私の義妹は「公文英語は意味ない」と感じている親の1人です。
姪っ子に小学校1年生から3年間、公文英語をやらせてみたけれど「何も身にならなかった」と話をしてくれたことがありました。
はむ先生
その話を聞いたのは私が息子を授かる前のことで、現在、姪っ子は小学6年生になりました。
親からしてみると意味がなかった公文英語かもしれませんが、「長い目で見れば」そんなことはないのではというのが私の考えるところです。
この記事では、公文英語は
- 本当に意味がないのか
- どんな能力を高められるのか
- 上手く利用する方法
について書いていきたいと思います。
参考にしていただければ幸いです!
公文の英語は意味ないのか?

公文式は世界中で利用されている教材です。
英語教材に関しては、和訳が付いているかどうかという点で、海外では仕様が異なると言われています。
日本で使われている公文英語の教材は本当に意味がないのでしょうか。
まずは、公文英語教材で高められる英語力について具体的に見ていきたいと思います。
はむ先生
海外教材は世界共通で、全て英語(翻訳なし)であることが特徴です。
公文英語で高められる英語力
初級教材は語彙力を増やすことが目的

公文の先生にも実際に伺いましたが、公文の初級教材は語彙力を高めることが主な目的です。
▷ 公文の先生に聞いた話は、こちら
話すにも、読むにも、書くにも、言葉を知らなければ何もできません。
実際のところ、プリント学習以外にも語彙を増やす方法はいくらでもあると思います。
いずれにせよ、語彙数を増やすというのは大切だと言えるでしょう。
最大のメリットは学習習慣(量の確保)
私が考える公文(英語)の最大のメリットは、学習習慣が付くという点です。
毎日、宿題である公文式プリントに取り組むことで、英語を聞く時間を確保することができます。
専用のタッチペンから、ネイティブの音声が流れるからです。
英語を身に付けるには、やり方も大切ですが、量も必要です。
どんなに語学の才能がある人でも、日本語を母語とする人が英語の基礎力を付けるためには2,500時間程度はかかると言われています。
これはなかなか長い時間で、1日1時間取り組んで約7年くらいです。
その長く必要な学習時間を、宿題をこなすことでで少しずつでも積み重ねられるのはメリットと言えると考えます。
はむ先生
コツコツ取り組めることは強いですね!
公文英語が意味ないと感じてしまう理由

私の義妹のように、公文英語を利用することに意味を感じないケースは多いように思います。
先日、息子のお友達も「半年ほど公文英語を続けたけれどやめようと思っている」という話を聞きました。
親の立場から、なぜそのように感じるのかを考えていきたいと思います。
公文英語の成果は感じにくい
公式HPにも記載がありますが、公文英語教材は話せるようになることを目的に作られたものではありません。
数年続けたところで、話せるようにもならず、学んだだろう内容は頭の中に蓄積されているだけです。
つまり、目に見える成果がすぐにはでないのです。
これは公文式に限ったことではなく、外国語学習は成果が感じられにくいという特徴があります。
その理由は、身に付くまでに長く時間がかかるからという1点に尽きるでしょう。
外国語学習の成果はすぐには出ないという点は、覚えておくと良いと思います。
はむ先生
例えば、短期留学に参加したとしても、ぱっと点数に現れるような分かり易い変化はありません。
公文の教室で何かを教えてもらえるわけではない

姪っ子が小学校1年生から3年生まで公文で英語をやり、中学1年生レベルまで進んだけれど意味がなかったというエピソード。
義妹は「そもそも単語の意味が分かっていないから意味がない」と言っていました。
公文式は誰が教えてくれるわけでもなく、自分でプリントを進めていく方式です。
はむ先生
先生はあえて教えないことを徹底されているようです。
誰も教えないということは、機械的にプリントをこなしているだけの場合、学習内容を覚えていない可能性もあるということです。
英語の場合、タッチペンで読んでくれますし、どんどん先に進むことができます。
公文では定期的に次の教材へ進むかどうかの確認テストがありますが、日々の学習の中で覚えたかどうかを確認する訳ではありません。
公文式は誰かに何かを教えてもらうのではなく、自ら学ぶことを前提としている教材だと言えるでしょう。
意味ない公文英語で終わらせない為に

公文は1教科おおよそ月7000円強ほどかかり、決して安いとは言えない習い事です。
公文英語をやらせても意味がなかったと感じないためには、どのように対応すればよいのでしょうか。
効果的な公文英語の利用の仕方を考えてみたいと思います。
はむ先生
せっかくなので良いとこどりをしましょう!
子供の学ぶ意思を確認する
まずは子供の学びたいという意志を確認することが大切だと感じます。
年齢が低くても、本人が少しくらいは楽しいとか、できるようになりたいと思っていないと難しいところがあるかなと思います。
以前、このようなツイートを見かけました。
学ばせたい親と子供の意思が必ずしも一致している訳ではないのが現実ですよね。
でも、やらせなければできない状態のままですし、難しいところです。
私の個人的な経験からは、本人の意思がそこになれけば、周りがいくらうるさく言っても意味がないと考えています。
また、本人の意思さえあれば、多少スタートが遅れても後から追いつきます。
はむ先生
じゃあ、一生やる気にならなかったら?と思いますよね。
人を導くって難しい。
幼児期から小学校低学年は時期をみて英会話スクールへ移行
幼児の場合には公文英語のC教材まで終わったら、小学校低学年F教材が終わったら、英会話スクールへの移行をおすすめします。

今日学校低学年のF教材が終わり、G教材になると単数・複数などの文法用語での解説が出てきます。
これらの学習内容は文法用語を使用しなくても理解できるものであるため、年齢の低い子供は自然に身に付けることが理想です。
これは文法の勉強をしないのではなく、文法用語を使わないということなので注意が必要です。
はむ先生
英語の文法(言葉の成り立ち)を知ることは幼児期でも必要です。
うまく英語学習カリキュラムが組んであり、教え上手な先生に出会うことができれば、文法の説明をしなくても子供は理解できます。
▷ おすすめの英会話は、こちら
小学校高学年を目安に公文を積極的に利用

小学校高学年になれば、公文英語は積極的に利用しても良いと思います。
公文は幼いときの習い事というイメージがありますが、公文英語に関しては思考力が高まる高学年からが向いています。
今の小学校英語は実質中学校英語の前倒しです。
小学校の英語教科書に出てくる内容は理解したものとして、中学校では英語学習が進みますので、文法学習も決して早すぎることはありません。
小学校の英語授業はまだ始まったばかりで、決してうまくいっているという訳ではありません。
しかし、中学校では2年間の英語学習を前提とするので、以前よりもペースが速まっているのです。
公文英語を本格的にスタートするのであれば、高学年からが向いています。
▷ 公文の公式HPは、こちら