おうち英語に取り組んでいる保護者から「子どもに英検は受けさせた方がいいの?」という質問をよくいただきます。特に小学校に入学したり、少し話せるようになったりすると、気になってくるテーマですね。
結論から言えば、英検は子どもの英語力を“見える化”するツールとして役立ちます。受験するかどうかは家庭の方針次第ですが、合格そのものを目的にしないことが大切です。
この記事では、小学生の英検受験について、役立つポイントや気をつけたい点を整理しながら、おうち英語にどう取り入れればいいのかをお伝えします。
英検は「到達度の確認」に便利
英検の良いところは、各級ごとにリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングといった英語力を幅広く確認できる点です。どの技能が得意で、どこに課題があるかを客観的に知ることができます。
おうち英語を続けていると、「どのくらいできるようになったのかな?」と感じる場面が出てきますが、英検はその到達度を測るひとつの目安になります。また、受験して合格できれば、子どもの自信につながることも多いでしょう。
ただし、英検に合格したからといって、そのレベルの英語を自由に使いこなせるとは限りません。合格だけを目的にするのではなく、結果をもとに英語力を客観的に捉え、必要な力を伸ばしていく姿勢が大切です。
合格をゴールにしない
英検合格そのものをゴールにしてしまうと、おうち英語の良さである「楽しく続ける」という雰囲気が損なわれてしまいます。また、試験対策ばかりに偏ると、かえって英語が嫌いになってしまうリスクもあります。
おすすめなのは、無理のない状態で受験することです。6割ほどの力で挑戦するのではなく、8〜9割程度できるようになってから、軽く試験対策をして受験するくらいがちょうどよいでしょう。
「今の力を確認する」という位置づけで受けることで、子どもに余計な負担をかけずに取り組めます。
モチベーションアップに活用する
英検をうまく活用すると、子どものモチベーションアップにつながります。小学生の場合、「4級に合格できたら中学生並みなんだ!」と実感できると、日々の取り組みにも張り合いが生まれます。
また、英検に出てくるトピックは生活や社会に関するものが多く、語彙を広げるきっかけにもなります。特に、子どもの英語力が日常会話レベルを超えてくると、英検の読解問題は学びの軸としても役立ちます。
大切なのは、親が「試験のために勉強して!」と迫ることではありません。英検の勉強を通して、一緒に楽しむ姿勢で寄り添うことが、子どもの意欲を高めるポイントになります。
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まとめ:道しるべとして使うのがベスト
英検は子どものおうち英語をサポートする便利なツールですが、あくまで「英語の道しるべ」として使うのがベストです。
合格を目的にするのではなく、学んできた成果を確認し、次の学びへのきっかけにしていきましょう。おうち英語の基本は毎日の習慣ですから、英検はその積み重ねを確かめる「通過点」として活用するのがおすすめです。

