英検3級ライティング小学生ゆえの難しさとは?小3息子の体験談

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小学3年生の息子と、英検3級のライティング練習を始めました。

英検3級では、自分で英文を考えて書く問題が出題されます

息子はこれまで英語を聞いたり、話したり、読んだりしてきたので、ライティングも少し練習すれば対応できるのではないかと思っていました。

実際に書かせてみても、質問の意味は分かっていますし、自分で英文を作ることもできます。

ところが、3問ほど練習してみると、英語力とは少し違う「小学生だからこその難しさ」があることに気づきました。

大学英語講師はむ先生

はじめまして!
英語講師の「はむ先生(村上里実)」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として教えています。

その難しさとは、聞かれたことに、本当のことをきちんと答えようとすること(それ以外できないこと)です。

英検のライティングでは、本当の出来事を書く必要はありません。

むしろ、知っている単語や文法を使って、語数内で簡潔にまとめた方が書きやすくなります。

大人なら簡単にできるこの切り替えが、小学生には意外と難しいのかもしれません。

この記事では、

実際に小3息子が書いた3つの英作文をもとに、英検3級ライティングで感じた小学生ならではの難しさ

についてまとめます。

英検3級ライティングの出題形式や採点基準、ChatGPTを使った作問・添削方法については、こちらの記事にまとめています。

今回使用したライティングの練習問題も載せていますので、ご自由にどうぞ。

英検3級ライティング対策|ChatGPTで作問&添削しよう!

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英検3級ライティングは小学生には難しい?

最初に感じたのは、英検3級のライティングは、単純に「英語が書ければできる」というものでもないということです。

実際に息子にEメール問題を3問解かせてみました。

質問に答えられないわけではありません。

むしろ、聞かれたことには毎回きちんと答えられていました

それでも、それぞれ違うところで引っかかりがみられたので、まとめてみたいと思います。

1問目|質問には答えたけれど、今度は自分から質問してしまった

最初の問題では、

  • 本を読むのが好きか
  • どんな本が好きか

という2つの質問に答えました。

息子は、

Yes, I like reading books.
I like long story books.

と、必要な内容にはきちんと答えています。

ところが、そのあとに、

Do you like reading?
What sort of books do you like?

と相手にも質問を書いていました。

普通のEメールなら、とても自然です

相手から質問されたら、自分も質問を返して会話を続けることは、コミュニケーションとしては何もおかしくありません。

でも英検では、指定された語数の中で、聞かれた質問に答える必要があります。

ここで初めて、「普通のEメールを書くこと」と「英検のEメール問題に答えること」は少し違うということに気づきました。

2問目|内容は書けているけれど、スペルで間違える

次は、

  • 動物が好きか
  • 動物園で何を見たいか

という問題でした。

息子は、

Yes, I like animals.
I want to see the giraffes.
I always wonder why giraffes only eat leaves from trees.

という内容を書きました。

質問にはきちんと答えていますし、さらに、「キリンはなぜ木の葉ばかり食べるのか、いつも不思議に思っている」という一文まで自分で付け加えていました。

内容としては、とてもよく書けています。

ただし、この作文では、

giraffes
always
leaves

など、スペルに間違いが出ました。

ここでのポイントは、言いたいことをそのまま書こうとすると、使う単語も難しくなるということです。

英検だけを考えれば、

I like giraffes because they are interesting.

くらいにしておけば、もっと簡単に書くこともできます。

でも本人は「本当に自分が思っていること」を書こうとするので、自然と使いたい英語も難しくなっていました。

キリンのこと以外、書きたいことが思いつかなかったそうです。

現役英語講師はむ先生

スペルの分からない「きりん」をなぜ選ぶのだ…と思いました

3問目|本当のことを書いていたら40語になった

一番おもしろかったのが、3問目です。

質問は、

What sport do you like?
Who do you usually play it with?

というもの。

息子は、

  • バレーボールが好き
  • お母さんと一緒にする
  • 公園に行ってする
  • でも最近はとても暑い
  • だから家の中にいることが多い

という内容を書きました。

結果、約40語。

英検3級のEメール問題としては長くなりすぎました。

息子が書こうとしたことは「いつも公園でする」と書いたものの、でも最近は暑いから、本当はあまり公園に行っていないということ。

今回は空想のお話を考えたようですが、今は夏で実際に暑いのでそのことまで説明したくなったのでしょう。

不要な部分を削って書き直したところ、24語に収まりました。

このやり取りをしていて、テストに合わせて「微調整すること」が小学生には難しいのだろうと思いました。

英検3級ライティング|小学生ゆえの難しさとは?

大人が英検のような試験を受ける場合、「正解になる文章を書けばいい」と割り切ることができます。

たとえば、

What sport do you like?

と聞かれたとして、本当はバレーボールが好きでも、volleyball のスペルに自信がなければ、

I like soccer.

と書けばいい。

普段お母さんと遊んでいたとしても、

I play soccer with my father.

