「7歳から英語を始めるのは遅い?」
「8歳や9歳では、もう英語を自然に身につけられない?」
小学校に入ってから英語を始めようとすると、幼児期からおうち英語を続けている家庭と比べて、不安になることがあるかもしれません。
けれども、7歳・8歳・9歳から英語を始めても、決して遅くありません。
この年齢の子どもには、
- 日本語で説明を理解できる
- 文字を使って学べる
- 目標を持って練習できる
- 一人で教材を進められる
という、小学生ならではの強みがあります。
大学英語講師はむ先生はじめまして!
英語講師の「はむ先生(村上里実)」と申します。教歴は15年ほど。大学で非常勤講師として教えています。
乳幼児期とまったく同じ方法を使う必要はありません。
英語の意味を理解しながら、音・文字・会話を少しずつ結び付けていけば、小学生からでも英語力を育てていくことができます。
この記事では、7歳・8歳・9歳から英語を始める家庭に向けて、
- 年齢ごとの特徴
- 最初に取り組みたいこと
- 1日の英語時間
- 教材や英会話の選び方
- 英語を嫌がる場合の対応
を順番にお伝えします。
おうち英語スタート診断から来られた方へ
この記事では、診断で表示された7~9歳の取り組みについて、その理由と具体的な進め方を詳しく解説しています。
7歳・8歳・9歳から英語を始めても遅くない

日本の小学校では、原則として3・4年生で「外国語活動」、5・6年生で教科としての「外国語」が行われています。
9歳前後は、学校でも本格的に英語と出会い始める時期です。
早く始めた子には、英語の音に触れてきた時間が長いという強みがあります。
一方で、小学生から始める子には、日本語の知識や読み書きの力を英語学習に使えるという強みがあります。
ただし、日本語で多くのことを理解できる年齢でも、初めて学ぶ英語では、知っている単語や表現がまだほとんどありません。
実年齢が8歳でも、英語年齢は0歳からのスタートです。
日本語でできることと、英語でできることを比べる必要はありません。
8歳だから8歳向けの英語の本を読む、9歳だから長い英語アニメを理解できる、とは限らないのです。
英語はやさしい段階から始め、内容やテーマは本人の年齢や興味に合うものを選びましょう。
「早く始めなかったから、もう手遅れ」と考える必要はありません。
大切なのは、乳幼児向けの方法をそのまま続けるのではなく、小学生の発達に合った方法に変えることです。
7歳の英語|楽しさを残しながら短い習慣を作る
7歳は、小学校生活に慣れるだけでもエネルギーを使う時期です。
英語を新しい宿題のように増やしすぎると、始める前から負担になってしまいます。
最初は、
- 英語アプリを10分
- 好きな英語動画を10分
- 音声付き絵本を1冊
など、短く終わる活動から始めます。
この年齢では、「英語が分かった」「一人でできた」という経験を増やすことを優先しましょう。
8歳の英語|音と文字を結び付け始める
8歳頃になると、決められた手順で教材を進めたり、習慣を決めて取り組みやすくなります。
また、文字の導入にも良い時期といえます。
英語の音を聞くだけでなく、
- アルファベットの音
- 単語の読み方
- 短い英文
- 音声をまねた音読
も少しずつ取り入れられるようになります。
ただし、単語を何十個も書いて覚える必要はありません。
音声を聞き、文字を見て、口に出す流れを作ることで、英語の音と文字を結び付けやすくなります。
9歳の英語|本人と目的を共有して進める
9歳頃になると、「なぜ英語をするのか」を本人なりに考えられるようになります。
学校の英語が分かるようになりたい、海外の人と話したい、英語でゲームをしたい、英検に挑戦したいなど、目標は何でも構いません。
親が一方的に教材を決めるよりも、
英語で何ができるようになったら楽しそう?
と話してみてください。
本人が納得できる目的があると、英語を「やらされる勉強」にしにくくなります。
7歳・8歳・9歳は英語が「遊びから学び」に変わる時期

