を日々蓄積しています。

子供の英語教育で頑張るのは親御さん

小学校入学までの英語教育で頑張るのは親御さんです。

私は子供の英語学習を親が肩代わりしてあげる取り組みだと感じています。

どのような「頑張り」が必要かというと、日々の育児の中に英語時間を取り入れるという努力です。

決して、親御さん世代がしてきたような英語学習をさせるということではありません。

大学英語講師はむ先生

子供英語は楽しさベースです。

例えば、

  • 車の移動の時間に英語の歌をかける
  • テレビ時間を英語アニメにする
  • 英語学習用アプリを仕込んでおく

など、今はインターネット環境が整っていることもあり、親御さんの根気次第で「英語を聞き取れる耳」を育てることは可能です。

子供の言語習得は日々の生活の中にある

子供が毎日学校に通い、新しい言葉(日本語)を覚えてくるように、英語も日々の取り組みが欠かせません

2000時間を越える取り組みをしようと思うと、何歳から始めても、ある程度の覚悟をもって取り組む必要があるでしょう。

開始年齢が早いことで、

  • 英語に触れていることが「日常」になり易い

という点は、声を大にしてお伝えしたいと思います。

日本語の基礎は5歳でできあがると言われています。

母語が確立してくることで、早いと3歳頃から、遅くても4歳くらいになると、子供は聞き慣れない言葉である英語を嫌がるようになります。

それをいかに楽しく取り組ませるかが親御さんの腕の見せ所とも言えますが、何歳からでもすんなり英語を楽しんでくれると思わない方が良いでしょう。

大学英語講師はむ先生

そういう意味では、早い方が親御さんも楽ですね!

「外国語を身につけようとするとき、開始年齢が早ければ早いほど」であるべきなのか?

英語を取り組む開始年齢が早い方が

  • 親が頑張る必要があるが子供が楽である

ということをお伝えしました。

一方で、親が頑張ってまで英語を身に付けた方が良いのかという問題も浮上します。

親御さん世代が取り組んだように、勉強して身に付ければ良いではないかと言うことですね。

この点について、少し考えてみたいと思います。

現役英語講師はむ先生

中学生からでも高い英語力を身に付けた人はいますよね!

究極どちらでも構わないがメリットはある

親が努力してまで子供に英語を身に付けさせる必要があるのかという点は、個人的にはどちらでも良いと思っています。

今の日本社会が続けば、日本語で義務教育から高等教育まで受けられますし、日本語だけで生涯を過ごすことは可能だからです。

一方で、英語力の高さが

  • 高校・大学などの入学試験
  • 就職
  • 入社後の昇進試験

などで問われることは、今後も変わらないと思われます。

また、私が息子を見ていて、幼い頃から英語に取り組んでいて良かったと思うのは、彼がごく一般的な能力の持ち主だからです。

親の立場で考えた時に、平凡であるからこそ早く始めて良かったと思います。

何でも要領よく暗記できたり、物事を勧められたりするタイプであれば、学校の授業で十分かもしれません。

器用なお子さんは、本人の興味の度合いに関係なく、物覚えが良いものです。

早く始める英語教育には、誰でも続ければ身に付けられるというメリットがあるように思います。

今から始めよう!方法は1つではない

いつから英語を始めるかという点について悩まれる親御さんは多いと感じますが、いずれ英語を始めようと思っているなら、今すぐに始めれば良いと考えています。

思い立ったが吉日という言葉があるように、今日から始めてみてはいかがでしょうか。

英語を話せるようになるには、(何歳から始めても)2000時間を達成しなければ成果が見えないことは分かっている訳ですから、

  • 早く始めた方が達成したい年齢までに時間に余裕がある

と言えるでしょう。

お子さんの年齢が、既に小学校高学年だったとしても、中学生になってから始めるよりは取り組める時間が長いのです。

大学英語講師はむ先生

年齢が若ければ若い方が、聞き取り能力は高いですよ!

おうち英語の始め方は、お子さんの年齢によって変わります。

少しずつでも毎日取り組むことで、英語時間は誰でも蓄積できるのです。

今日から始めてみませんか?

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