英語を身に付けるのに、6歳スタートでは遅すぎるのでしょうか。
先に私の意見をお伝えすると、目指すところにもよりますが、遅すぎることは無いと考えています。
英語が得意科目になることも、英語で仕事をすることも、英検1級を取ることも、努力次第で可能です。
はむ先生
はじめまして。
英語講師の「はむ先生」と申します。
教歴は15年ほど。自身の英語スタートは中学1年生から。現在は子育てをしながら、大学で非常勤講師として働いています。
個別相談も行っています。どうぞお気軽にご利用下さい!
一方、先に述べたように6歳になると「努力」が必要となる年齢に差し掛かっていると感じます。
人間は5歳頃までに、母語の基礎ができあがることで知られています。
子供が日本語を身に付けたように英語も自然に身に付けられるかと問われると、難しいだろうというのが正直なところです。
この記事では、
- 6歳から英語学習を始める場合の学び方と目標
について書いていきたいと思います。
参考にしていただければ幸いです!
6歳からで遅いと言われる英語教育の現状

2023年度より始まった小学校英語科目の必須化により、英語教育のスタートは低年齢化されていることは確かです。
一部のご家庭では乳幼児期から始められていますね。
そんな話を耳にすると6歳では遅かったかと感じることもあるかもしれませんが、一概にそのようなことは言えません。
一部の家庭は赤ちゃんからスタートする
6歳からでは遅いのかと感じる最も大きな理由は、他の家庭と比較するためでしょう。
早いと0歳の頃から母語と同時進行で英語を生活環境に取り入れるご家庭もあります。
うまくいけば、日本語と同様、英語も自然に身に付けていくことができます。
このようなケースと比較すれば、実質的に数年の差がある訳ですから遅いと感じることも当然です。
しかし、各家庭にはそれぞれの事情があります。
我が家の方針を明確にして、マイペースに進めていくことが大切です。
はむ先生
他人と比較しての評価は大きな意味をなしません。
5歳で母語の基礎力はできあがる
6歳では遅いのかと感じるもう1つの理由は、母語の基礎力ができあがってからのスタートになることです。
日本語の基礎力ができあがってからの英語教育は、乳幼児期に英語を始めた場合には苦にならない壁を感じるようになります。
具体的には、慣れない言葉に触れることを子供が嫌がるのです。
こちらのツイート(現在のX)にも表れています。
これほんとよく聞く。小学生スタートで軌道に乗せられたら、それだけで半分成功だと思う。 https://t.co/SoHOumuEyf
— あー子 (@purplebantan) September 18, 2023
小学生からスタートする場合には、親御さんの腕が試されています。
子供の「イヤ」をかいくぐり、うまく軌道に乗せられえるよう環境を整えることに頭を使うことをおすすめします。
はむ先生
やると決めたら覚悟を持つことです!
目指すところが違うので比較する必要はない
乳幼児期から英語を始めている場合、うまく習得が進んでいれば、小学生の頃には英語を口にすることができる様になっています。
そのような子供を見ると比較したくなるのも分かりますが、6歳では遅すぎたと思う必要は全くありません。
受験英語タイプは、英語学習が大学入試にどれほど寄与するかに関心があり、バイリンガルを目指す超早期英語教育タイプは、英語が人生にどれほど寄与するか、を話しているので、多分永遠に噛み合わないのだと思う… https://t.co/QY2Fhr87Ap
— 🐸かえるくんX (@room8151) October 13, 2023
こちらのツイートにあるように、英語を始める時期によってご家庭で目指しているものが異なるはずです。
6歳から英語を始める場合、近い将来の受験や試験対策のために英語学習を目的にすることが多いのではないでしょうか。
バイリンガルに育って欲しいと心底思っている方は少ないはずです。
闇雲に始めるのではなく、理想とする姿を明確にしてそこにたどり着く計画を立てたいところです。
目標が決まれば、各ご家庭のペースでコツコツとレベルアップしていけばよいのです。
はむ先生
困ったら個別相談も利用ください
6歳からの英語では遅いと言われる理由

