英語をBGMのように流す「かけ流し」は、幼い子供が英語を身に付ける方法として確立されています。
英語を身に付ける上で「英語をたくさん聞くこと」は絶対条件であることは間違いなく、効果的な学習法の1つと言えそうです。
はむ先生
映像などの言葉の意味を理解する手がかりを与えない「かけ流し」は、誰にでも効果がある訳ではないことが分かっています。
中国語の音楽を聴き続けたら、丸っと覚えられるかもしれませんが、その意味はいつまで経っても理解できないのと同じです。
結論からお伝えすると、かけ流しだけで目に見える効果を発揮する年齢は0~1歳の赤ちゃんのみということが分かっています。
おうち英語は、子供の成長に合わせた対応が、常に必要だと言えそうです。
この記事では、
- かけ流しが効果的な理由
- 効果的なかけ流しの方法
- かけ流しにおすすめの教材
を紹介していきたいと思います。
参考にしていただければ嬉しいです!
おうち英語|かけ流しの効果は幼児期までが顕著!

英語の「かけ流し」という方法は、
- 聞いている内容をあまり意識せずBGMのようにかけ流す
ことを指します。
英語を身に付けたい場合、子供でも大人でも、英語を大量に聞く必要があることに変わりありません。
しかし、学習者の年齢によって英語の聞かせ方は異なります。
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息子はむ
かけ流しは乳幼児期に効果的です!
年齢が進むにつれて意味の分からない言葉を延々ときいていても、ただの雑音にしかならなくなります。
乳幼児期は「かけ流し」が効果を発揮する特別な年齢と言えそうです。
かけ流しが効果的な理由は?
乳幼児期にかけ流しが効果的な理由は、人間の生まれ持った言語習得能力に関係しています。
言葉というのは「規則を持った音のかたまり」です。
言葉を身に付けるとは、脳が「ランダムな音」を「意味のある言葉」として理解できるよう、処理した結果と言えます。
その処理は、意識的に行われるものではなく、脳が勝手に行うのです。
人間には、この無意識で行われる処理を得意とする時期があり、専門用語では言語形成期と呼ばれています。
0歳から8歳(言語形成期前半)の子供達は、意識的に勉強することなく、耳から聞いた言葉を自然に身に付けられる能力が高い年齢として知られています。
その中でも、母語の基礎ができあがる5歳頃までの子供は特に耳からの音声情報に強く、言葉のかけ流しによる学習が向いています。
▷ 0才で始める聞き流しの注意点、こちら
生後6か月~1歳の時期から、自分の周りで話されている言葉に使われている音がよく聞き取れるように調整していくことが明らかとなっています(白川2013)。
例えば、親が日本語を話しているのであれば、日本語に含まれる音が優先的に聞き取れるよう強化していき、不必要な音は減らしていくのです。
日本人が英語で必要な L と R の音の区別が苦手となるのも、母語である日本語の習得を促すためです。
この時期に英語をかけ流すことで、英語を聞き取れる耳を残すことができます。
はむ先生
目に見えるものではありませんが、0歳から気持ち程度英語を生活に取り入れていくことは効果がありそうです。
▽言葉の習得以外にも参考になる図書でした▽
過度な英語のかけ流しは危険
幼児英語教育の広告などを見ていると
- 大量のかけ流し
- 聞けば聞くほど効果がある
などのうたい文句が並んでいるのを見かけることがあります。
この様な言葉から、子供が英語を聞ける耳を残してあげなくてはと躍起になる必要はありません。
逆に、英語ばかりを聞かせることで、日本語を耳にする量が減れば、日本語の習得が遅れることを意味します。
▷ 母語習得への影響を知りたい方は、こちら
子供が「耳にする言葉の量」は習得スピードに比例するため、英語を多く聞かせる程、早く英語を話せるようになります。
これは、英語だけでなく、中国語でも、アラビア語でも同じです。
子供は耳にする言葉を習得するため、親が意識をして日本語と英語のバランス調整する必要があると言えそうです。
はむ先生
行き過ぎた英語教育にはリスクはしっかり勉強してくださいね。
日本語(母語)習得の完成は15歳
母語習得の過程 | |
妊娠 6ヵ月頃 | 聴覚が発達し始め、外の音やお母さんの声を聞くことができるようになる |
1歳 | 0歳でたくさんの言葉を話しかけられることにより意味のある単語を話すようになる |
2~4歳 | 爆発的に単語数が増え、文章が話せるようになる |
5歳 | 母語の基礎が完成する |
6~7歳 | 聞いた言葉と文字を結び付けられるようになる |
10歳 | 母語を使って抽象的な思考ができるようになる |
~15歳 | 敬語や難しい語彙、表現などを学んでいく |
母語である日本語習得に必要な年数は約15年です。
一般的に日本に住んでいれば、自然と日本語を使えるようになると考えがちですが、小学校に通い授業を受けることも、日本語習得の大きな力となっています。
人が言葉を自由に操れるようになっていくには長い期間が必要だと言うことは、親として知っておきたい知識の1つです。
はむ先生
思ったような効果が感じられなくても、コツコツと進めることです。
幼児期までのおうち英語|効果的な英語かけ流し方法

