自宅で英語を身に付ける「おうち英語」はどのように進めていけばよいのでしょうか。
近年、やっとSNSなどを通して、個人が実践してきたおうち英語情報が手に入れられるようになりました。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
ネット上には参考になる情報も多くありますが、真偽のほどが定かでない情報も混在しています。
この記事では、第二言語習得を専門に学んできた私が考える、おうち英語のロードマップを提示していきたいと思います。
この記事では、
- 子供が英語を身に付ける順序と条件から分かるおうち英語の進め方
について書いていきたいと思います。
とはいえ、おうち英語は開始年齢によってその方法は大きく異なります。
▷ 各年齢に適したやり方は、こちら
皆さんがおうち英語を進めるための土台として活用していただければ幸いです!
おうち英語の進め方に正解はある?
皆さんは、おうち英語にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
私は、おうち英語を
- 日本に住みながら
- 日本語を母語とする親によって
- 親主導で行なわれる英語教育
だと考えています。
つまり、英語ネイティブでない保護者が日本に住みながら行う英語教育です。
おうち英語のやり方・進め方は決められていないため、逆にどうしたら良いものかと、親は迷うのですね。
英語が得意だった親御さんは、自分の経験をもとに進めることが多そうですね。
おうち英語は子育ての一部
私は、おうち英語は子育ての一部だと考えています。
おうち英語のやり方に100%の正解はなく、実際に試してみなければ分からない、そんなことがほとんどです。
子育てそのものだと思います。
開始年齢、子供性格、興味の違い、生活環境の差もありますから、同じようにやってみても結果が違うということも大いにあり得えるのです。
しかし、英語教育の専門的な観点からを見ると、多くの子供に共通して言えることもあります。
わが子に合わせた細かな調整は各家庭で行う必要がありますが、大まかな順序は決まっているのです。
基本的に理論で言われている通りに息子の「英語」を育ててきましたが、理論はおおまかに正しいと感じます。
おうち英語を進める前に|子供の将来像を明確にする
おうち英語を始める際、大切なことは何でしょうか。
私は、3年後、5年後、10年後の、子供の姿を明確にすることだと考えています。
\近い将来の/
理想の姿を明確にする
闇雲に始めても、どちらの方向に進むのかが分からず、迷子になってしまいます。
長期的に考えるべき理由は、英語を身に付けるのには時間がかかるからです。
1か月、3か月で成果が出れば分かりやすいのですが、言語習得にはとにかく時間がかかるのです。
母語である日本語でも習得に15年ほどかかることが分かっています。
中学生が終わる頃に、やっと新聞がきちんと読めます。
すぐに成果が見られるものであれば継続することも簡単です。
しかし、なかなか結果が出ないと諦めてしまったり、失敗したのかと疑心暗鬼になってしまったりすることもあるでしょう。
おうち英語で目指したい子供の英語力は?
早くから英語教育を始めた場合、目指したい英語力はどのあたりでしょうか?
例えば、
- 気軽に海外に遊びに行ける英語力
- 道を聞かれたら困らずに話せる英語力
- 外国人の友達ができる英語力
このような、「日常会話ができる英語力」が身に付けられたら十分と感じられる方もいるでしょう。
このレベルは生活言語(BISC)と呼ばれています。
日本人がアメリカで生活するなどのESL環境下に住むと、2年程度で習得できると言われています。
一方、将来の有用性を考えて、早期英語教育に取り組みたい方もいると思います。
- 受験に苦労しない英語力
- 仕事で使える英語力
- 海外で活躍できる英語力
このような「勉強や仕事に使える高度な英語力」を身に付けて欲しいとお考えの場合もあるでしょう。
このレベルは学習言語(CALP)と呼ばれています。
同じくESL環境で、5~7年程度で習得できると言われています。
子供が自然に言葉を身に付ける順序としては、「生活言語」が身に付いてから「学習言語能力」が獲得されることが分かっています。
おうち英語を行う年齢の子供の直近の目標は親御さん次第ですが、年齢相応の日常会話能力を身に付けることが先決です。
英語は言葉|日本語力を高めるように英語力も高める
英語を幼い頃から取り組んだ場合、英語が得意になる可能性は高いと思います。
しかし、それは英語を自分の専門にすることには結びつきません。
英語は日本語と同じ1つの言葉に過ぎないからです。
エンジニア+英語
農家+英語
音楽家+英語
自分の専門に英語が伴うからこそ戦える強さとなると私は考えています。
英語が身に付き世界が広がることで、チャンスが巡ってきたときに、それを掴める可能性が高まります。
英語は生き抜いていくための、武器の1つとなるものだと感じます。
幼い頃から、英語だけにならないことは大切だと思います。
子供が、好きそうなこと、得意分野を伸ばしてあげたいですね。
後悔や失敗を招く|避けたいおうち英語の進め方
おうち英語から始める英語教育に、失敗はあるのでしょうか。
- 英語を嫌がって取り組んでくれない
- 英語が嫌いになってしまった
- 理想の英語レベルまで達しなかった
などなど、色々思うところはあるかもしれません。
個人的には、結果が付いてこないだけなら、今後挽回できる可能性はどれだけでもあると感じます。
特に子供は、何をきっかけに、爆発的に能力を伸ばすか分かりません!
