子どもの英語には興味があるけど、「毎日どのくらい取り組めば効果があるの?」という疑問は、多くの保護者から聞かれます。短すぎると意味がないと不安に感じる方もいますが、実際には「少しでも」毎日続けることが大切です。
個人的には、英語時間が長ければ長い方がよいとも考えていません。子供の全体的な成長を考えたときに、ほど良いバランスになるように、英語の取り組み時間を調整すればよいのではないでしょうか。
ここでは、各家庭での目安や考え方を紹介します。
目標は2000時間を越えること
言語習得には、映像や挿絵から意味のヒントを得ながら「音声を聞く」ことが欠かせません。専門用語ではインプットと言います。
そして、英語学習でよく目標として挙げられるのが「2000時間の達成」です。1日30分取り組めば約10年、1日1時間なら約5年で達成できます。開始年齢から逆算して、何歳で達成したいかを計算してみると良いでしょう。
大切なのは、2000時間に達するまでは成果が見えにくいこと、そして2000時間を越えたとしても継続しなければ、あっという間に忘れてしまうという点です。
細切れでもOK
「まとまった時間がとれない」と感じる家庭でも大丈夫です。10分×3回のように細切れでも効果はあります。むしろ短い時間を生活の中に組み込んだ方が、子どもにとって負担が少なく、継続しやすい方法です。
私は、おうち英語は親御さんの取り組みだと考えています。日本のように英語とあまり接点がない環境で、自ら積極的に英語に取り組めるお子さんはごく稀だからです。だからこそ、子どもの意欲に左右されず、短い時間でも英語に触れられる環境を整えることが大切ではないでしょうか。
▷【体験談】毎日英語を続けるコツは、こちら
ゼロの日を作らない
英語で成果を出したいと思ったら、体調の悪い日を除き、毎日続けることが大切です。やる気があるときにだけ多めに取り組むのでは、2000時間にはなかなか到達できません。生活に合ったペースを見つけ、「これならやってもいい」と思える取り組みを決めたら、毎日淡々と積み重ねることが成果への近道です。
小学生以降は、学校の宿題の延長として取り入れてしまうのも1つの方法です。漢字の練習に比べたら、英語の動画を見ることは楽しい取り組みになるでしょう。
まとめ:短くても「毎日」が大切
英語の習得に近道はありません。どんなに記憶力がよく理解力の高いお子さんでも、音声を聞き取れるようになり、話せるようになるには一定の取り組み量が必要です。
大切なのは、どんなに短くても毎日英語の音声に触れることです。1日10分でも積み重ねれば、確かな力になります。「続けられる時間」を基準に考えて、習慣づけていきましょう。