特に「かけ流し」が効果的な0歳から5歳の期間、
- 日本語習得とのバランスを取りながら
- どのように英語を生活に取り入れていくのか
について、具体的に書いていきたいと思います!
0歳|ほわほわ赤ちゃんにはどう英語をかけ流す?
私は個人的に、0歳の赤ちゃんに大量のかけ流しは必要ないと考えています。
そもそも起きている時間が短い0歳の赤ちゃんですので、起きている時間は親御さんの日本語で話しかけなければ母語習得が進まないためです。
0歳の赤ちゃんに英語を聞かせるおすすめは、英語の絵本と歌を使うことです!
5歳の息子が赤ちゃんのときには知らなかったのですが、CD付きの英語絵本と歌のセットが月4400円で利用できるものがあります。
音源はスマホで再生できたりと、とても便利なのでおすすめします!

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息子はむ
後ほど、詳しくご紹介します!
1-2歳|よちよち赤ちゃんにはどう英語をかけ流す?
日本語を話し始めた1歳から2歳の赤ちゃんには、もう少し英語のかけ流しを増やしても良いと思います。
1日30分から1時間が目安です。
この時期の英語かけ流しの目的は、3歳から4歳くらいで日本語が流暢に話せるようになってきたころに、英語も話せるようになるためにインプットを蓄積していくことです。
子供の言葉の習得には個人差がどうしてもありますので、子供さんの様子をよく見ながら判断をされてください。
日本語の発話が進まない場合には、日本語のインプットを多くすることを心がけると良いと思います。
はむ先生
私は息子の赤ちゃん時期、【日本語9割、英語1割】を常に意識して、言葉のインプットを考えていました。
英語絵本はずっと継続していくことをおすすめしますが、以外で英語インプットを増やしたい場合には、質の高い英語DVD教材が効果的です。
わが家で利用したのは、ディズニー英語システムの教材です。
2-3歳|子供にはどう英語をかけ流す?
2歳から3歳の英語かけ流しの目的も、数年後に英語を話すための準備です。
個人差はありますが、単語を言ったり、英語を文章で話し始めたりする子供さんも出てくると思います。
それに一喜一憂することなく、コツコツと毎日かけ流しを続けることがうまくいくポイントです!
親がかけ流す教材に「イヤ」ということは少ない時期だと思いますが、無理に見せることは英語嫌いを生み出しますので避けましょう。
嫌がったら子供に見せようとせず、お母さんが見たいからとDVDをかけておけば良いのです。
それでも効果があるのが、かけ流しの醍醐味です。
はむ先生
問題は親が飽きることです。
飽きてしまったら、内容は何でも良いので、とにかく継続することを意識してみてください。止めないことが大切です。
3-5歳|入園後は英語かけ流しは効果的?
集団行動ができるようになる年齢が、幼稚園が始まる3歳です。
同じ園児でも、3歳・4歳・5歳とその成長は著しいものがありますが、共通しているのが自我が芽生えてくる時期ということです。
各々の興味をもとに好き・嫌いが出てくる時期と言えそうです。
はむ先生
イヤイヤ期とはまた違って、興味がないから面白くない「イヤ」という感じです。
この時期の子供に親ができることは、自分の子供をよく観察して「子供が好きそうな英語教材」を探すことです。
子供の意思を無いことにすると、
- 英語が嫌いになる
- 英語を拒否する
事につながりますので、無理は禁物です。
この時期に入ったら、子供が興味のないものをかけ流すのではなく、子供が見たいと思える英語教材を見つけるのが正解です。
英語絵本も子供が楽しめるような内容のものを探すことがコツです!
おうち英語|幼児期までに効果的なかけ流し教材!

