「大学生なのに、中学英語もできない」
「be動詞と一般動詞の違いも、実はよく分かっていない」
「大学の英語の授業についていけないけれど、何から勉強すればいいのか分からない」
そんな状態だと、「今さら中学生の勉強に戻るなんて」と焦ってしまうかもしれません。
でも、大丈夫です。
中学英語ができないと感じているなら、中学英語まで戻ればいいだけです。
むしろ、分からないまま大学英語やTOEICの勉強を続けるより、一度戻って土台を作り直した方が、その後の英語学習は進みやすくなります。
大学英語講師はむ先生英語講師の「はむ先生(村上里実)」です。大学で英語を教えていますが、実は私自身も大学生になってから英語を本格的に学び直したひとりです。
高校卒業時に取得していたのは英検準2級。
大学で受けたTOEICは350点ほどで、文法は三人称単数から学び直しました。
それでも、大学2年生から英語の勉強を始め、その後は英語を教える仕事に就きました。
この記事では、「大学生だけれど中学英語ができない」という人が、どこまで戻り、何から始めればいいのかを順番に整理します。
大学生で中学英語ができないなら、中学英語まで戻ろう

大学生になったからといって、大学生向けの教材から勉強する必要はありません。
英語は積み重ねのある教科です。
そもそも英語という言語に、本来、学年はありません。
高校英語も大学英語も、その土台にあるのは中学で学ぶ基本的な英語です。
そのため、
- be動詞と一般動詞の違いが分からない
- 疑問文・否定文を作れない
- 過去形になると分からなくなる
- canやmustの使い方があやふや
- 現在完了がよく分からない
- 英文を見ても、単語が並んでいるようにしか見えない
という状態なら、一度中学英語まで戻ってみましょう。
これは「大学生なのに中学生の勉強をする」という後退ではありません。
抜けている土台を埋める作業です。
英語の場合、難しいことをたくさん覚えるよりも、基本的な文の仕組みを理解して、実際に使えるようにすることの方がずっと大切です。
「中学英語ができる」とは、文法用語を説明できることではない

ここでいう「中学英語ができる」は、中学校の文法用語をすべて説明できるという意味ではありません。
たとえば、
I like coffee.
She likes coffee.
I don’t like coffee.
Do you like coffee?
I liked coffee when I was a child.
といった基本的な英文を見たり聞いたりしたときに、意味が分かる。
そして、自分でも似たような文を作れる。
まず目指したいのは、この状態です。
「三人称単数現在形とは何ですか?」と説明できなくても、
She likes dogs.
と自然に言えるのであれば、英語を使ううえでは困りません。
文法を知識として覚えるだけでなく、簡単な英語を理解して使える状態にする。
大学生の英語の学び直しでは、ここを目標にしてみてください。
大学生なのに中学英語ができないのはなぜ?

「中学から高校まで6年間も勉強したのに、なぜ英語ができないんだろう」
そう思うかもしれません。
ただ、英語を「学校で勉強したこと」と「使えること」は同じではありません。
分からないところを残したまま先へ進んできた
英語は積み重ねです。
中学1年生で分からないところがあっても、学校の授業はそこで止まってくれません。
中学2年、中学3年、高校英語へと進んでいきます。
すると、
「なんとなく分からない」
が、
「ほとんど分からない」
へと変わってしまうことがあります。
大学生になって中学英語ができないと感じている人も、すべてが分からないとは限りません。
ところどころに空いている穴が大きくなっているだけという可能性があります。
だからこそ、一度基本に戻って確認する意味があります。
テストのために覚えて、そのまま忘れた

中学・高校では、定期テストや受験のために単語や文法を覚える機会が多かったと思います。
テスト前に覚え、問題が解ければ点数になります。
しかし、英語はことばです。
一度覚えただけでは、自分で使えるようにはなりません。
読んだり、聞いたり、話したりしながら何度も出会うことで、少しずつ自分のことばになっていきます。
「学校では習ったはずなのに使えない」のは、それほど不思議なことではありません。
大学生が中学英語をやり直す4つの手順