7歳から9歳は、英語を遊びだけで身につける時期から、少しずつ意識して学べる時期へ移っていきます。
だからといって、最初から文法ドリルや単語テストを中心にする必要はありません。
この時期に合うのは、
意味が分かる
↓
音を聞く
↓
文字を見る
↓
まねして言う
↓
実際に使う
という流れです。
幼児期のように英語音声を流しておくだけでは、子どもが内容を理解できず、興味を失うことがあります。
映像、イラスト、物語、ゲームなどを使い、「何を言っているのか」を想像できる英語を選びましょう。
7歳・8歳・9歳のおうち英語を始める5ステップ

ステップ1|一人で進められる教材を1つ決める
最初に用意したいのは、親が毎回教えなくても進められる教材です。
例えば、
- 音声付きの英語アプリ
- タッチペン教材
- 動画付きのオンライン教材
- 自動で次の課題が表示される教材
などがあります。
毎日違うプリントを親が探したり、英語で話しかけたりしなくても構いません。
親の役割は英語を教えることよりも、子どもが迷わず始められる仕組みを作ることです。
現役英語講師はむ先生最初の目標は、1日10分を2週間続けることです
ステップ2|その教材を使って「内容の分かる」英語を毎日聞く
次に、英語を聞く時間を作ります。
ただし、意味の分からない音声を長時間流す必要はありません。
最初からすべての英語を理解できなくても、映像や物語から大まかな意味が分かれば十分です。
同じ作品を何度も見ることも、立派な英語学習になります。
ステップ3|アルファベットの「名前」より音を覚える
Aを「エー」、Bを「ビー」と読めても、英単語を読めるようになるとは限りません。
英語を読むためには、文字が単語の中でどのような音になるのかを知る必要があります。
そこで、アルファベットの名前と一緒に、文字と音の関係も少しずつ学びます。
フォニックス教材を使う場合も、ルールを暗記するだけではなく、
- 音声を聞く
- 文字を見る
- 単語の中で音を確かめる
- 自分でも発音してみる
という順番で進めましょう。
ステップ4|音声付きのやさしい本を読む
単語や短い文に慣れてきたら、音声付きの英語絵本を読む教材を取り入れます。
最初は1ページに短い文しかない教材から始めると進めやすいでしょう。
読むときは、一文ずつ日本語に訳さなくても構いません。
- 絵を見て話の内容を想像する
- 音声を聞きながら文字を見る
- 読めそうな部分だけ声に出す
- 数日後にもう一度読む
という流れで進めます。
すらすら読めるようになるまで、同じ本を何週間も練習させる必要はありません。
「だいたい分かった」「もう一度読みたい」と思えるところで次へ進んでも大丈夫です。
ステップ5|英語を使う相手を作る
聞くことや読むことに慣れてきたら、英語を使う機会も加えます。
家庭で英語を話すことが難しければ、オンライン英会話を利用する方法があります。
7歳から9歳の初心者には、
- マンツーマン
- 子ども向けの画面教材がある
- 初心者向けのカリキュラムがある
- 毎回同じ先生を選びやすい
- レッスン外の教材がある
サービスが向いています。
例えば、Novakidは4〜12歳を対象とし、年齢別のプログラムやセルフラーニング教材も用意しています。
ただし、オンライン英会話だけですべてを身につけようとしなくても構いません。
英会話は英語を使う場所、自宅のアプリ・動画・読書は英語を蓄える場所と分けて考えると、無理なく続けやすくなります。
小学生にもおすすめNovakid|3つの理由をまとめた記事を読んでみる >>
小学生のおうち英語は1日何分?

