「英語教室には楽しそうに通っているけれど、ゲームばかり」
「オンライン英会話でも先生と遊んで終わっているように思う」
「本当に英語は身についているのかな?」
小学生の英語について、そんなふうに心配になることはありませんか。
そして「遊んでいるだけで大丈夫?」というこの疑問は、親だけが感じるものではないようです。
小学生(特に高学年)になると、子ども自身から、
「英語なのに遊んでばっかりだよ」
「これで英語できるようになるの?」
「中学生になるのが心配」
といった言葉が出てくることもあります。
大学英語講師はむ先生はじめまして!
英語講師の「はむ先生(村上里実)」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として教えています。
もちろん、英語は楽しく学んでいいものです。
ゲームや歌、先生とのやり取りから身につく英語もたくさんあります。
一方で、小学校の高学年になって「もっと英語ができるようになりたい」と本人が思い始めたのであれば、それは英語との付き合い方を少し変えていくタイミングなのかもしれません。
この記事では、
小学生の英語が「遊んでいるだけ」に見えて心配なときに、何を見ればよいのか
を考えてみたいと思います。
小学生の英語、「遊んでいるだけで心配」と感じるのは親だけではない

「英語教室なのにゲームばかり」と子ども自身が感じることもある
幼児期や小学校低学年であれば、
「今日も楽しかった!」
「ゲームした!」
「歌が楽しかった!」
それだけでも、次の英語につながることがあります。
英語を聞いたり、先生の言葉に反応したりすること自体が、新しい言葉との出会いになるからです。
でも、小学生の高学年にもなると少し様子が変わってきます。
学校で国語や算数を学び、「勉強するとはどういうことか」を少しずつ理解するようになります。
すると英語についても、
「自分は何ができるようになったんだろう?」
「毎回ゲームしているけれど、これって勉強になっているのかな?」
「英語習ってるけど話せないよな」
と考える子が出てきます。
これは決して悪いことではありません。
小学生になると「できるようになりたい」という意識が生まれてくる
「遊んでいるだけでいいの?」という言葉の裏には、
- もっと話せるようになりたい
- 英語を読めるようになりたい
- ちゃんと英語ができるようになりたい
そんな気持ちが隠れていることがあります。
現役英語講師はむ先生「できるようになるべきだ」という考えもあるかもしれませんね
もし子ども自身からそんな言葉が出てきたのであれば、「せっかく楽しく通っているのに」と打ち消してしまう必要はありません。
学習者として、自分の成長を意識し始めたとも考えられます。
その気持ちを、次の英語学習につなげていきたいところです。
小学生の英語は遊びでも身につく部分はある

とはいえ、「遊び=意味がない」ということではありません。
遊びながら英語を聞く・話すことにも意味がある
たとえば英語でゲームをしているときにも、
- 先生の説明を聞く
- 質問の意味を理解する
- 英語で答える
- 相手の言葉に反応する
といったことが行われています。
本人に「勉強している」という感覚がなくても、英語を聞いて理解したり、覚えた表現を使ったりしているのであれば、それは立派な英語活動です。
特に英語を始めたばかりの子どもにとって、英語を「勉強するもの」ではなく、「使うもの」として経験できることには大きな意味があります。
英語を始めたばかりなら「楽しい」は大切
英語は短期間で身につくものではありません。
聞いて分かる言葉を増やし、少しずつ使える言葉を増やし、さらに文字へとつなげていく。
長い時間をかけて育っていきます。
だからこそ、子どもが「またやりたい」と思えることも大切です。
ただ、ここで一つ確認してほしいことがあります。
遊んでいるように「感じられる」のと、遊んでいる「だけ」なのは、同じではありません。
小学生の英語で「遊んでいる」と「遊んでいるだけ」は違う

私が小学生の英語を見るときに気にしたいのは、活動がゲームか、プリントかということではありません。
その活動を通して、子どものできることが増えているかどうかです。
できることが増えていて、なおかつ本人が楽しいのであれば、それが理想的だと思います。
遊びの中で英語を聞いて理解しているか
先生が英語で話しかけたときに、以前より分かるようになっているでしょうか。
すべてを日本語に訳さなくても、英語を聞いてそのまま動いたり、答えたりできる。
そんな場面が増えているのであれば、遊びの中でも英語は育っています。
自分から使える英語が少しずつ増えているか
先生のあとに一語ずつ繰り返すだけではなく、
- 自分から答える
- 質問する
- 知っている表現を組み合わせる
といったことが少しずつ増えているかも見てみてください。
英語を習い始めたころは「Yes.」「No.」だけだった子が、一文で答えられるようになった。
そんな小さな変化も立派な成長です。
半年、1年前と比べてできることが増えているか
一番分かりやすいのは、少し長い目で見ることです。
半年、1年前と比べたときに、
- 聞いて分かる英語が増えた
- 話せることが増えた
- 読める単語や文章が増えた
という変化があるでしょうか。
ゲームをしていても、できることが増えているのであれば、それほど心配する必要はありません。
反対に、長く続けているのに、毎回同じ簡単なやり取りを繰り返しているだけで、できることがほとんど増えていない。
そんな場合には、一度学習内容を見直してもよいと思います。
遊んでいることが問題なのではなく、遊んでいるだけで、できることが増えていないことが問題なのです。
遊んでいるだけで心配は、英語を一段階進めるタイミングかも