6歳スタートでは「何を達成するのに」遅すぎると言われているのかを考えてみたいと思います。
このような声を上げている人たちは、
- 乳幼児期から英語教育をスタートしたご家庭の親御さん
- 高い英語力を持ちながらも限界を感じている親御さん
のどちらかに当てはまると思います。
前者は、1歳から英語を始めた我が子を見て、6歳スタートでは遅かっただろうと推測して話している場合です。
はむ先生
比較しなければ判断できませんからね。
後者は、親御さんご自身が物心ついてから英語を勉強し始め、高い英語力を持っているのにもかかわらず、ネイティブ話者との差を感じている場合です。
前者は推測の域を出ていないので気にせず、後者を考えてみたいと思います。
大人スタートでは超えられない壁がある
親世代の英語教育は、中学1年生からのスタートでした。
12-13歳から始める英語学習でも、本人の努力によって、相対的に高いといわれる英語力を身に付けた日本人は多くいます。
では、TOEIC満点、英検1級を取得している人たちが、英語が十分に身に付いていると自覚しているかというと、「そうではない」というのが現実なのです。
「外国語として勉強した英語」と「母語として身に付けた英語」の間には高い壁があるのです。
”英語の勉強”では越えられない壁が存在するのがわかるんだけど、やってない人からは全然わからない。
— ソレイユひゆみ✨東大港区おうち英語インター国際生中学受験🌸早期英語教育 (@soleil_hiyumi) October 14, 2023
わかりみ🥹なので引用させていただきました。私がこの世界を生涯の仕事にしようと思ったのも、まさにこれなんです。
東大卒で、灘高トップでも、越えられない壁があると知ったのがきっかけでした。 https://t.co/Ya17gKfaDE
英語は中学からでも間に合うかというと、英検1級・TOEIC990点の私としては「全く間に合わなかった」という感想。
— ちむ子👶3y@おうち英語 (@chimwo_chimko) October 16, 2023
英語を喋る私は日本語を喋る私に比べて、全然面白くないし、稚拙だし、自分がすごいアホになった気分になるので、その状態で生きていくの嫌だと英語を使う仕事を諦めたところもある。
はむ先生
私自身もネイティブ話者には程遠いと感じていて、、こんなに時間を費やしているのになと思います
母語レベルに必ずしも近づく必要はない
とはいえ、個人的には悲観する必要はないと思います。
正しい方法で必要量勉強すれば、TOEIC900程度の英語力は身に付きます。
国内で英語を強みとした仕事をすることも可能です。
ただ、日本語のように不自由なく使いこなせるレベルではないというだけです。
そしてこの相当努力して身に付けた英語力にも関わらず、幼い子供に簡単に抜かれるという現実が、また面白いところです。
「これまで1万時間以上を英語学習に費やし、TOEIC990、英検1級を持っている僕と、幼少期の5年間を英語圏で過ごした息子たちの間に逆立ちしても埋められない差があることが何よりの証拠です。」
— Himawaruwaru 3年生 英検一級チャレンジアカウント (@himawaruwaru) October 16, 2023
簡単に子供に超えられるパパやママ、はあるあるすぎて首がもげそうでした😂
ほんとそう。
— かんな (@kazenomukumama4) October 16, 2023
英検の級だって、難しい単語の量だって私の方がまだ上だけど、もう息子の英語越えられる気がしない…
耳とか会話力はもちろんだけど。知らない単語を予測する力とかもすごく的確なんだよね。 https://t.co/aAgpWRGu4m
外国語はいくつからでも身に付けられます。
英語を学ぶのに6歳からでは遅すぎるのかという調査はされておらず、誰にも分かりません。
しかし、12歳から英語学習をスタートした私からしてみると、6歳は12才に比べて6年も早いスタートでありどれだけでも英語力は高められるとしか感じません。
はむ先生
小学1年生、よい始め時です!
遅くない!6歳からの英語スタートで目指したいレベル

いくつから英語を始めても同じなのですが、子供が嫌がらない方法を探すという大きなミッションが親には課せられます。
6歳のお子さんにはその年齢なりの反応がありますから、それをかいくぐることができるようなやり方です。
大人であれば目標に向かって嫌でも取り組むということができる人もいますが、子供にそれは無理難題です。
自分の子供の興味関心に合わせて、楽みながら取り組むことができる英語教材・学習方法を探していきましょう!
はむ先生
今は色々な良質な教材がでていますよ
小学生になると知識を学べる
小学生になると知識を学ぶことができるメリットもあります。
幼児では難しかった他人から学べる年齢になるのです。
小学校で国語、算数、理科、社会など、この世界にある様々な事象を学び始めます。
母語力が高まってきた年齢から英語を始めるからといって、文法のルールを学ぶことや単語を丸暗記する必要はありません。
小学生は英語「で」知識を得ることで、英語力を高めていくことができる年齢と言えるでしょう。
はむ先生
「分からない」状態を嫌うので、工夫をしたいですね!
試してみたい教材は色々ある
英語を身に付けるには、「意味が推測できる状況下で」英語を大量に聞くことが必須となります。
全く意味の分からない英語を聞き続けていても、英語は身に付きません。
例えば、BBCニュースを子供に聞かせ続けても、言葉は身に付かないのです。
お子さんが毎日30分英語の映像を見てくれるなら、体系的に英文法や語彙が網羅されたDVD教材を使うことが効果的です。
それに興味を持ってくれないようなら、他の方法を探しましょう。
はむ先生
手段は色々あります!
2年間を目安に利用できるDVD英語教材

