英語絵本の読み聞かせをしていると、「親子で楽しく読める本」と「子どもが自分で読める本」は、少し違うと感じることがあります。
読み聞かせなら、歌がある本や、リズムのよい本が楽しい。
一方で、自力読みとなると、文字の量や単語の難しさも気になります。
そんな両方の入口になりやすいのが、ねこのピート(Pete the Cat)シリーズです。
大学英語講師はむ先生英語講師の「はむ先生(村上里実)」です。教歴は15年、大学で非常勤講師を務め、第二言語習得を専門としています。
青いねこのピートが、どんなことが起きても「まあ大丈夫」と前向きに進んでいくお話で、英語のくり返しやリズムが心地よいシリーズです。
我が家では最初に英語でアニメを見る所からスタートし、絵本の読み聞かせ、自力読みに進むのに活躍しました。
今回の記事では、
Pete the Catの絵本は読み聞かせや多読に向いているのか、英語レベルやYLの目安、わが家で読んでみた感想
をまとめます。
ねこのピート(Pete the Cat)はどんなシリーズ?

Pete the Catは、アメリカの人気英語絵本シリーズです。
最初の代表作としてよく知られているのが、Pete the Cat: I Love My White Shoes。Peteが白い靴をはいて歩いている途中で、いちごやブルーベリーなどを踏み、靴の色が変わっていくお話です。
対象年齢は4〜8歳、ページ数は40ページくらいの絵本です。
Pete the Catは、子どもの英語力に合わせた I Can Read! シリーズも用意されています。
さらに、歌の本、季節の本、アクティビティ本、セット本もあります。
この記事では、主におうち英語や多読で使いやすい、
- 読み聞かせ向きの絵本
- I Can Read!の初級リーダー
- アニメや音源で楽しめる関連コンテンツ
を中心に紹介します。
あらすじは?

Pete the Catのストーリーの魅力は、なんといっても「ピートの前向きさ」です。
たとえば、代表作のI Love My White Shoesでは、ピートが新品の白い靴をはいて歩いていきます。ところが、いちごを踏んで赤くなったり、ブルーベリーを踏んで青くなったり、泥を踏んで茶色くなったりします。普通なら「せっかくの靴が汚れちゃった」と悲しくなりそうですが、ピートは気にしません。色が変わっても、歌いながら歩き続けます。
HarperCollinsの紹介でも、この本は色について読者に問いかけながら進む、子どもが参加しやすい絵本として説明されています。
この「うまくいかないことがあっても大丈夫」という雰囲気が、Pete the Catらしさだと思います。
シリーズ全体を見ても、学校に行く、ビーチへ行く、ランチを作る、野球をする、雪の日を楽しむなど、子どもの生活に近いテーマが多いです。
大きな事件が起こるというより、日常の中のちょっとした出来事を、ピートがゆるく前向きに受け止めていくお話です。
英語絵本としては、内容が分かりやすく、絵もはっきりしています。英語が全部分からなくても、絵とリズムで楽しめるところがよいです。
英語のレベルはどう?
Pete the Catは、どの本を選ぶかによって英語レベルが変わります。
代表作のPete the Cat: I Love My White Shoesは、Accelerated Reader BookfinderではATOS 1.5、Interest LevelはLower Grades、つまりK〜3、語数は275語とされています。
同じく代表的なPete the Cat: Rocking in My School Shoesは、ATOS 2.2、語数319語です。
数値だけ見ると、そこまで難しくないように見えます。
ただし、日本の子どもが英語多読として読む場合は、少し注意が必要です。
Pete the Catの大きな絵本は、読み聞かせで楽しむととても入りやすいです。リズムがあり、くり返しがあり、歌のように読めるからです。
一方で、子どもが完全にひとりで読むとなると、絵本の中に出てくる表現を「音」として知っているかどうかが大きいです。
そのため、最初から「自力読み用」として渡すよりも、
- まずは親が読み聞かせる
- 次に、子どもが好きなフレーズだけまねして読む
- そのあと、読み慣れた本を自分で読んでみる
この流れが合っていると思います。

自力読みを目的にするなら、Pete the CatのI Can Read!版が使いやすくおすすめです。
My Firstが一番易しく、1から4までレベル分けされています。
I Can Read!公式では、My Firstレベルの本は、短いお話、シンプルな語彙、くり返し表現があり、親子の共有読み向けと説明されています。
Pete the Catの本は My First またはレベル1の絵本です。
音源インプットにはアニメも活用!

Pete the Catは、絵本の他にもアニメも用意されています。
Prime Videoでは、Pete the CatはNew York Timesのベストセラー児童書をもとにした、音楽要素のあるシリーズとして紹介されています。
世界を探検したり、新しいことに挑戦したりする内容で、前向きで楽しい雰囲気の作品です。
現役英語講師はむ先生息子もハマってみていたことがありました
アニメは絵本よりも難しいと感じるかもしれません。
ただ、絵本で出会ったキャラクターや世界観に、まとまった英語インプットとして触れることができるメリットがあります。
- 絵本で親しむ
- 歌や読み聞かせ動画で音に慣れる
- アニメでまとまった英語を聞く
この順番にすると、易しめの絵本から先に情報が入るので、アニメも楽しく見てくれるかもしれません。
ねこのピート(Pete the Cat)絵本シリーズは多読向き?

