「幼児期の英語教育は無駄・意味がない」そんな声を耳にすることは事実です。
しかし、幼い頃から英語を生活に取り入れて育てた息子を見ていると、私にはどうしても無駄だと思えないのです。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。
教歴は15年ほど。現在、大学の非常勤講師として働いています。
我が家は母語習得優先の英語教育をしています。
私自身が、母語である日本語を身に付けることが一番大切だと思っているので、そこに支障がない程度に始めました。
我が家の「おうち英語」にご興味のある方は、こちらの記事にまとめています↓
https://ouchi-schooling.com/ouchieigo-blog/あと数か月で5歳を迎える息子は、我が家のゆるい取り組みでも、英語である程度内容を理解し、実際に話ができ、読むことができつつあります。
英語に触れている時間、子供本人の苦労、身に付いている英語のレベルを考えると、大人では決して成しえないスピードで英語が身に付いています。
私は英語教育を専門にしてきましたが、子供の英語力の伸びには、驚くものがあるのです。
幼児期から英語に触れさせるかどうかの判断は、子供本人の発達状況を含め、考えるべきものだと思います。
一例として、参考にしていただければ嬉しく思います!
幼児の英語教育は無駄ではないと思う理由
幼児の英語教育が無駄ではないと思う理由は、実体験として、息子の英語力の伸びを目の当たりにしているからです。
これは、息子がもつ特別な才能ではなく、幼児期の全ての子供がもつ言語能力です。
0歳から8歳までの子供は、言語形成期前半にあたる年齢で、自然に言葉の習得ができる時期にいるのです。
この幼児期にだけ備わっている能力を「無駄」のひとことで無いことにしてしまうのは、もったいないような気がしています。
英会話レッスンを始めた頃の様子↓
10か月後の様子↓
1年後の様子↓
この1年間で、息子の英語力はぐんぐん伸びました。
特にレッスンを始めて8か月頃から、繰り返すだけでなく、言いたい事を英語で伝えられるようになりました。
英語を話す息子を見て「はむ先生は英語が話せるから」とよく言われます。
確かに私は英語を話せますが、息子が英語を身に付けた理由は、私が英語が話せるからではありません。
逆に、もし私が教えていたら、上手くいっていなかっただろうと思います。
親の私が取り組んだことは、英語に触れられる環境を生活の中に取り入れたことです。
幼児の英語教育の良いところ1:遊びながら覚える
幼児期の英語教育の良いところは、とにかく遊びながら覚えられること。
逆に言えば、遊びながらしか身に付けられないということです。
物心がついてきた3~4歳頃に、子供が夢中になれる「英語の」何かを探してあげることで、遊んでいる間に英語が身に付きます。
子供がハマるものを見つけられるかがポイントです。
親が努力する点は、子供をよく観察することです。
子供が好きなことを英語に結び付けてあげられなければ、子供が積極的に英語を耳にすることは難しいと思います。
子供は与えられた環境の中で生活していますから、その環境をうまく調整してあげるのが親の役割です。
それさえ出来れば、英語を身に付けるのに
- 親が頑張って教える必要もなく
- 英語で話しかける必要もなく
- 子供が努力をして勉強する必要もない
のです。
\息子Hiroの場合/
英語にハマったきっかけ
息子の場合は、4歳1か月で出会ったペッパピッグの英語アニメです!
コロナ蔓延で登園自粛になったことで見始めたYouTube動画に、どっぷりハマりました。
子供は情報を自分で探すことはできませんので、「こんなのあるよ!」と紹介したのは私(親)です。
他にも、GoomiesのDVD、ペネロペのDVDも見せてみたのですが、ペッパピッグが一番良かったようです。
どれを子供が好きになるかは、やってみないことには分かりません。
幼児の英語教育の良いところ2:英語を使うことに抵抗がない
もう1点、幼児期の英語教育の良いところは、英語を使うことに抵抗が少ないことです。
大人に近づくほど、
- 失敗を恐れる
- 周りの目が気になる
- 上手く話そうとする
など、自己意識が高くなり、外国語を話すことのハードルが上がります。
英語は言葉ですので、実際に使ってみなければ、上手く使えるようにはなりません。
年齢が上がると、頭では練習が必要だと分かっていても、上手く使えないから、使わないというサイクルに陥ってしまいがちです。
幼児期にはそのようなことが起こりにくので、言葉が身に付きやすいと言えます。
幼児期には、大人のように日本語も使いこなせる訳ではありません。英語でも、日本語でも、似たようなものなのかもしれませんね。
幼児の英語教育は無駄だと言われる理由
幼児期の英語教育が無駄だと言われる理由は2つあると思っています。
- 途中でやめると全て忘れること
- やり方を間違えると成果が出ない
それぞれ見ていきたいと思います。
幼児の英語教育の残念なところ1:途中でやめると忘れる
幼児期に限ったことではありませんが、言葉は使わなければ忘れます。
いくら幼児期にペラペラと英語を話していたとしても、英語環境から離れた瞬間から、どんどん忘れていきます。
母語であれ、外国語であれ、使わなければ忘れてしまうことは避けて通れません。
私たちは、意識しなくとも、日本語に毎日触れる環境にいます。
大人になっても、ニュースを聞いたり、本を読んだりすることで、言語力が高まっているのです。
英語も「何らかの形で関わり続けていく」という意識をもつことは必要で、幼児期の英語が無駄だったという結果は避けられます。
極端な例ですが、1つエピソードをご紹介します。
アメリカに移民した
日本人ホストファザーの話
私が学生時代にお世話になったホームステイ先のお父さんは日本人でした。
中学生の頃にアメリカに移住したそうなのですが、お母さんから一切日本語を使わないように厳しく言われたそうです。
そうしているうちに、日本語は全部忘れてしまったと言うのです。
当時の私は言語習得の知識がなかったので、日本語を使わせないように嘘をついていると本気で思っていました。
そんなことは起こりえないと思っていたからです。でも、人間って本当に忘れるんですね。
それでも、全く日本語を知らない人よりは、例えば、もう一度学びなおした場合などは違うと思います。
個人的には、人間は忘れるということを、どう捉えるかだと考えています。
幼児の英語教育の残念なところ2:やり方を間違えると成果がでない
言語教育はやり方を間違えると成果がでないということが起こります。
これは、幼児期だけでなく、中学生から英語の勉強をした場合も同じです。
英語は習得されるまでに長い時間がかかり、自然発話を待つ場合、1年半から2年程度は時間が必要です。
何もせずにただ待つのではなく、正しいやり方で英語に触れ続けている必要があります。
もしそのやり方が間違っていたとしても、結果として現れるのは2年後ですので、なかなかシビアです。
貴重な幼児を無駄にしない英語教育を始めよう!
幼児期に英語を生活に取り入れることは、勉強という枠にしばられず、子供が自然に英語を身に付けられるのでおすすめです。
一方、闇雲に始めるのではなく、
- 英語習得の理論に基づいた方法で実践
- 子供の個性に合わせて臨機応変に対応
していくことで、無理のない取り組みが可能になります。
保護者主導で、子供に合った英語環境を用意できるからこそ、成果が出やすいとも言えると思います。
具体的な、おうち英語の進め方については、こちらの記事にまとめています。
参考にしていただければ、幸いです。