子供の興味がはっきりとしてくる3歳から4歳までは、質を重視して選んだ英語教材を使うことをおすすめします。
YouTube動画など無料で見られる動画や教材なども豊富な現代ですが、子供に聞かせる・見せるものは何でも良い訳はありません。
幼稚園に入園するくらいになると、親が選んだものを見てくれるとは限りませんが、幼いうちは親が見せるものを一緒に楽しんでくれることが多いと思います。
初めてのおうち英語教材としておすすめの2つをご紹介します!
初めての英語絵本と歌ならBaby English Labo!

良質な英語絵本がどれか分からない、探す時間もないので英語絵本を届けて欲しい、そんな要望に応えてくれるのが【Baby English Labo】 の英語絵本と歌のセットです。
はむ先生
おうち英語の導入はやはり英語絵本は外せません。
特に0-2歳で始めるのであれば、英語絵本からが正解です。
Baby English Baboのセットは、英語圏の子供たちが読んでいる有名な絵本を厳選しています。
英語ネイティブ音源のCDと一緒に届き、CDには絵本の音声だけでなく、マザーグースなどの英語の歌も付いています。
日々忙しい子供との日々、スマホから音源を簡単に再生できるサービスも嬉しい機能です。
Baby English Laboのセットは、おうち英語を始めたばかりの方にぴったりの英語絵本教材です!
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映像を見せたいならディズニー英語システムのDVD教材!
3歳くらいまでの子供さんの英語インプット教材は、やはり言葉の質が高いものが望ましいです。
英語学習用に作られた教材は言葉の質が高いので安心できます。
例えば、YouTube動画などで話されている英語は、「質の良い英語インプット」とは決して言えません。
はむ先生
親側で選べば良いのかもしれませんが、なかなか難しいですね。
私のお勧めは、質の高さが担保されているディズニー英語システムです。

ただ正規購入すると、値段が高いのが難点です。
乳幼児期のかけ流しのみに使用するのであれば、中古のDWE教材で十分だと思います。
正規購入も悪くないのですが、4歳から5歳になって興味がはっきりするころに、面白いと思わなくなる可能性を考えるとリスクが高いかと思います。
中古のDVDはメルカリなどで購入できます。
効果は同じなので、最新版でなく、古く安いもので構いません。
▷ 中古で揃えたい場合は、こちら
おうち英語の注意点|効果を下げる英語かけ流し

親が避けたい3つのタブー
- 反応を求めない
- リピートさせない
- 日本語を入れない
おうち英語に取り組んでいて、子供が英語を嫌がるようになってしまったという話を耳にすることがあります。
基本的に無理をさせないということが鉄則ですが、特に英語のかけ流しにおいて、親が注意したい点を3つにまとめました。
子供に反応を求めない
1つ目は反応を求めないことです。
子供が英語を喜んで聞いてくれることは理想的ではありますが、そんなことは稀だと思った方が良いのかもしれません。
あくまで英語の歌をBGMとしてかけ流したり、英語絵本を読んだりすることで、音声から単語を切り出す能力を身に付けることができます。
つまり、英語が雑音ではなく、意味のある言葉の塊として認識できるということです。
特に0~3歳くらいまでは、生活に溶け込んでいるくらいの存在で良いと思います。
はむ先生
2~3歳くらいだったと思いますが、聞かせたいなと思うDVDをよくかけ流していたら、お母さんこれ好きだねと言われた記憶があります。
なんかよく流れてるなくらいの存在でも、子供はきちんと聞いていたりします。
無理に英語を話させない
2つ目は英語を無理に口にさせないことです。
学習効果を求めるあまり、子供にリピートさせようとする親御さんが見られますが、これもよくありません。
英語のインプットが目的ということを忘れず、無理にアウトプットさせることは避けましょう。
子供が自然と聞いた内容を口にする分には構いません。
また、発音を直させたり、分かっているか尋ねたりするのはやめましょう。
はむ先生
「ほら!言ってみて!」とか言わないようにしましょう。
日本語を英語理解に介入させない
3つ目は日本語を入れないことです。
外国語学習は、その言語のまま理解をすることが鉄則です(直接法)。
日本語を入れて理解することは、ご法度だということを忘れないことです。
間接法による学校教育に慣れている大人の感覚だと、どうしても「strawberry は いちご よ」と日本語を添えたくなってしまうかもしれません。
意味を聞かれたとしても訳さない、説明しないように心がけてください。
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息子はむ
いかがでしたでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!