では、中学英語ができない大学生は何から始めればいいのでしょうか。
私は、次の順番がおすすめです。
手順1|中学英文法を最初からざっと確認する
まずは、中学英文法を一度最初から確認します。
ここで大切なのは、分からないときに聞ける相手を探すことです。
どこの大学にも、英語の勉強ができたり、話すことができたりする部屋が用意されています。
英語の先生を捕まえて、教えてもらうのもよいでしょう。
英語の得意な友達でもよいと思います。
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中学1年生レベルから順番に、
- be動詞
- 一般動詞
- 疑問文・否定文
- 三人称単数
- 過去形
- 助動詞
- 不定詞・動名詞
- 比較
- 現在完了
- 関係代名詞
などをざっと見直します。
分かるところは早く進み、分からないところで立ち止まれば大丈夫です。
大学生になった皆さんは、本気を出せば、1カ月もあれば終わります。
すでに一度習った内容も多いので、まずは全体を見渡して「自分はどこで分からなくなっているのか」を探してみてください。
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手順2|簡単な英文を「読んで分かる」状態にする
文法を確認したら、簡単な英文をたくさん読みます。
ここで、いきなり大学の教科書や難しい長文を読む必要はありません。
自分にとって、
ほとんど辞書を使わなくても意味が分かる英文
を選びましょう。
簡単すぎるくらいで構いません。
英語が苦手な人ほど、難しい英文と格闘することを「英語の勉強」だと思いがちです。
しかし、分からない英語ばかり読んでいても、英語を英語の語順のまま理解する感覚はなかなか育ちません。
簡単な英文を、
「読める」
「分かる」
という経験を増やしていきましょう。
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手順3|必ず英語の音も一緒に聞く
中学英語を学び直すときに、文法問題だけを解いて終わらせないことも大切です。
英語は音のあることばです。
英文を読むときには、音声も一緒に聞いてください。
たとえば、
I went to the library yesterday.
という英文を、
「I=私は、went=行った、library=図書館……」
と一語ずつ日本語に置き換えるだけではなく、
音声を聞きながら、「昨日、図書館へ行った」という意味がひとかたまりで分かる状態を目指します。
聞いた英文をまねして声に出してみるのもよいでしょう。
最初はうまく言えなくても構いません。
分かる英語を、何度も聞く。
ここは、英語を学び直すうえでとても大切です。
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手順4|簡単な英語を実際に使ってみる
ある程度分かる英語が増えてきたら、自分でも使ってみます。
難しいことを話す必要はありません。
たとえば、
- I went to school today.
- I had lunch with my friend.
- I like watching movies.
- I’m tired because I worked late yesterday.
大学生の日常生活なら、中学英語だけでも表現できることはたくさんあります。
最初は文法を間違えても大丈夫です。
「知っている英語」を「使える英語」に変えるには、実際に使う経験が必要になります。
オンライン英会話を利用するのもいいですし、ひとりで英語日記を書いたり、その日にあったことを英語で話したりしても構いません。
中学英語を使って伝えられることを、少しずつ増やしていきましょう。
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中学英語ができない大学生が、最初にやらなくてもいいこと

英語ができないと感じると、
「とにかく単語帳を覚えなきゃ」
「TOEICの問題集を買おう」
「大学生なんだから高校英文法からやらなきゃ」
と考えてしまうことがあります。
でも、土台があやふやな状態なら、難しい教材を増やす必要はありません。
いきなりTOEIC対策から始めなくていい
就職活動を考えると、TOEICが気になる大学生も多いでしょう。
もちろん、最終的にTOEICを目標にするのはよいと思います。
ただし、中学英語がほとんど分からない状態でTOEICの問題集を解いても、英文そのものが理解できず、問題形式を覚える勉強になりがちです。
まずは基本的な英文が分かるところまで戻る。
そのあとでTOEIC対策を始めても遅くありません。
難しい英単語から覚えなくていい
大学受験用やTOEIC用の単語帳を見ると、知らない単語が大量に並んでいます。
ですが、最初に必要なのは難しい単語ではありません。
日常的によく使われる基本的な単語を、
- 見たら分かる
- 聞いたら分かる
- 自分でも使える
状態にしていくことです。
知っている単語の「数」だけを増やすのではなく、簡単な単語を使えるようにしていきましょう。
現役英語講師はむ先生文章の中で単語に触れ、覚えていくと良いですよ!
中学英語を完璧にしてから次へ進まなくていい
反対に、
「中学英語を100%理解するまで、リスニングも英会話もしない」
という必要もありません。
ことばは、使いながら身につけていくものです。
文法を勉強しながら英語を聞く。
簡単な文章を読みながら、知っている表現を増やす。
そして、覚えた英語を少し使ってみる。
勉強と実践を同時に進めていくのがおすすめです。
大学生向けの具体的な学び直し方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。
私も大学2年生で中学英語からやり直しました

