2020年度より、小学5年・6年生から英語が教科として小学校教育に導入されました。
教科として英語の授業が始まるということは、評価され、場合によっては試験があるということです。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
試験というのは、知識の理解度を確かめるために実施するものですので、英語の文法理解に関しても問われることになります。
しかし、小学校の英語授業では文法用語を使った解説はありません。
この記事では、小学生の英語授業において
- 子供が文法理解ができないときの解決策
について、書いていきたいと思います。
小学生の英語|文法理解ができないときに確認したいこと
親御さん世代には馴染みのある英文法学習ですが、現在の小学校の英語授業ではどのように教えられているのでしょうか?
小学校では、一般的な文法学習で思い浮かべるような、文法用語を使った英語学習は行いません。
小学校の英語授業では、3年生・4年生から外国語活動として、聞くこと・話すことを中心に英語を学習します。
小学5年生・6年生になると、読むこと・書くことも加わり、ここである程度の文法的知識が必要となります。
小学生の英語学習における文法理解ってなに?
書くことに関する活動内容
- アルファベットを練習する
- 英語の文章を書く時のルールを知る
- 簡単な単語や英文を真似して書く
- 例文を参考に英作文をする
文法知識が必要となるのは4番ですね。
小学校では「書く活動」において、上の4点を中心に学んでいきます。
まずは、アルファベットを書く練習から始まり、大文字、小文字を習います。
その中で、文章の最初は大文字にする、単語と単語の間はスペースをあけるなどの規則も覚えていきます。
簡単な単語や英文を真似して書きながら、表現方法を覚え、自分のオリジナルの作文も書けるようになることを目指します。
例えば、小学6年生の最後の段階では、夏休みの思い出について自分で英作文をするという課題があります。
自分で文章を作るには、言葉の並び順などの英文法の知識が必要となるのです。
しかし、小学校では文法を取り出して教えることはなく、「真似をさせることで」英語の文法(ルール)を理解させようとしています。
勘のいい子は分かるかもしれませんが、難しいと思います。
出典:文部科学省「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめのポイント」(平成28年8月)
小学生の英語|文法学習・文法理解は必要か?
いくつから英語学習を始めようと、学習の初期段階から文法理解は必要です。
しかし、親世代が学んできたような文法学習はご法度で、文法用語を使わずに英文法を理解してもらう必要があるのです。
それには、子供の年齢に応じた効果的な英語の教え方をする必要があります。
現状、全ての教科を担当する小学校の先生にそれを求めることは難しく、本当は英語専科の先生を、小学校に派遣すべきなのだと思います。
文法用語を使って教える中学生に比べ、小学生への英語学習の方がよっぽど難しいからです。
教師の力量がものをいいます。
英文法を知らないとどうなるか
英語の文法を学ぶとは「英語の規則を学ぶ」ということです。
ですので、英文法を学ばないと、単語だけで返答することになります。
最初は単語だけでも…と考えがちですが、英語を学び始めた頃から、親や教師は文章で返答をするように求め、練習させる必要があります。
理由はいくつかありますが、
- 単語だけで成り立つコミュニケーションには限界があること
- 年齢が上がると慣れない英語を口にすることへの抵抗が増すこと
- 言葉はトライ&エラーの繰り返しで、使わなければ上手くならないこと
が主な理由です。
日本語能力を高めることも大切
言語発達の途中にある子供の場合には、日常生活の中で日本語力を高めることも考える必要があります。
「何色が好きなの?」という問いに対して、「僕は青色が好きだけど、カラフルな虹色がもっと好きなんだ!」と文章で自分の思いを伝えられることはとても大切です。
他者とのコミュニケーション力にも関わります。
母語である日本語でできないことは、英語でもできません。
日本語で「青」としか答えられない子供が、英語になって「青も好きだけど、緑も好きだよ。先生はどう?」とは言えないでしょう。
日頃から、文章で自己表現ができる力を高めていけるように心掛けることが大切です。
子供は意識せず正しい文法を習得できる
子供は大人よりも言葉に対して柔軟です。
英語の規則性を理解すれば、それに従って、大人よりもよっぽど早く英語を使いこなせるようになります。
例えば、文法用語で説明を受け、三人称単数には「S」を付ける必要があるということを中学生が学んだとしましょう。
英語を話すときには、その規則で頭の中がいっぱいになって、なかなか使い分けることができないということが起こります。
しかし、文法用語を使わず、その規則を身に付けた子供は違います。
頭で考えることなく自然に英語を使い分けることができるのです。
日本語を身に付けたときのようなイメージです。
小学生の英語|自宅での教え方はある?
人は自分の学んできた方法を、次の世代に伝えることができます。
しかし、それ以外の方法で教えようと思うなら、新たに「教え方」を学ぶ必要があります。
TESOL(ティーソル)など、英語を母語としない人への英語教授法を専門に学べる分野がありますので、書籍等を参考にすることは有効です。
文法用語を使わずに英語の規則を教えるには、プロの力を頼るのが最も簡単な方法です。
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小学生の英語こそプロに頼るのが正解
TESOLを学び英語を教える技術を得ることは、留学先または日本の大学院を修了する必要があります。
手軽に始められることではないですね。
私は小学生の英語学習こそ、TESOLなどの専門分野で英語を教えることを学んだプロに頼るべきだと考えています。
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中学校になったら自宅で学べる
中学生以降の英語授業では、文法用語を使って英語を学べるようになります。
完了形、過去完了形、不定詞などです。
親世代が活躍できるとすれば、中学生になってから、文法用語を理解する手助けをすることだと思います。
英語を学ぶ理想のステップとしては、文法用語を学ぶ前の小学生の段階で、英語を文章で話せるようになっていることです。
少なくとも聞いて理解できるようになりたいところです。
例えば、小学生の間に、Look! The toy colour is changeing!と英語で表現できる。
その後、中学生で現在進行形という文法用語を学ぶと、言葉の構造を理解する視点が加わることで、はっきりと理解できるようになるのです。
中学生までに英語をどの程度まで身に付けられるかは、
- 英語学習開始年齢
- 英語に取り組む方法
- 英語に取り組む頻度
により異なります。
幼児期から英語学習を始めるかどうかに関しては議論の余地がありますが、小学生にもなれば英語学習の開始は早い方が良いと思います。
英語学習は継続することが何よりも大切です。
子供にも親にも無理のない範囲で、どのように生活に英語を取り入れられるか考えることから始めましょう!
参考にしていただければ幸いです。