おうち英語が続かない、そんな時には冷静に分析することが大切です。
分析して継続できない理由を知れば、解決策は自然と出てくるものです。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
おうち英語が続かないのはなぜなのか。
細かな理由は多々あると思いますが、その原因が「親」か「子」かよって対処法は大きく変わってくると思います。
子供に英語を身に付けてもらうと思ったら、お家での取り組みは欠かせません。
この記事では、
- おうち英語の立て直し方
について具体的な提案を書いていきたいと思います。
参考にしていただければ嬉しいです!
おうち英語が続かないのはなぜ?
おうち英語が続かない理由としては、大きく分けて2つの理由が考えられると思います。
- 子供からの拒否が原因
- 親自身が継続できない
具体的な理由は数あると思いますが、どちらかにカテゴライズできるのではないでしょうか。
我が家は子が原因?親が原因でしょうか?
それぞれ見ていきましょう!
子供が続けられない
親のやる気が高くとも、子供が拒否するために続けられないということは起こり得ます。
子供の年齢が幼い程、親が主導となり英語環境を整えやすいと言えるでしょう。
想像に易しいですよね。
0歳の赤ちゃんは言葉を自由に使いこなせない訳ですから、「英語はイヤだ」と主張してくることもないのです。
イヤイヤ期の「イヤ」はまた別の問題なので、2歳でも親の誘導で何とかなるでしょう。
個人差はありますが、3歳半くらいから馴染みのない言葉(外国語)を拒否する姿がちらほら見られます。
4歳になると多くの子がそうなりますね。
これは日本語習得が進むことと関係しています。
5歳で母語の基礎力が完成するので、子供が日常で自由に使える言葉ができることで、理解できない言葉をイヤだと感じるのです。
日本語の完成には15年かかるため、幼児・小学生の日本語は発達途中なのですが、心理的なハードルが上がるのでしょう。
自然な反応だと言えますね。
一方、7歳までの子供は(それ以降に比べて)言葉を耳から聞くことで自然に身に付ける能力はまだまだ高いことは注目に値します。
本人が拒否しても、です。
親が引き下がることも簡単ですが、勉強をせざる得なくなる中学生まで待つしかなくなります。
まだまだやれることはたくさんありますよ!
親が続けられない
おうち英語が停滞するもう1つの原因として、親が英語を習慣化できないことがあげられます。
子供が英語を拒否している訳ではないけれど、おうち英語が継続できないという状態ですね。
こちらの投稿が参考になるかなと思います。
SNSで公文を淡々と取り組めているように見えている家庭は親の伴走&努力によるものなので子の性格や特性でまとめられるのは心外だね☺️幼児がまともに公文なんて真面目に取り組む訳ないんだよ😂そこを理解できてるかが続く鍵だと思う。
— 🦍ゴリラおたま3y &1y9m DWE (@otama25252525) September 17, 2023
公文について書かれていますが、習慣化という意味ではおうち英語も同じです。
特に小学校低学年くらいまでは、親御さんが英語を子供の生活環境に入れられるかにかかっています。
0歳の赤ちゃんはイヤだと言わないと先に書きましたが、「やりたい」とも言いません。
幼児期になっても、小学生になっても、それは変わらないでしょう。
親が何も言わずとも自ら率先して英語に関わるような生活習慣になるまでには、それなりに親がレールを引いてあげる必要があります。
おうち英語には、親側の根気が欠かせないのです。
子供が自走できる力を付けてあげられることがおうち英語の目標かもしれませんね。
言わずとも「気が付いたら毎日英語に触れている」が目標です。
親御さんが習慣化に苦労している場合には、どうしたらよいのでしょうか。
こちらの場合も、やれることは沢山ありますよ!
おうち英語が続かないときは仕組みを考える
親・子どちらが原因であれ「おうち英語」が続かない状態というのは、ご家族にとって「続かないこと」を続けようとしていると考えてください。
各家庭、状況はそれぞれなので、一概にその理由を断定することは難しいけれど、継続できないということはどこかに無理があるということです。
英語学習は長期戦です。
おうち英語として親が関わることができるのは期間限定かもしれませんが、少なくとも年単位で続けなければいけないのです。
親も子も無理なく継続できるシステムを作ることを目標としましょう!
手を抜ける方法を考えるのがコツですよ
子供をよく観察する
まずは、子供が英語を嫌がる場合から考えていきたいと思います。
大前提として、子供が嫌だと思うことを強制しても長続きしません。
やっても良いかもと思えることを探し続けることが上手くいくコツだと思います。
子供の好きなものは変わりますし、興味も変化します。
その変化に応じて、楽しめそうなものを一緒に探していくのがおうち英語です。
何か1つ見つければ良いというものではないので、親御さんの根気が問われます。
楽しみながら探せるとイイですね!
おうち英語の時間は、毎日30分から1時間は作りたいところです。
私なら、子供が放っておいてもやることを見つけて、それを英語と関連させます。
息子の場合なら、工作が好きなので、英語で工作をしているYouTube動画を何気なく紹介します。
おうち英語と動画はとても相性が良いです。
YouTubeには、ゲーム、絵を描く、スポーツ、料理など、どんなジャンルも存在します。
この際、「英語の動画を見て欲しい」という親の思いは、おくびにも出しません。
何をするにも、本人の意思がそこにあることが大事です。
なんか面白そうなの見つけたよーという感じです!