これだけは避けたい|ダブルリミテッド
私が唯一懸念しているのは、母語習得が不完全になる場合です。
特に0歳から母語習得と同時に英語に触れ始めた場合、英語に力を入れすぎることで、母語が年齢相応に習得されないことがあります。
しっかりと母語力を身に付けることは全ての言語習得の基本となりますので注意が必要です。
▷ 母語習得優先をおすすめする理由は、こちら
将来、海外に移住することが決まっていれば、英語優位で良いと思います。
日本語も英語も中途半端という状態を、専門家はダブルリミテッドと呼んでいます。
母語習得の妨げとなり易い取り組みは、
- 0歳の赤ちゃんを英語漬けにする
- 親が母語でない英語で語りかける
などが挙げられます。
ダブルリミテッドとは、どちらの言語も限界があり「自由に表現できる言葉をもたない」ことを指します。
早期英語教育では、ネイティブレベルの英語にすることは相当難しいです。心に留めておいてくださいね。
誤ったおうち英語の進め方によって生み出されるダブルリミテッドは、事前に知識を身に付けることで避けられます。
しっかりとした母語を習得しながら英語力も高めるというスタンスで、おうち英語を進めていくことをおすすめします。
理論から導かれるおうち英語の進め方
人が言葉を身に付ける順序は、何歳から始めても、基本的に変わりません。
\いつでも同じ/
言語習得の順序
聞ける→話せる→読める→書ける
大人になってから外国語学習を始めても、本来これが自然な順序です。
まずは聞いて分かるようになって、それから話せるようになる。
その後、話し言葉から、徐々に読み書きに移行していきます。
おうち英語を進めるための、3つのステップを書いていきたいと思います。
進め方1:自宅で英語を聞かせる
何を差し置いても、言葉を身に付けるには「たくさん聞くこと」が絶対条件です。
生まれたばかりの赤ちゃんに、言葉を話すことを求める大人はいないと思います。
まずはたくさん母語で話しかけて、言葉を聞かせることから始めますね。
外国語も同じように、耳からたくさん英語を聞く環境を作りましょう。
親の役割は、一緒に絵本を開いたり、歌をかけたりすることです。
赤ちゃんが母語を話し始めるのに1~2年かかるように、英語を理解して口にしだすのにも時間がかかります。
ぽつぽつ英語を口にしだすまで、継続して英語を聞かせる必要があります。
目安の期間は1.5~2年です。
英語を聞かせるだけで、流暢に文章で話し出すことはまずありませんが、単語や決まったフレーズは口にするようになります。
その状態になるまで気長に続けましょう。
進め方2:英語を話す場を用意する
英語をぽつぽつ口にするようになったら、次のステップに進んでも良い合図です。
聞いたものをそのまま繰り返す(リピートする)ということではなく、状況に合ったことを自分の言葉で発言しようとすることです。
聞いた単語を繰り返すだけなら、早いうちに出来ると思います。
飛行機を見て It’s an airplane. などと、自分の伝えたいことを英語で表現することを指します。
もちろん、流暢でなかったり、文法ミスがあったりすることなどは、当然です。
- 少し話し始めたかなと思ったのに、そこから続かない。
- 話そうと思えば、話せるはずなのに・・・。
親御さんがそう感じるときが来たら、子供が英語を話す環境を用意する時期です。
日本社会は、ほとんど英語が使われていません。
自宅で英語を言葉を聞かせていたからといって、子供の日常に必要のない言葉を流暢に話し出すということはまず起こりません。
英会話スクールなどを利用して、英語を話す場を用意してあげる必要があります。
進め方3:英語を読む環境を用意する