初めから1日1時間を目標にすると、学校や宿題との両立が難しくなることがあります。
まずは、合計15〜30分程度から始めましょう。
一度に30分続けなくても構いません。
1日の取り組み例
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 朝または帰宅後10分 | 英語アプリ |
| 夕食前や自由時間10分 | 英語動画 |
| 寝る前5〜10分 | 音声付き絵本 |
「10分を2〜3回」に分けると、子どもの集中力にも、家庭の予定にも合わせやすくなります。
オンライン英会話を受けた日は、それだけで終わっても大丈夫です。
毎日完璧にこなすことよりも、英語に触れる日を少しずつ増やしていきましょう。
7歳・8歳・9歳に合う英語教材の選び方

教材は、有名かどうかよりも、子どもが一人で続けられるかどうかで選びます。
| 子どもの様子 | 合いやすい方法 |
|---|---|
| タブレットが好き | 英語アプリ、動画教材 |
| 本を読むのが好き | 音声付き絵本、リーダー教材 |
| 人と話すのが好き | オンライン英会話 |
| ゲームが好き | マイクラなどを使った英会話 |
| コツコツ進めるのが得意 | フォニックス、多読教材 |
| 親が進度管理をするのが難しい | カリキュラム付き教材、コーチ付きサービス |
教材を一度に何種類も始める必要はありません。
最初の1か月は、
毎日の教材1つ+楽しむ英語1つ
で十分です。
例えば「アプリ10分+英語動画」「アプリ10分+音声付き絵本」のように組み合わせます。
英語にやる気がある子には英語&英会話教室

人と話すことに抵抗がなく、「英語を話してみたい」という子には、英語教室が向いています。
ただし、初心者にいきなり自由会話をさせると、何も言えずに終わってしまうことがあります。
きちんとしたカリキュラムが組まれており、画面上にイラストや選択肢が表示され、先生の言葉をまねしながら答えられるレッスンを選びましょう。
小学生におすすめはLepton英語教室(オンラインも可)です。
英会話と英語教室のよいところを併せ持ったようなカリキュラムで、4技能をバランスよく育てることができます。
コツコツ進められる子には音声付き多読

一人で本や教材を進めることが好きな子には、音声付きの多聴・多読教材が合います。
大切なのは、年齢ではなく英語のレベルに合った本を選ぶことです。
9歳だから9歳向けの英語本を読む必要はありません。
英語を始めたばかりであれば、内容が幼く見えても、1ページに1文程度の本から始めて大丈夫です。
「簡単すぎるかな」と感じるくらいの本をたくさん読む方が、読むことへの抵抗を減らせます。
小学生スタートにぴったり|トド英語アプリについてまとめた記事を読んでみる >>
英語を嫌がる子には「好きなこと」を入口にする

小学生になると、本人の気持ちを無視して英語を続けることは難しくなります。
英語を嫌がる場合は、英語そのものを好きにさせようとするよりも、すでに好きなものと英語を組み合わせます。
例えば、
- マインクラフト
- 動物
- 工作
- 歌
- スポーツ
- アニメ
- クイズ
などです。
ゲームを使った英会話では、英語を話すこと自体ではなく、「先生と一緒にゲームを進めたい」という目的が生まれます。
最初は日本語を使える先生や、日本語で操作方法を確認できる教材でも問題ありません。
英語への抵抗が減ってから、英語を使う割合を増やしていきましょう。
マイクラ英会話|小学生向き3社を比較した記事を読んでみる >>
7歳・8歳・9歳のおうち英語で避けたいこと

英語を流すだけで終わらせる
英語音声を流すこと自体が悪いわけではありません。
ただし、内容がまったく分からず、子どもも聞いていない状態では、続けても手応えを感じにくくなります。
映像や絵を使い、意味を想像できる英語を選びましょう。
書く練習から始める
小学生の英語というと、アルファベットや単語を書かせたくなるかもしれません。
しかし、音を知らない単語を何度も書いても、使える英語にはつながりにくいものです。
聞く、見る、言う、読むという経験を作ってから、必要に応じて書く活動を加えます。
教材を増やしすぎる
英語アプリ、英会話、絵本、ドリル、動画を一度に始めると、何をすればよいのか分からなくなります。
まずは毎日使う教材を1つ決めます。
足りない力が見えてから、読む教材や話す機会を追加しましょう。
親が毎日先生になる
親が発音を直したり、問題を出したり、教材を横で見張ったりする方法は、長く続けるのが大変です。
小学生のおうち英語は、親が教える取り組みではありません。
子どもが一人でも始められる教材を用意し、終わったときに「今日は何をしたの?」と声をかける程度でも十分です。
7歳・8歳・9歳のおうち英語|よくある質問