結論からいうと、Pete the Catは読み聞かせから多読へつなげやすいシリーズです。
ただし、First Little ReadersやElephant & Piggieのように、最初から「自力読みしやすい本」として作られているものとは少し違います。
Pete the Catの大きな絵本は、読み聞かせでこそ良さが出る本です。
- 歌がある
- くり返しがある
- 絵が分かりやすい
- 子どもが一緒に言いたくなるフレーズがある
こういう本は、英語の音に親しむ時期にとても使いやすいです。


一方で、多読として冊数を重ねたいなら、I Can Read!版のPete the Catが向いています。
上の写真は、一番最初 My firstレベルの一例です。
I Can Read!版は、1冊が薄く、語数も少なめです。Pete the Catという同じキャラクターで読み進められるので、子どもにとって安心感があります。
わが家では、最初はPete the Catは「読書」というより、最初は「英語のリズムを楽しむ本」という位置づけでした。
- 読み聞かせたり、一緒に読んだりする
- 好きなフレーズだけまねする
- 読めそうな本だけ自分で読む
そのくらいの軽さで使うと、Pete the Catの良さが生きます。
YL(読みやすさレベル)の目安
Pete the CatのYLは、絵本版とI Can Read!版で分けて考えた方がよいです。
I Can Read!版については、日本の多読リストでもいくつか確認できます。
阪南市立図書館の英語多読資料リストでは、Pete the CatのI Can Read! My Firstにあたる本が、YL 0.3〜0.5、総語数は200〜400語前後で掲載されています。
SEGの多読リストでも、Pete the CatのI Can Read!版はおおむねYL 0.5〜0.6前後で紹介されています。
つまり、I Can Read!版は、英語多読のかなり初期に使えるレベルです。
▽ Level1の絵本の内容はこのくらい


ただし、ここで大事なのは、YLが低いからといって、英語を習い始めたばかりの子がすぐに一人で読めるとは限らないことです。
Pete the Catは、その入口としてはとてもよい本です。
読み聞かせなら幼児から楽しめますし、親子読みなら小学校低学年でもよいと思います。
まずは、I Can Read!版から選ぶと使いやすいでしょう。
わが家で読んでみた感想:読み聞かせ〜自力読み
わが家でPete the Catをアニメからスタートしました。
その後、絵本も読んで欲しいと思い、I Can Read!シリーズの絵本を購入したのですが最初は
- 音声を聞きながら文字を追う「聞き読み」
- 親が読んであげる「読み聞かせ」
がしばらく続きました。
大学英語講師はむ先生読むことを学び始めてから3-4年後くらいに、自分で読めるようになりました
ちょうど去年小学2年生のときに、自宅にあるI Can Read!版を全て再度読み返していました。
文字量が少なく、1冊が短いので、「英語の本を1冊読めた」という経験を作りやすい絵本だと感じます。
今の息子が読むと、内容そのものはかなりやさしく感じるものもありました。ただ、やさしい本をスラスラ読むことにも意味があります。
多読では、難しい本に挑戦することだけが大切なのではありません。
- やさしい本を読む
- 分からないところは飛ばす
- 読めた感覚を積み重ねる
この経験が、次の本につながります。
Pete the Catは、英語を「読む」前に、英語を「聞く」「まねする」「楽しむ」段階から使えるシリーズです。
英語絵本を読み聞かせたい家庭にも、初期多読を始めたい家庭にも、どちらにも使いやすいと思います。
どこで買える?
ねこのピート(Pete the Cate)のI Can Read版は、Amazonなどで1冊から購入できます。
どれも1000円くらいなので、ちょっと試してみたいときにおすすめです。
我が家は何冊かのセットをメルカリで購入しました。
購入したのは数年前なのですが、音声の付いたものが欲しくて調べた結果、メルカリにたどり着きました。
育児館|I Can Read版 音声付きPete the Cate17冊セット >>
育児館|I Can Read版 音源付きPete the Cateフォニックス12冊セット >>
NOHA|I Can Read版 音声付きPete the Cateフォニックス12冊セット >>
現役英語講師はむ先生私はメルカリなら、育児館さんかNOHAさんで購入しています。梱包も丁寧でおすすめです。
Pete the Catは英語のリズムを楽しみながら読める絵本

Pete the Catは、英語絵本の読み聞かせから、多読の入口まで使いやすいシリーズです。
- 歌やリズムを楽しみながら親子で読むのに向き
- 1冊が短く、初期多読や自力読みの練習に使いやすい(I Can Read版)
- アニメや音源を使えば、まとまった英語インプットにもつなげられる
英語レベルとしては、I Can Read!版ならYL 0.3〜0.6前後が目安です。
絵本版は読み聞かせ向きで、英語のリズムやくり返しを楽しむ本として考えるとよいと思います。
英語の本を読むとき、最初から「正しく読ませる」必要はありません。
- 親が読む(または音声を聞く)
- 子どもが聞く
- 好きなところだけまねする
- 読めそうな本を自分で読んでみる
この順番で大丈夫です。
Pete the Catは、英語を読ませる本というより、英語って楽しいかもと思わせてくれる本です。
英語絵本の読み聞かせを始めたい家庭にも、子どもが自分で読める本を探している家庭にも、試してみる価値のあるシリーズだと思います。