別の視点として、子供と話をして、英語を今から始めた方が良い理由を聞いてもらうと思います。
5・6歳になれば、ある程度、内容のある話ができるでしょう。
日本という国は、英語がなくても生活できますが、英語力の高さは日本社会において高く評価されています。
それをうまく伝える必要があります。
子供が成長するほど、慣れない英語をなぜ取り組まなくてはいけないのか嫌でも考えるでしょう。
子供にとって納得ができる「英語を勉強する理由」は、それなりに必要だと思います。
習慣を作る簡単な方法
今度は、親御さん側が習慣化できない場合について考えていきましょう。
毎日の英語を習慣化できない場合、個人的には、習慣化しようとしている内容の難易度が高すぎるのかなと考えています。
いかがでしょうか。
まずは簡単なところから!
私がおうち英語で最初に始めたことは、
- 英語の歌を1日3曲聞く
というものです。
これなら、誰でもできそうですよね。
まずは簡単で、絶対にできそうなことから始めるのがコツです!
聞かせたいCDやDVDは、目につくテーブルに置いておきます。
「毎日、3曲歌を聞こうね」と子供にも公言して、毎日、絶対にやることとして心に誓うのです。
子供に英語を聞いてもらうことが大きな目的ではありますが、ママ・パパが英語を勉強したいと言って、一緒に楽しむ心意気でやると良いと思います。
親が楽しそうにしていたら、子供も興味を持つものです。
ちなみに、おうち英語をやっていると親の英語力も上がります!
「僕・私の方が上手だよ!」と言われるようになったら、大成功です!
別の方法として、外注して学習ペースを作ってもらうこともオススメです。
私の一押しは自宅でできるオンライン英会話です。
息子も年少の夏(4歳)からお世話になっており、現在まるっと2年経ちました。
英会話レッスンが子供の日常に取り込まれた生活は、それがない場合と比べものになりません。
レッスン開始から2年後
\年長・夏休みの様子/
▷ 息子レッスン開始1年間の変化は、こちら
通学タイプの英会話は週1が基本ですが、それでは習慣とは言えません。
少なくとも週2回、週3回レッスンがあると、1日おきに英語に触れる時間を持つことができるのでオススメです。
レッスン後はそのまま英語YouTube動画を30分見れば、合計1時間の英語インプットになりますね。
とても楽に習慣ができます!
習慣づけには同じタイミングでレッスンを受けるのが良いと思います。
就寝前や夕飯前の30分、17時になったらレッスンなど。
子供の英会話は楽しさ重視で教材が作られており、実力が付くカリキュラムがしっかりと作られているところがメリットです。
世界的なコロナ蔓延の影響もあり、ここ数年でオンライン英会話が本当に充実しました。
どこが良いか分からない場合には、ノバキッド試してみて下さい!
お勉強スタイルが好きなお子さんなら、グローバルキッズアカデミーが良いです。
どちらもレッスン料価格は同じくらいです。
おうち英語が続かないと子供の英語習得は難しい?
ここからは個人的な考えを書いていきたいと思います。
年単位で必要なおうち英語、継続は簡単と言えば嘘になると思います。
ただ、大人も子供も同様に、英語を身に付けるには大量に英語に触れることが必須です。
こちらのツイートが参考になりますので、張り付けておきます。
今まで未就学児の英語教育についての研究はほとんどされていなかったのですが、ちらほら調査が見られるようになりました。
英語を身に付けるのに、自宅で取り組む「おうち英語」である必要は必ずしもありません。
しかし、大量の英語に触れる時間を自宅外で作るのは正直難しいと思います。
最後に、おうち英語に取り組む具体的なメリットについて述べ、この記事を終えたいと思います!
英語習得は長期戦!
先ほどのツイートには続きがあります。
1万時間とはどのくらいの時間なのか、単純に計算したいと思います。
1日1時間、英語学習に取り組んだとして27.3年と、かなり長い期間です。
私が本腰を入れて英語を勉強し始めたのは大学生になってからなので、何とも言えない部分もありますが、英語学習時間を平らにならすと1日1時間くらいかもしれません。
学習時間を記録していた訳ではありませんが、経験的にも1万時間は必要な気がします。
何が言いたいかというと、年齢問わず言葉の習得にはとにかく時間がかかるということです。
私が今年40歳で12歳から英語を始めているので、ちょうど28年です。笑
おうち英語のメリットは、子供の興味がはっきりする前の幼い時期に、英語インプットの時間として費やすことができることだと思います。
幼い頃に英語の芽さえ出してあげることができれば、成長とともに、英語で自分の興味の分野を勉強することも可能なのです。
それを可能とするのが「おうち英語」だと思います。
おうち英語まずは5年続けよう!
1日1時間のおうち英語を続けると、1年で365時間の英語インプットができます。
365時間を5年間続けると、1825時間の英語を聞いた計算になります。
おおよそ2000時間の言語インプットができると、人間はその言葉を発するようになります。
まずは、2000時間を目指して、英語を聞く時間を作りましょう!
5歳の息子も約2000時間のインプットで、良く話すようになりました。
人間はロボットではないので、やりたい日も、やりたくない日もあって当然です。
細かいことは気にせず、平均すると毎日1時間できてるという状態に持っていくのが大事だと思います。
- YouTubeを見る
- 英会話レッスンを受ける
- 英語絵本を読む
- ゲームをする
- ワークブックを解く
英語インプットの1時間の内容は、バラエティーに富んでいた方が良いでしょう。
子供が楽しんでやれることなら、何でも良いのです。
子供が「今日は何をしようかな」とワクワクできる遊びと英語が結びついているのが理想的な英語環境だと感じます。