でも構いません。

実際にサッカーをしているかどうかを、英検が確認するわけではありません。

ところが小学生にとっては、「好きなスポーツは何?」と聞かれたら、本当に好きなスポーツを答えるという方が自然なのだと思います。

本当のことではなく「書けることを書く」が意外と難しい

息子にも、「英検では、本当のことじゃなくてもいいんだよ。自分が書けるものを書けばいいよ」と伝えました。

これは大人からすると、とても簡単な話に思えます。

でも改めて考えてみると、子どもにとっては不思議なルールかもしれません

普段なら、「質問されたことにはちゃんと答えよう」と教えています。

それなのに試験になると、「本当のことじゃなくてもいいよ」となる。

ましてや、小学生はまだ「試験で点を取るための答案を作る」という経験もそれほど多くありません。

事実を伝えることと、問題の条件を満たす文章を作ることを切り分ける

これは、英語とは別に必要になる試験上の技術なのだと思いました。

本当のことを書こうとすると、英語まで難しくなる

今回の3つの作文では、本人が書きたいことをそのまま書こうとするほど、文章が難しくなるということも分かりました。

キリンについて本当に思っていることを書こうとすれば、

giraffes / leaves / wonder

のような単語が必要になります。

バレーボールについて実際の状況を正確に説明しようとすれば、「最近は暑くなってきたから、ほとんど家の中にいる」というところまで書きたくなります。

すると、

  • 語数が増える
  • 難しい単語が増える
  • スペルミスも増える
  • 文法も複雑になる

ということが起こります。

英検3級でそこまで難しい文章を書く必要はありません。

分かっているのに、簡単に書く方が難しい

これも、今回息子の答案を見て初めて気づいたことでした。

英検3級ライティングを小学生が準備するときに意識したいこと

では、小学生が英検3級のライティングを練習するときには、何を意識すればよいのでしょうか。

今回の息子の練習を見ていると、難しい文法を教える前に、まず身につけた方がよさそうなことがありました。

「一番書きやすい答え」を選んでいいと伝える

まず、本当の答えを書く必要はないということを、子どもにはっきり伝えておくとよいと思います。

「嘘を書いていい」というより、「英検では、一番書きやすい答えを選んでいい」と伝えた方が分かりやすいかもしれません。

たとえば、

What animal do you like?

なら、

本当は hippopotamus が好きでも、スペルに自信がなければ、

I like dogs.

でもいい。

英検は、その子が本当に何の動物を好きなのかを調べるテストではありません。

質問を理解し、それに合った英文を書けるかを見る問題だと考えればよいでしょう。

言いたいこと全部を書こうとしない

もう1つ息子に必要だったのは、「全部説明しなくていい」ということでした。

バレーボールについて聞かれたら、

I like volleyball. I usually play it with my mum.

まで書けば、質問には答えています。

そこから、

「いつするか」
「どこでするか」
「最近は暑いからできない」

と増やしていく必要はありません。

子どもには、質問に答える → 少し付け足す → 語数に入ったら終わりといったルールを決めておいてもよさそうです。

スペルが分からないなら、別の言葉に変える

息子の場合、英文の内容や文法より、スペルミスの方が目立ちました。

ここでも、その単語にこだわらなくていいということを教えていきたいと思っています。

英語を書くときには、「これを言いたい」だけでなく、「今の自分なら、何を書ける?」と考える。

分からない単語があれば、知っている単語に置き換える。

これは英検の点数を取るための工夫でもありますが、英語を使う上でも役立つ力だと思います。

英検3級ライティングの具体的な練習方法や、ChatGPTを使って問題作成・添削をする方法はこちらの記事で紹介しています。

英検3級ライティング対策|ChatGPTで作問&添削しよう!

小学生の英検3級ライティングは無理のない範囲で

今回、小3息子に英検3級のライティングを3問書かせてみました。

そこで見えたのは、英語が書けないこととは別の、小学生ならではの難しさでした。

  • 質問されたら、本当のことを答える
  • 言いたいことをきちんと説明する
  • 相手から質問されたら、自分からも質問を返す

どれも、普段のコミュニケーションならむしろ大切なことです。

でも英検では、それとは別に、問題の条件に合わせて、書ける内容を選び、短くまとめる必要があります。

大人なら、「試験だから」と簡単に割り切れることでも、小学生には少し練習が必要なのだと思います。

息子の場合も、最初から英文そのものを作れなかったわけではありません。

むしろ、きちんと答えようとして書きすぎたり、言いたいことに合わせて難しい単語を使ったりしていました。

だから今のところは、難しい英作文をたくさん書かせるより、「一番簡単に書ける答えは何かな?」と考える練習をしていこうと思っています。

英検3級のライティングは25語前後の短い英文です。

小学生の場合は、大人と同じ「試験のコツ」を最初から求めすぎず、実際に何問か書いてみながら、その子がどこで困っているのかを見つけていけばよいように思います。

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