根性論になりがちな漢字練習を脱して、「唱えて覚えること」を目指したのがミチムラ式漢字学習法です。
私自身が漢字の読み書きに苦労したことから、息子も似たような傾向があるのではないかと思い、色々と調べる中で行きつきました。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
漢字を「何度書いても覚えられない」お子さんにぜひ試して頂きたい勉強法で、私が幼いときにもこんな方法を試したら、何かが違っていたのかなと感じます。
漢字の学習は学校教育で、また日本に住んでいる限りは必要とされる知識ですので、早めの手立てがおすすめです。
この記事では、
ミチムラ式漢字カードの紹介と実践例
について書いていきたいと思います。
\\ミチムラ式漢字カード//
紙カードとeブックの2種類から選べます
ミチムラ式漢字カードって何?アプリもあるの?
まずはミチムラ式漢字学習法について解説していきたいと思います。
この漢字学習法を実践するために、
- 漢字カードまたはeブック(アプリ)
が用意されていますので、それぞれの価格・購入先・使い方について詳しく書いていきます。
具体的に見ていきましょう!
何度も書かずに覚える漢字学習法
ミチムラ式漢字カードは、漢字学習を楽しく効率的に行うための教材です。
このカードは、特に漢字が苦手な子どもたちに向けて設計されており、漢字を部品(部首やパーツ)に分解して覚える「ミチムラ式漢字学習法」に基づいています。
- 部品の組み合わせ: 漢字を部品に分解して覚えることで、難しい漢字も理解しやすくなります。
- 音声と視覚の活用: 音声付きの教材もあり、視覚だけでなく聴覚も使って学習することができます。
- 楽しい学習体験: 従来の「書いて覚える」方法とは異なり、楽しく学べるよう工夫されています。
この学習法の特徴は、漢字をただ書くのではなく、唱えて覚えることにあります。
例えば、「空」という漢字は「ウルエ」と唱え、「教」は「つち ノ こ のぶん」といった具合に、部品を音声化することで記憶に定着させます。
この方法は、書くことが苦手な子どもでも取り組みやすく、楽しく学べるよう工夫されています。
漢字カードとeブック(アプリ)の値段は?
ミチムラ式漢字カードはオンラインショップで購入可能です。
紙のカードなので、購入後、郵送で送られてきます。
- 1年生漢字カード: 660円
- 2年生漢字カード: 1,320円
- 3年生漢字カード: 1,375円
- 4年生漢字カード: 1,375円
- 5年生漢字カード: 1,375円
- 6年生漢字カード: 1,375円
- 6学年セット漢字カード: 6,600円
- 中学校編漢字カード: 5,500円
送料は2,500円以上の注文で無料となります。
▷【公式HP】ミチムラ式オンラインショップは、こちら
ミチムラ式漢字eブックは、AppleブックとLentranceのどちらかで購入することが可能です。
アプリのような使い方で手軽に利用できるメリットがあり、学年ごとに異なる価格で提供されています。
- 1年生(80字): Appleブックで1,600円・Lentranceで1,100円
- 2年生(160字): Appleブックで2,000円・Lentranceで1,325円
- 3年生(200字): Appleブックで2,400円・Lentranceで1,375円
- 4年生(202字): Appleブックで2,400円・Lentranceで1,375円
- 5年生(193字): Appleブックで2,400円・Lentranceで1,375円
- 6年生(191字): Appleブックで2,400円・Lentranceで1,375円。
eブックは、漢字の読み書きを音声とともに学ぶことができ、Apple製品だけでなく、ChromebookやWindowsなどのデバイスでも利用可能です。
▷【公式HP】eブック購入は、こちら
我が家は使用期限気にせず使いたかったので、Appleブックにしました。
使い方はそれぞれ!試してみよう!