ここまで読んでも、
「でも、大学生で中学英語からやり直すのは遅すぎない?」
と思っている人がいるかもしれません。
私自身が、大学生になってから英語を学び直しています。
高校卒業までに取れた資格は英検準2級。
大学で初めて受けたTOEICは350点くらいだったと記憶しています。
リスニングは多少できたものの、文法や英文読解にはかなり不安がありました。
そして大学では、三人称単数から英文法を学び直しました。
大学2年生の春休みに見つけた「やり直し英語」の講座が、私の再スタートでした。
そこから英語を勉強する時間を増やし、留学を目標に取り組むようになりました。
今では大学で英語を教えています。
だから、「大学生なのに中学英語ができない」という言葉を見ると、
だったら、今から中学英語をやればいい
と私は思います。
大学生は、決して遅いスタートではありません。
私が大学2年生からどのように英語をやり直したのかは、こちらの記事に詳しく書いています。
▶︎ 大学生で英語の勉強をゼロから始めるには?大学2年スタート 私の体験談
大学生で中学英語ができないことより、分からないままにする方がもったいない

大学生になって中学英語に戻るのは、少し勇気がいるかもしれません。
周りにはTOEICで高いスコアを取る人もいれば、留学へ行く人もいるでしょう。
そんな人たちを見ると、
「自分は今さらbe動詞なんて……」
と思うかもしれません。
でも、他の人が今どこにいるのかは、あなたの英語学習にはあまり関係ありません。
大切なのは、今の自分が分かるところから始めることです。
be動詞が分からないなら、be動詞から。
三単現が分からないなら、三単現から。
中学1年生の教科書がちょうどいいなら、そこから。
分からないところまで戻ることが、結果的には一番の近道になります。
大学生は、自分で使う時間や教材を選べる時期です。
英語をもう一度やってみたいと思ったのなら、今日から始めてみてください。
半年後、1年後、そして大学を卒業するときには、今とは違う場所にいるはずです。
現役英語講師はむ先生時間の使い方が自由になる、大学生のうちにぜひ
Q&A|大学生で中学英語ができないときによくある疑問

- 大学生なのにbe動詞が分からないのはまずいですか?
-
今分からないのであれば、そこから学び直せば大丈夫です。
分からないことそのものより、分からない状態のまま難しい内容へ進み続ける方が、その後の学習が大変になります。
be動詞と一般動詞の違いから、もう一度確認してみましょう。
- 中学英語だけでも英会話はできますか?
-
日常生活で使う基本的な内容には、中学で学ぶ文法や語彙が数多く使われています。
もちろん、中学英語を一度勉強しただけで自由に英会話ができるわけではありません。
知っている表現を聞いたり話したりする経験を重ね、実際に使える状態へ変えていく必要があります。
まずは中学英語を「問題が解ける」だけでなく「使える」状態にすることを目指してみてください。
- 中学英語のやり直しは何から始めればいいですか?
-
まずは中学1年生レベルの英文法から順番に確認するのがおすすめです。
分かるところはどんどん進み、分からないところだけ丁寧に取り組みます。
同時に、理解できるレベルの簡単な英文を読み、英語音声も聞くようにしましょう。
- TOEICの勉強と中学英語、どちらを先にすればいいですか?
-
中学英語の基本的な文の仕組みが分からないのであれば、まずは中学英語をおすすめします。
土台を整えてからTOEIC対策へ移った方が、問題文や解説そのものを理解しやすくなります。
ただし、TOEIC受験が数週間後など期限が決まっている場合は、基礎学習と試験対策を並行して進めてもよいでしょう。
まとめ|大学生で中学英語ができなくても、今から始めればいい

大学生で中学英語ができないと感じていても、焦る必要はありません。
やることはシンプルです。
- 中学英文法を最初から確認する
- 簡単な英文をたくさん読む
- 分かる英語を毎日聞く
- 簡単な英語から実際に使ってみる
分からないところまで戻ることは、恥ずかしいことではありません。
英語は、年齢に合わせて勉強するものではなく、今の自分の英語力に合ったところから積み上げていくものです。
中学1年生の英語が分からないなら、そこから始める。
そして、一つずつ「分かる」「使える」を増やしていきましょう。
大学生の今からでも、できることはたくさんあります。
大学生のときに何を積み上げたかで、20代、30代は大きく変わると私は思っています。
応援しています!
大学2年生から英語を学び直した私自身の体験はこちら
▷ 大学生で英語の勉強をゼロから始めるには?大学2年スタート 私の体験談
中学英語の土台を整えた後の学習方法はこちら
▷ 大学生の英語学び直しにぴったりの方法は?