英語を使う環境を整え、子供が自分の思いを口頭で伝えられるようになってきた。
そうしたら、次は英語を読めるようになることが必要です。
母語の場合でも、流暢に日本語を話し出す4~5歳になると、読むことを始めますね。
言語力を高めるには、読解は欠かせない要素です。
日本語はひらがな・カタカナを覚えれば、文字と音声が一致しているので、なんとか絵本を読むことができます。
しかし、英語は文字と音声が一致していません。
A/B/C(エイ・ビー・シー)というのは文字の名前であり、音ではないのです。
英語に使われている「文字に対応する音」をフォニックスと呼んでいます。
A(エイ)が文字の名前で、Apple(ア)が音です。
この英語の読み方を子供に教えることは素人には難しいと思います。
お勉強形式ではなく、うまく英語の読解力を高めてくれる英会話スクールを選ぶことがポイントになります。
おうち英語で大切なこと:継続する
- 聞くこと
- 話すこと
- 読むこと
時期を見て、3ステップを順番に取り入れることを提案しました。
こう見ると、聞くことが十分にできたら、次のステップである話すことに進めると見えがちです。
実際には、1~3はそれぞれ半永久的に継続する必要があることを覚えておいてください。
1の「聞くこと」は、2の「話すこと」に進んでも、続けなければいけません。
1、2、3の順番で習得していきますが、子供の発達や興味に合わせて、1~3を全て続けることで、高い英語力を目指すことができるのです。
\おうち英語/
大切なこと
言葉は継続する必要がある
最低でも10~12歳までは続けましょう。
言語形成期が過ぎ、読み書きがしっかりできるレベルまで英語力を高めれば、多少その言葉から離れていても、全て忘れてしまうということはありません。
しかし、幼い子供の場合、まだまだ発達段階にいます。
例えば、プレスクールなどに入園して、どれだけ流暢に話しているように見えても、あっという間に忘れていくのが子供です。
親は環境を整え・サポートしていく役割を担います。
日々変わる子供の興味に合わせ、楽しく続けられる環境を作りましょう!
0歳からのおうち英語の進め方|具体的な方法
具体的に「おうち英語」環境はどのように整えればよいのでしょうか。
- 日本語をしっかりと習得
- 英語も話せて読める
私が考える、0歳から17歳までのロードマップをご紹介したいと思います。
こちらは、3歳までにおうち英語を始めた場合のプランです。
小学生から始める場合はこちらの記事をどうぞ。
この方法は、
- 第二言語習得やバイリンガル教育の知識
- 我が家のおうち英語の経験
- はむ先生の英語学習経験
に基づいて考えたものです。
私は英語教育を専門分野として学び、一般的に効果的だと考えられる道を示すことは可能です。
しかし、子供の気質・性格、親御さんの対応、家庭環境も含めて条件は変わります。
日々変わる子供の成長に合わせて、臨機応変に対応することを心がけてくださいね。
英語習得は15年ほどかかる長い道のりなので、気楽に取り組みましょう!
困った時にはお気軽にご利用下さい。
\はむ先生が考える/
早期英語教育ルートマップ
- 0歳は母語育児+おまけ程度の英語かけ流し
- 1~2歳は母語優先の英語教育
- 3歳からでもOK
- 4歳頃から英会話スクール開始
- 小学生は興味のあることを英語で経験
- 小学校高学年までに英語で洋書を読める力を高める
- 高校生で1年間の交換留学
我が家の事例から1つ言えることは、
- 頑張って英語漬けにしなくても
- 日本語を年齢相応に習得していても
英語は身に付くようだということです。
0歳から始める必要はありません。
0~3歳から始める「おうち英語」の進め方を見ていきましょう!
