公文の利用者は幼児から小学生が中心で、小学校も高学年になると塾へ移行するケースが多く見られます。
公文英語を利用中の場合、どのレベルまで到達すればよいのか、辞めどきはいつなのか、そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
はむ先生
英語が本格的に始まるのは小学5年生からです。
高学年になると他教科の学習も難しくなるため、塾に移行すべきかと判断に困る親御さんが多いのです。
この記事では、
- 子供の公文英語はどこまで・いつまで続けるのか
について書いていきたいと思います!
参考にしていただければ幸いです!
公文英語の教材はどこまでやるのか

公文の英語教材はどのレベルまで終えるのが適切かを考えるにあたって、
- 公文で用意されている教材レベル
- 公文を利用している子供の年齢
について考えていきたいと思います。
教材はどこまで準備されている?

公文の教材は、学校の教科書に沿って作られています。
従って、小学校から高校レベルまでの教材はもちろんのこと、それ以降の大学教養課程レベルの教材も用意されています。
小学校までの教材は語彙力を高めるため、中学校・高校は文法理解を深めるため、読解力を高めるための教材です。
大学レベルのP教材からT教材は原書読解であり、英検でいうと準1級以上レベルです。
英文法を一通り理解したあとは、読解量を増やすことで英語力を高められるので、原書を読む教材が用意されているのでしょう。
原書であるのだから、図書館に行って洋書を借りることで代用も可能です。
しかし、
- 難しすぎず、簡単すぎない英語レベルが考慮されている
- 日本語訳が用意されている
- 語彙リストが良いされている
この3点は、公文の英語教材を使うメリットだと感じます。
はむ先生
ここからは個人的な意見です。
もしお子さんが英語が好き・得意そうであるなら、ぜひこのP教材以上にどんどん取り組んで欲しいと思います。
具体的な入学試験の対策は別途必要だと思いますが、長文読解は総合的な英語力を高めるための助けになると感じます。
将来、英語力を武器として仕事をしていくならば、英検1級レベル・TOEIC満点レベルになって、やっとスタートラインに立つことができる英語力です。
恐らく今後、社会で求められる英語力は更に上がると思います。
英語は言葉ですので、中学生だから・高校生だから、ここまでで良いという制限はありません。
得意分野であるならなおさら、日本の学校レベルを基準とせず、どんどん英語力を高めていくことは将来助けになると感じます。
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どこまでやるのかは子供の年齢によって変わる
公文教材をどのレベルまで進めるかは、子どもの年齢によって変わります。
個人的には、幼児・小学校低学年の子供さんの場合には、途中から英会話スクールに移行することをお勧めしています。
この時期は英語を使うことへの抵抗感が少なく、プリント学習で知った英語を実際に使うことにつなげやすいからです。
はむ先生
知識として知った単語を「使える言葉にする」ことは大切です。
幼児の場合にはC教材まで、小学校低学年の場合にはF教材が終わったら、英会話レッスンに変わるタイミングとして良いのではないでしょうか。
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公文式英語は、日本語を習得した人が効率的に勉強できるように考えられた対訳式の学習方法を採用しています。
公文の教材を使って言葉の量を増やすことはおすすめですが、年齢の低いお子さんの場合は特に「使う」ということに重点を置いた方が良いと考えます。
そうすることで、日本語に訳すことなく、英語を使うことができるようになります。

公文英語を再度利用するなら、小学校高学年または中学生になってからが良いでしょう。
公文英語では昔ながらのプリント教材のイメージのまま、文法用語を使って英語の構造を説明されています。
中学生になれば、学校の英語授業でも文法用語を使った解説をされますし、日本語力も高まり、抽象的な概念も理解できる年齢になります。
その時点で英語を話せるようになっていたなら、英文法の問題を解くことは、正しい言葉を使う良い練習となります。
はむ先生
公文の教材で高まる力は「文法力と読解力」です。
公文英語はいつまでやるのか

公文英語はいつまでやるのかというのは、どこまで(どのレベルまで)やるのかと同義語のようにも思えますが、年齢の要素が強いかと思います。
ここでは
公文のやめどき
について考えてみたいと思います。
公文英語を止める時期は3つ
公文英語のやめどきは、
- 幼児さんがC教材が終わったら
- 小学校低学年さんがF教材が終わったら
- 中学生・高校生が文法の解説が欲しいと感じたら
という3つの時期だと思います。
1と2は、上で説明した通りで、文法用語での解説が始まる前に英会話スクールへの移行をおすすめします。
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次に公文英語をやめるかどうかの判断は、中学生・高校生でもっと詳しい英文法の解説が欲しいと感じた時です。
公文の英語教材は、
- 英文法の学習
- 和訳中心の長文読解
のいずれかです。
基本は反復練習なので、先生からの細かな指導はありません。
学習内容を分析する力(どんな条件のときに何をしなくてはいけないのかが分かる能力)があれば先生からの解説は必要ないようにできています。
逆に言えば、自分で考えられなければ、分からないままです。
つまり、自分で学ぶ力がある子供さんに公文英語は向いていると言えそうです。
はむ先生
学校の授業内容はほぼ理解していて、復習や定着をする目的での利用が向いています。
もしも、子供さんが
- 学校の授業での説明が分からない
- 公文の英語教材の解説を読んでも理解できない
- もっと英文法の解説をして欲しい
というようなことを伝えてきたら、公文英語はやめどきだと感じます。
もっと丁寧に、分かり易く説明してくれる学習塾を探してみて下さい。
英語や外国の文化は好きだけれど、文法などの勉強が大嫌いという場合には、英会話スクールで会話力を伸ばしてから勉強をするという方法もあります。
英語力を伸ばす方法は1つではないので、子どものタイプに合わせた学び方を選ぶことをおすすめします。
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体験談|社会人になって始めた公文英語

