「おうちで英語学習」を進めるということと、「おうち英語」をすることは、英語を身に付けることを目的にしているという点で似ています。
しかし、英語を身に付けるまでの方法がそれぞれ異なるものです。
この2つの違いを理解することで、お子さんの年齢・成長にあった英語教育の環境を用意できると考えています。
大学英語講師はむ先生はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
ちなみに我が家はゆるく0歳からおうち英語をスタートし、現在8年目の小学生の子をもつ家庭です。
来年、英語の授業が小学校で始まりますし、そろそろ「おうちで英語学習」を始めた方がいいかなというタイミングだと感じています。
「おうち英語」の行きつく先には「おうちで英語学習」がありますが、自宅で英語学習を進める際にも「おうち英語」の要素は欠かせないものです。
この記事では、
「おうちで英語学習」と「おうち英語」のそれぞれの特徴と違い
について書いていきたいと思います。
おうちで英語学習は成長と共に必要になる

我が家は「おうち英語」でスタートしましたが、息子が小学生になり、徐々に「おうちで英語学習」が必要になる時期に差し掛かっています。
おうちで英語学習をすることは、自宅での意識的な英語の勉強を意味します。
「おうち英語」の環境で自然に言葉を身に付けてきた子ども達も、成長と共に、知識として英語という言葉を学ぶことは大切になるということでしょう。
幼児期までは自然習得が中心(おうち英語)
幼児期までの言葉の習得は、母語である日本語と同じように、無意識のうちに身に付けることが基本です。
つまり、おうち英語で育ってきた子どもは、英語が身近にある環境で生活してきており、物心ついたときには「自然に英語が話せるようになっていた」と感じているのです。
現役英語講師はむ先生英語教材などを使って意図的に英語を耳にする環境を作り、子どもを育てるのが「おうち英語」です。
一方で、幼児期から英語を耳にできる環境を整え「おうち英語」をしていても、日常会話レベルを越える英語力を目指したいときには、徐々に「おうちで英語学習」は必要になると感じます。
日本語でも小学生から学校教育を通して読み書きを習い、学習に必要な言葉を身に付けます。
やはり自然に身に付く言葉には限界があり、英語を必要としない日本の生活環境で過ごしているお子さんが英語力を高めるには、自宅で英語学習をしていく必要があるということでしょう。
小学生からは意識的な学習が中心(おうちで英語学習)
日常会話レベルの英語力がまだ身に付いていない場合でも、英語学習のスタートが小学生以降であれば、年齢に応じた勉強が必要となります。
その理由は、小学生になると学校で授業が受けられるくらいには、母語である日本語力が高まっているため、聞き慣れない英語を拒否するようになるからです。
自然に言葉を身に付けるには何千時間もの英語を「楽しく見聞きする必要」がありますが、小学生以降でそれに耐えられるお子さんは少ないのです。
現役英語講師はむ先生乳幼児期のように簡単な英語アニメなどを楽しんで見続けられれば、おうち英語ベースの自然な習得を狙えます。
母語の基礎力は5歳前後で身に付き、15歳前後で完成すると言われています。
早いお子さんですと3歳くらいから、一般的には4歳くらいになると、日本語のように理解ができない英語を聞き続けることを嫌がる子どもが増えていくように感じます。
たとえば、英語で動画を見るのを嫌がる、英語の歌を聞くのを嫌がることがあげられます。
このように、聞き慣れない、分からないことを理由に英語を拒否するようであれば、「おうちで英語学習」に移行するタイミングだと言えるでしょう。
おうちで英語学習を進めるおすすめの方法

小学生以降のお子さんに、おうちで英語学習を進める方法をまとめます。
おうち英語と同様に、おうちで英語学習も子どもの特性に合わせるのがよく、正解は1つではありません。
子ども本人と相談しながら、負担の少ない方法で毎日コツコツと続けていくことをおすすめします。
乳幼児期スタート|おうち英語からおうちで英語学習に進む場合
乳幼児期におうち英語をスタートしたお子さんは、
- 英語を聞いたら意味が分かる
- 日常会話が英語でできる
- 英語が読める(書ける)
といった英語力が育っているでしょう。
到達レベルは取り組み時間や内容によってことなりますが、「英語を聞いたら分かる」耳が育っていることに共通点があるのではないかと思います。
もしもお子さんがまだあまり話せない、読めないということであれば、そのリスニング力を土台としてそれぞれの英語力を伸ばしていきましょう。
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小学生スタート|おうちで英語学習から始める場合
小学生から英語をスタートする場合、国語の音読が毎日の宿題となっているように、英語を日々の学習習慣に取り入れることをおすすめします。
英語は日本語と同じ、言葉を身に付ける科目です。
言語習得には莫大な時間がかかり、英語の授業を受けているだけでは十分に身に付きません。
現役英語講師はむ先生授業時間の兼ね合いで、これ以上学習時間を増やせないだけで、学校での授業時間数は必要な学習量を満たしていません。
小学生スタートの英語学習は、4技能をバランスよく伸ばすことができるよう体系的に作られた英語教材を使って、毎日コツコツと積み上げていくことが必要です。
学習量は多い方が進みが早いことは確かですが、少しでも長く続けることの方が大切です。

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おうちで英語学習に求められる学習時間

おうちで英語学習をするのに、どのくらいの学習時間を目安にすれば良いのでしょうか。
1日の取り組み量が多ければ多い程、成果が見えやすいことは確かですが、英語習得は年単位の長い道のりです。
ここでは、取り組みのコツをお伝えしていきたいと思います。
少しでも毎日やれるとやはり強い
中学、高校生にもなれば、毎日何時間と勉強することもできるでしょう。
しかし、年齢が幼い子どもに何時間もの英語学習を課すことはおすすめしません。
毎日少しの時間でも良いので、子どもが楽しみながら取り組める環境を作ることをおすすめします。
私は「楽しむ」というのにも色々あると思っています。
英語学習自体がそこまで楽しいと感じないとしても、先生との交流が楽しい、褒めてもらえるのが嬉しいなど、色々な楽しさがあるはずです。
自宅での取り組みを希望されている場合でも、そのような楽しい環境を作り出すことはできるでしょう。
言語学習はどこかの地点で必ず「地味な努力」が求められます。
継続するという大変なことをいかに楽しんで取り組めるかが、成果につながるように思います。
総計2500時間の達成を目指そう
日本語を母語とする人が英語を身に付けるためには、少なくとも2500時間程度の取り組みが必要だということが明らかとなっています。
小学3年生から始まる英語授業では、高校3年生までに約1100時間ほどの学習を達成できます。
従って、残り1400時間を自宅の英語学習として取り組み必要があると言えるでしょう。
1400時間の学習時間を達成するには、
- 1日1時間:3.8年
- 1日30分:7.6年
- 1日15分:15.2年
かかる計算になります。
高校3年生を卒業するまでに1400時間を達成していたいので、今のお子さんの年齢から逆算するとよいと思います。
英語を身に付けるためには一定量の学習をやるかやらないかです。
しかし、必要とする学習量は決して少なくないので、いかに楽しく取り組めるかが継続のカギとなるでしょう。
参考にしていただければ幸いです!