0歳|母語育児+かけ流し
0歳の赤ちゃんを育てるときに最も大切なことは、赤ちゃんとお母さんの間にしっかりとした信頼関係を築き、愛着(attachiment)を形成することです。
それに必要なものは、親御さんが自分の気持ちや状況を思うまま自由に伝えられる母語の存在です。
語りかけは日本語ですることが原則です。
英語に触れさせるとしたら、親子のふれあいの時間に英語が少し乗っかるイメージです。
息子が0歳のときは、英語の歌を1日2曲聞く・英語絵本をたまに読むと決めていました。
何を選んだら良いか分からない。
そんな場合には、手始めにBaby English LaboのCD付き英語絵本がおすすめです。
非常に始めやすいセットで、おうち英語の1年目はこれだけで良いと思います。
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英語圏で多くの親子に親しまれている絵本に、プロの声優さんの語りを収録し教材として販売しています。
毎月1冊届く、全6冊のセット販売です。
開始が1~2歳でも、私なら歌と絵本からスタートします。
普段読み聞かせている日本語の絵本の中に、英語を1冊混ぜてあげれば十分です。
CDにはマザーグースなどの有名な英語の歌も入っています。
絵本はちょっと気がのらないなという言う日には、歌のかけ流しをと、気分で使い分けられるのが便利です。
スマホ再生ができるのも、嬉しいサービスです。
1~2歳|母語優先の英語教育
1歳、2歳も引き続き、母語確立の大切な時期です。
英語での語りかけは一切必要ありません。たくさん、日本語で話しかけてあげてください。
1歳にもなると、今まで耳にしてきた言葉(日本語)を口にするようになってくると思います。
とっても可愛らしく、また大変でもある時期ですね。
英語に関しては、引き続き、英語の歌や絵本などを中心に聞かせてあげましょう。
息子が1~2歳のときは
英語の歌やお話
英語絵本
時期をみて映像
を30分~1時間ほど聞かせていました。
英語を聞かせていると、ぽつぽつ英語を口にしたり、英語の歌を歌ったりするようになり、驚くことがあると思います。
音を拾っているだけで、意味が分かっている訳ではないのですけどね。
英語の絵本・歌以外で、英語教材を追加する場合は、ディズニー英語システムがおすすめです。
質の良い教材ですが、値段が高いので中古で十分だと思います。
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言葉が遅いときはどうする?
母語習得は全ての言語の基礎となるものです。環境もそれぞれで、言葉の習得にも個人差があります。
もし、お子さんの日本語習得が年齢よりも遅れていると感じたら、私なら英語と日本語の比率を変えます。
完全にやめなくとも、英語絵本や歌くらいにしておくと思います。
息子の場合は、10か月頃から単語を口にし始め、とてもおしゃべりだったので英語も取り入れていました。
もし、日本語習得が年齢相応に進んでいなかったら、映像系はまず見せていないと思います。
「おうち英語」は、英語ネイティブを目指している訳ではありません。3~4歳になってからでも遅くありません!
もし気になることがあれば、個別相談を利用ください。
3歳|ここから始めても遅くない
ロードマップに書いている0~2歳の内容は、3歳から始めても全く遅くありません。
母語がしっかり習得されていることが何より大切だからです。
3歳頃が理想かなとは思いますが、4歳からでも大丈夫!
3歳になると、ほとんどの子供が幼稚園に行き始めます。
日本語を使う幼稚園に通う場合、日本語力が日々高まっていきます。
担任の先生の使う言葉を覚えたり、お友達とお話したりする機会も増えるでしょう。
そこに英語も少し入れていきましょう!
1日30分~1時間が目安です。
3歳までに日常生活に英語が入っていない場合、子供が嫌がったりする可能性もあります。
- 子供が好きそうな、興味を持ちそうな内容を選ぶ
- 1つの教材に固執しない
- 無理強いしない
1日、30分から1時間ぐらいを目安に生活に取り入れていくと良いと思います。
今の幼稚園では、英語ネイティブの先生がきて、歌を歌ったり、踊ったりするなど、英語に触れる機会がある場合も多いです。
そこで子供が「楽しい」体験をすると、英語に好意的な気持ちを持ちますので、自宅でも取り組みやすくなると思います。
息子の幼稚園は、英語が月に1回あるかないかです。時間は15~30分くらいだと思います。
お友達との英語体験は家とはまた違って、楽しいようです!
4歳|英会話スクール開始
何年か英語を聞かせていると、英語をぽつぽつ口にするようになってくると思います。
気まぐれで、簡単な文章で話すこともあるかもしれません。
ただ、皆さんが住んでいるのは日本です!
家の外では誰も英語を話さない、必要すらない環境で、子供がペラペラと英語を話し出すことはほぼないと言ってよいでしょう。
子供は、生活に必要のある言葉を習得していきます。
残念ながら、必要のない言葉は消えていってしまいます。
- 日本語では年齢相応に発話できている
- ちらほら英語での意味のある発話も見られる
- 英語もそこそこ聞かせてきて、英語のインプットはできているはず
- なのに、なかなかアウトプットが伸びない
と感じるときがくると思います。
\ここから/
英会話スクールの出番
今まで十分に英語を聞いてきた場合、英会話スクールなどの「話す環境」が用意されれば、自然と話すようになっていきます。
英語を聞かせる量が不十分だと、英語を話せません。
無理に英語を話させると嫌がりますから気を付けて。
知っている英語から、実際に使える英語に変わるイメージです。
英会話スクールは、知っているけれど使えない英語を「使える言葉」にするために練習する場所だと思ってください。
\4歳前後で教えたい/
世界には色々な国があること
色々な言葉があること
英語は多くの人が世界共通語として学んでいること
英会話スクールには、通学タイプの英会話教室だけでなく、自宅で受けられるオンライン英会話もあります。
お友達と直接関わりたい子供、引っ込み思案な子供、体を動かしたい子供、色々なタイプがありますね。
英会話スクールには、それぞれにメリット・デメリットがあります。
現在の便利なインターネット環境も上手く活用して、英語教育を進めていきましょう!