2023年3月、私は、公文英語の無料体験レッスンを社会人枠で申し込みました。
息子(現在、5歳)にいつか公文英語も良いかなと考え、色々と調べていたのですが、私自身がやってみても良いかもという考えに至ったのです。
現在、継続3か月目です。
公文英語を利用する目的は
- 息子の公文国語をスムーズに進める(一緒の時間に勉強する)
- 語彙力・読解力の向上
- 公文英語教材を体験
の3点です。
はむ先生
息子は年中の秋から公文国語を始めました。
私の英語力は10年前くらいに受けたものになりますが、おおよそTOEIC900点です。
無料体験レッスンの際に英語力を測るテストを受け、中学3年生教材(I教材)の確認テストが99点でした(疑問文の文末にハテナを書き忘れ減点!)。
ただ、もう一度、中学生の文法からざっと復習しても良いかなと思ったので、I教材からスタートすることにしました。
公文は自分のペースに合わせて自由に調整できるのが良い点だと感じました。
基本は1日5枚で1セットだそうですが、私はとりあえず100枚・20セット持ち帰ることにしました。
はむ先生
公文教室は先生によって方針がかなり違うようなので、自分の希望を相談してみると良いですよ。
息子は公文国語と幼児用教材ずんずんを取り組んでいて、おおよそ1時間かかります。
私はその1時間で4セット(20枚)できるので、元気があればそのくらいやっています。
疲れたなと思ったら2セット(10枚)です。
私が取り組んでいるI教材(中学3年生レベル)はがっつり英文法学習で、日本語訳と英語を対応させる能力が問われる問題がメインです。
例えば、「わたしはすでに昼寝をしました(してしまいました)。」と日本語で書かれていて、I have already taken a nap. という回答を求めています。
「すでに」があるとalreadyを使うように解説されているのですが、このように日本語と英語を一致させる能力を高める必要があるのかは甚だ疑問です。
はむ先生
「今日昼寝したよー」という感覚がつかめていれば良いのです。
上のツイートにあるように、子供が既に英語を英語で理解できる場合、和訳は英語力を高める上で邪魔になるかもしれないと感じます。
ただし、受験英語(試験のための英語学習)には向いている様にも感じます。
公文英語は子供の年齢や目的を見極めて利用した方が良さそうです。
公文英語はどこまでやっても、いつまでやっても良い

公文英語について「結局どうなの」というところを、まとめてみたいと思います。
英語学習は永遠に続く
最近見たツイートで、全くその通りだと感じたものが、こちらです。
私は中学生から英語学習を始め、日本人として英語を武器として仕事をしている人間です。
このツイートのいう前者に、完全にあてはまります。
こちらの意見にあるように、学校の先生の指導に従って取り組めば、中学生からの英語学習でも大学受験の勉強は問題なくクリアできると思います。
一方、多くの日本人がすごいと感じる、英検1級やTOEIC満点は、世界を相手に仕事をしようと思うなら、やっとスタートラインに立てたというレベルです。
そういう意味で、目指すもの次第で英語学習は永遠に続くと言えるでしょう。
はむ先生
英語をどのレベルまで持っていきたいかという点を明確にすると良いですね。
公文英語はやりたいときにどこまででも
公文英語は、やる気次第でどれだけでも取り組むことができ、年齢の制限なくどこまででも進むことができます。
そういう意味で、学ぶ意志の高い人が自由に学べる学習教材だと言えそうです。
はむ先生
子供から大人まで取り組めますね!
公文の英語教材自体は、日本の公教育カリキュラムに従って作られているので、年齢相応レベルを目安に進めれば良いと思います。
しかし、英語学習は部分だけを抜き出して、学習を進めることが難しい特徴があります。
単語を分かっていない状態で、文章を話す・書くことはできません。
年齢が中学生でも英語が苦手で語彙力が低ければ、幼児期の教材から始めることが得策である場合もあります。
年齢・学年に縛られず、自分の英語レベルの教材を使って学習を進められることも公文のメリットだと感じます。
参考にしていただければ幸いです!