まずは年齢に合った適切なレベルの英語を聞く時間を確保できるインプット教材を検討してみましょう。
小学1年生から始めるなら、ミライコイングリッシュがおすすめです。
- 毎日30分・2年間の使用を想定
- 日常会話に必要な語彙・文法を網羅
- 子供のやる気を継続させる仕掛け
がしっかりと考えられている教材です。
子供が嫌がって見てくれないという場合には、YouTubeなどで代用も考えられます。
しかし、その多くは語彙のレベルが難しすぎるなど、教材としては不適切な場合も多いのです。
また、ディズニー英語システムは乳幼児向きで高額なので、小学生には不向きです。
ミライコイングリッシュの映像をお子さんが気にいれば、英語学習開始から1~2年はこれだけでもOK!
\サンプル音声映像あり/
↑子供と一緒に見てみよう↑
映像を見てくれない場合はゲーム形式のアプリ

DVD教材の良さは一方的に流れる映像となるため、それを楽しんでくれさえすれば、英語を聞く時間が必然的に長くなることです。
つまり、英語インプット時間を確保できることがメリットと言えます。
しかし、映像が子供にとってつまらないと感じる場合も当然あります。
そのようなときには、参加型のゲーム形式のアプリがおすすめです。
例えば、スタディサプリEnglish for Kidsは小学生のお子さんに向いています。
契約期間によりますが、月々1,580円から1,980円で英語のゲームや動画を利用できます。
どの教材も同じですが、コツコツ毎日取り組まなければ英語力は高まりません。
子供が楽しく毎日できそうな教材を探してみて下さい!
はむ先生
気が向いた時だけではダメですよ
\1年間のカリキュラム構成/
↑2週間無料でお試しできます↑
話してみることに抵抗がなければオンライン英会話はあり

年齢が高くなるほど、英語を使ってみることへの抵抗や不安は増します。
お子さんが「実際に話してみても良いな」と思えるのであれば、オンライン英会話Novakid(ノバキッド)はおすすめです!
子供が楽しめるよう教材が工夫されており、英文法のルールも勉強形式ではなく自然に身に付けられるようになっています。
世界中に点在している外国人の先生とゲーム形式でレッスンを進めます。
レッスンの時間以外で毎日取り組める無料教材(ゲームや絵本)も豊富に用意されているので、総合的にコスパも良いと感じます。
はむ先生
我が子も4歳からノバキッドです!
子供と相性の良い先生を選ぶことができる点も通学タイプの英会話にないメリットです。
マンツーマンで自分に語り掛けられる言葉は、子供の発話を促します。
他のオンライン英会話との比較のためにも一度、体験レッスンを受けられることをお勧めします!!
\無料体験レッスン実施中/
↑体験後、解約手続き不要↑
【お友達紹介コード】
→ PROMO329625

「お友達紹介コード」で無料体験レッスンを受けると、通常1500円のところ【2000円割引】になるポイントがもらえます。
※ 紹介リンクが紐づいているので、紹介制度を使いたい場合は以下のURLから公式HPへ!
英語しか通じないことにお子さんが抵抗を感じる場合には、日本人の先生が教えてくれるオンライン英会話もありだと思います。
▷ Global Crown公式HPは、こちら
はむ先生
慣れてきたら日本語が通じない先生に移行するのがおすすめ
TOEIC900点だって目指すことは可能
英語は個人の能力に関係なく、正しい方法で必要な時間英語に触れれば、誰でも身に付けることができます。
それが可能な理由は、英語は言葉だからです。
ただ、長い時間が必要です。
どのくらい必要かというと、英語を習得するためには少なくとも2000時間が目安だと言われています。
はむ先生
定型文のリピートではなく、自分の言葉で伝えられるようになる目安時間です!
毎日こつこつ、6歳から英語を始めると仮定しましょう。
1日30分の場合、1年で約180時間の英語時間を確保できます。
6年間継続すると、中学生になるまでに英語に触れた時間が合計1080時間になります。
中学生になったら倍の1時間、毎日英語に触れるとすると、中学3年間で1095時間になります。
これでおおよそ2000時間です。
実質、中学生になれば週4回英語の授業が実施されますから、もっと早く2000時間は達成されます。
しかし、英語に触れるというのは文法の説明を受けることではなく、英語を聞く(または読む)時間であることは理解したい点です。
まずは時間のある小学生の間に「英語貯金」をコツコツとすることが先決です。
7割の力で続けられることを、無理せず毎日取り組んでいきましょう!