▷ 息子が利用していたオンライン英会話は、こちら
小学生にあがるまでは続けようと考えています。
途中で嫌がるようなら、臨機応変に対応します。
小学生|興味のあることを英語で経験
子供が成長するにつれて、本人が興味をもつことがはっきりしてきます。
小学生の英語学習は本人が興味の持つ内容を英語で体験することです。
どの年齢でも同じですが、子供が興味のないことを無理に強制しても、期待するような結果は得られませんね。
英語の良いところ、便利なところは、言葉であるという点です。
英語は言葉であるからこそ、子供が好きなことと関連させることが簡単にできます。
宇宙+英語
おりがみ+英語
歌+英語
スポーツ+英語
料理+英語
子供が好きなこと、興味のあることを、英語で学び、知識を深めている人は、世界中のどこかにいるはずです。
outschool(アウトスクール)も低価格でおすすめです。世界中の子供達と興味のある分野でレッスンできます!
親ができることは、子供をよく観察し、子供が興味を持っている分野を考えることだと思います。
子供の知的好奇心と英語を結び付けてあげる環境を整えましょう。
難しく考える必要はありません。
アニメを見ることが好きであれば英語アニメの動画やDVDを探してみる。
宇宙が好きなら、それに関する動画や映画。
歌が好きであれば、英語の歌から始めてみる、などです。
日本語でも英語でも、言語習得に読書は欠かせません。
少しずつでも生活に取り入れていきましょう。
小学校高学年|読解力は英語力の維持向上に必須
言語形成期後半(9~15歳)にあたる、小学校4年生からは思考力が高まり、論理的に物事が考えられるようになっていきます。
この時期に必要なのは読解を中心にした取り組みです。
本を読むことで語彙力も高まり、あまり英語を話す機会のない日本に住んでいても、英語力が低下することなく維持できます。
日常で使う「生活言語」レベルから、学業で使う「学習言語」レベルへの移行期といってもよいかもしれません。
本の中で使われている語彙は、言葉を豊かにしてくれるものです。
正直、高学年になってから、いきなり本を読む習慣をつけようとしても、難しいと感じます。
できれば、小さい頃から読書の習慣を付け、学年が上がって困らないように環境を整えたいですね!
中学生から高校生|1年間の交換留学
日本で英語力を高めるには限界がやはりあります。
24時間英語につかる生活環境を、必死に勉強しなくてはクラスメートに付いていけないような生活を、1年程度はどこかで体験することは重要でしょう。
どこかの地点で、1年程度の留学は最低でも経験したいですね。
子供本人の自信にもなりますし、海外で生活することで、英語だけではない多くの体験ができます。
ただ、大きくなったと言えど中学・高校生はまだ子供です。大学生でもまだ大人とは違いますね。
問題が起きた時に、きちんと対処してくれ、相談に乗ってくれる大人がいるホームステイ先、大人が周りにいることが大切です。
ロータリークラブなどを通じて、留学することをお勧めします。留学資金の援助だけではなく、留学後まで手厚いサポートが受けられます。
大学生、大学院生で留学する場合には、フルブライトの奨学金プログラムを利用するのもおすすめです。
おうち英語の進め方は1つではない!
ここまで長い文章を読んでくださり、ありがとうございます。
現在、情報発信できるツールを個人が持っている時代となりました。
インスタグラムなどが良い例で、インターネット上では、家庭内の子育ての様子が見られるようになりました。
その中には、幼児英語教育も含まれます。
▷ 息子のおうち英語ブログ(0歳から5歳)は、こちら
帰国次女のような特異な例もあれば、日本の生活環境下で英語教育に取り組まれている方もいます。
赤ちゃんへの過度な英語学習への取り組みを見ると、大丈夫かなと、余計な心配をしたくなることもあります。
人が物事を考えるには言葉が必要
私たちが子供の将来について悩んだり、考えたりできるのは、その状況を適切に表す言葉を持っているからです。
子供がしっかりと学び、今後を生きていけるように、必要な言葉の習得をサポートしていきたいものです。
皆さんが、それぞれの家庭環境にあった「後悔のない」おうち英語教育が進められるよう、切に願っています!