子ども自身から、
「もっと英語ができるようになりたい」
「遊びだけじゃなくて、ちゃんとやりたい」
という気持ちが出てきたら、私はそのタイミングを大切にしたいと思います。
「もっとできるようになりたい」という気持ちを大切にする
ここで急に、英単語を大量に覚えたり、文法問題集を始めたりする必要はありません。
英語を楽しく使ってきた流れは、そのままで大丈夫です。
ただ、その中に少しずつ「できるようになるための練習」を入れていきます。
遊びをやめるのではなく、英語を使う量を増やす
たとえばオンライン英会話なら、毎回フリートークやゲームだけで終わるのではなく、
- 教材を読んでみる
- 内容について質問に答える
- 自分の意見を一文で話してみる
といった活動を加えることができます。
大切なのは、「楽しい英語」をやめて「勉強の英語」に切り替えることではありません。
楽しい英語の中で、子どもが自分で英語を使う場面を増やしていくことです。
小学生なら「読む」活動も少しずつ加えていく
そして、小学生になったら少しずつ取り入れたいのが、英語を読む活動です。
聞いて分かる英語と文字がつながってくると、英語の世界は大きく広がります。
- 簡単な英語絵本を読む
- 音声を聞きながら文字を追う
- 自分で音読してみる
といったところから始めれば十分です。
これらの活動は、中学生になったら必ず必要になります。
英語に「読む」が加わることで、子ども自身にも「英語ができるようになってきた」という実感が生まれやすくなります。
小学生の英語が遊んでいるだけか心配なときに確認したいこと

英語教室やオンライン英会話を見ていて、「遊んでいるだけなのでは?」と思ったら、授業の見た目だけで判断する必要はありません。
次の3つを確認してみてください。
聞いて分かる英語は増えている?
以前よりも、先生の英語を自然に理解できるようになっているでしょうか。
聞いてすぐに反応できる英語が増えているなら、英語の土台は育っています。
自分の言葉として使える英語は増えている?
決まったフレーズを繰り返すだけではなく、自分で言葉を選んで話す場面が増えているかも見てみます。
短い文でも構いません。
自分のことを自分の英語で伝えられるようになっているなら、それも大きな成長です。
英語を読む力も少しずつ育っている?
小学生以降は、音声だけではなく文字にも目を向けてみてください。
- 簡単な単語が読める
- 短い英文が読める
- 英語の本を音声と一緒に楽しめる
というように、少しずつ読む力が加わっていけば、英語でできることはさらに増えていきます。
小学生の英語は「楽しい」から「できる」へつなげていこう

小学生の英語は、楽しくていいと思います。
ゲームも歌も、英語を使うための立派な入口です。
ただ、小学生になり、
「もっと話せるようになりたい」
「英語を読めるようになりたい」
「遊んでいるだけで大丈夫なのかな?」
と本人が感じ始めたのであれば、その気持ちは次へ進むチャンスでもあります。
遊びを卒業する必要はありません。
楽しい英語の中に、
- 聞いて分かる
- 自分で話す
- 文字を読む
- 自分で音読する
という経験を少しずつ加えていけばいいのです。
「楽しかった」で終わる英語から、「楽しかった。そして、前よりできるようになった」と思える英語へ。
小学生以降は、そんな変化を少しずつ作っていけるといいと思います。
「読む・話す」を一歩進めたい小学生には
「英語は好きだけれど、もう少ししっかり力を伸ばしてみたい」
「英語の本を自分で読めるようになりたい」
「英語らしい発音で話してみたい、読んでみたい」
そんな小学生には、英語の音読に取り組んでみるのも一つの方法です。
現在、当サイトでは小5・小6・中1向けのORC音読トレーニングを行っています。
Oxford Reading Clubを使って、
聞く → 真似る → 録音する → 聞き比べる
を繰り返しながら、英語の音・リズム・イントネーションを身につけ、自分で英語を読める力につなげていく3か月の個別トレーニングです。
ただ英語を声に出すだけではなく、自分の音読を録音して聞き比べることで、「前より読めるようになった」という変化も本人が確認できます。
英語を楽しく続けてきたその先で、もう一歩「できる」を増やしてみたい方は、こちらも参考にしてみてください。