- 7歳・8歳・9歳から英語を始めるのは遅いですか?
-
遅くありません。
この年齢には、日本語で説明を理解し、文字を使って学び、一人で教材を進められる強みがあります。
幼児と同じ方法をなぞるのではなく、小学生に合った教材と進め方を選びましょう。
- フォニックスから始めるべきですか?
-
フォニックスを学んでも良いですが、フォニックスだけから始める必要はありません。
まずは、意味の分かる英語を聞き、知っている単語を少しずつ増やします。
そのうえで、アルファベットの名前と一緒に、文字が表す音を学ぶと進めやすくなります。
音を知らないままルールだけを暗記しても、読める単語はなかなか増えません。
- 英語の動画を見せるだけでも話せるようになりますか?
-
動画は、意味の分かる英語を増やすために役立ちます。
ただし、小学生からはただ見るだけでは、自分から英語を使う力は育ちにくいものです。
音声をまねて口に出す、やさしい本を読む、先生とやり取りするなど、英語を自分で使う機会も少しずつ加えていきましょう。
- 英検を目指した方がよいですか?
-
英検を目標にすると、学習の区切りができるメリットがあります。
一方で、英語を始めたばかりの段階から、単語暗記や問題演習だけに偏る必要はありません。
まずは、簡単な英語を聞いて意味が分かる、文字と音を結び付けられる、短い文を読める、という土台を作りましょう。
英語に慣れ、本人が試験に興味を持った段階で英検対策を加える方が、無理なく進めやすくなります。
小学生で英検を視野に入れるなら、Campus Top(キャンパストップ)がおすすめです。
日本人専属コーチの付き、会話を中心に、英検にも対応できるように導いてくれます。
- 親が英語を話せなくてもできますか?
-
できます。
現在は、音声付き教材や動画、アプリ、オンライン英会話など、正しい英語音声を子どもが直接聞ける教材が豊富にあります。
親が英語で語りかけたり、絵本をきれいな発音で読んだりすることを、毎日の必須課題にしなくても構いません。
親にできるのは、英語をする時間を決める、教材をすぐ使える状態にする、続けられていることを認める、ときどき教材を見直すことです。
親が頑張り続けなければ成立しない方法よりも、子どもが一人でも進められる方法を選びましょう。
まとめ|小学生からのおうち英語は「分かる仕組み」を作ろう

7歳・8歳・9歳から英語を始めても、遅くありません。
この年齢には、日本語を使って意味を理解し、文字やルールを意識して学べる強みがあります。
最初から難しい勉強をするのではなく、
- 一人で進められる教材を決める
- 内容の分かる英語を聞く
- 文字と音を結び付ける
- やさしい本を読む
- 英語を使う相手を作る
という順番で進めてみてください。
1日10分を2〜3回に分けるだけでも、英語を生活の中に入れやすくなります。
7歳から9歳のおうち英語は、親が毎日教える取り組みではありません。
子どもが自分で始められ、少しずつできることが増える仕組みを作ることが、長く続けるための一番のポイントです。
最初は無理をすることなく、環境を整えていきましょう。

🐹 はむ先生のおうち英語相談室(Noteメンバーシップ)
「うちの子の場合はどうすれば?」に、SLA研究×8年の実体験からお答えする質問箱です(匿名OK)。多読アプリへの本の追加リクエストも受付中。
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