ミチムラ式漢字カードは、子どもたちが漢字を楽しく効率的に学ぶための優れたツールです。
漢字カードの基本構は、表面に漢字の部品の組み合わせ方が示され、裏面にはその漢字の読み方や使用例が記載されています。
この構造により、視覚と聴覚を同時に活用して学習することができます。
効果的な使い方:
- 交互にめくる: カードの表と裏を交互にめくりながら、漢字の読み方と書き方を確認します。大きな声でリズムよく唱えることで、記憶の定着が促進されます。
- 唱える: 漢字を覚える際には、声に出して唱えることが重要です。例えば、「強」という漢字の場合、「きょう」と唱え、その後「部品の組み合わせ」を声に出して確認します。
- 体を使った学習: 手を叩いたり体全体で漢字や部品を表現したりすることで、多感覚でインプットする方法も有効です。これにより、学習がより楽しくなり、記憶にも残りやすくなります。
学習の進め方:
- 段階的なアプローチ: 最初はゆっくりとしたペースで始め、慣れてきたらスピードを上げていきます。特に早口で唱える練習は、記憶力を高める助けになります。
- 確認と復習: 一定期間後にカードを見て、自分がどれだけ覚えているか確認します。友達や保護者と一緒にチェックし合うことで、楽しく復習できます。
- 苦手な部分の強化: 覚えられない漢字や苦手な部分については、その部分だけを集中的に復習します。
カードの管理:
- カードリングの使用: 漢字カードはカードリングでまとめておくと便利です。これにより、カードがバラバラになることなく、順番も保たれます。
- 部品カードとの連携: 漢字カードには部品番号が付いており、それぞれ部品カードと関連しています。部品カードも一緒に活用することで、漢字の理解が深まります。
最も重要なのは、学習過程を楽しむことです。
子どもたちが興味を持ち続けられるような工夫やサポートができることが理想です。
友達や家族と一緒に声を合わせて唱えたり、ゲーム感覚で取り組んだりすることで、より楽しい学びの場となります。
ミチムラ式漢字カード購入のきっかけと感想を口コミ!
私が息子の漢字学習について調べ始めたのは、小学校入学前の時期でした。
私自身が漢字の読み書きでつまづいた経験があるため、事前に何か良い学び方はないのかと考えたのです。
「覚えるまで何度も書く」という繰り返しの方法は、親御さん世代であれば誰しもが経験した学び方だと言えます。
今でもある程度の回数書くことは必要だと思いますが、漢字を暗記するために助けになるようなものはないのだろうかと思ったのです。
私はどちらかというと前もって手を打っておく派です。
親の私が文字にとても苦労した
親である私は日本語・英語に関わらず、文字の読み書きが弱いと自覚しています。
診断を受けた訳ではありませんが、ディスレクシアの傾向があると感じています。
このような特性は遺伝する可能性も高く、息子の読み書きを見ていても、(見えているのに)読み飛ばしたり、読み替えてしまうことが多かったので、何らかのサポートが必要かもしれないと考えていました。
幼いとき人前で音読するのが本当に苦痛でした。
息子の小学校入学にあたり、何かうまい漢字の覚え方はないのだろうかと検索していたところ見つけたのが、ミチムラ式漢字学習法です。
子供に読み書き困難があったとしても、なかったとしても、日本に住んでいる限り漢字学習は続きます。
学びやすい漢字学習法があれば取り入れることに損はないと思い試してみることにしたのが、ミチムラ式漢字学習法を知った経緯です。
我が家の使い方|新出漢字と出会ったらeブックを開く!
我が家では最初に漢字カードを購入してみました。
息子には公文を国語力を高めるための教材として使っていて、漢字の勉強は1年生になる少し前から始めました。
公文の教材に出てきた漢字をカードで探す▷カードを読みながらプリントを解くということを少しの間していたのですが、これが想像以上に面倒だったのです。
1年生の漢字のうちは数が少ないのでまだ良かったのですが、2年生になると漢字の量がかなり増えました。
カードを探そうとしてもどこにあるのかさっぱり分からず、途中で使うのをやめました。
息子に向いていなかったというより、親の私に不向きでした。
漢字カードの代わりに利用してみたのが、ミチムラ式漢字学習eブックです。
これがとても良かった!
漢字カードとの違いは、
- 50音順で目次があり必要なページに飛べる
- 教科書に準拠しており国語教科書のタイトルからも必要な漢字が探せる
という点です。
公文で学年より先に教材が進むと、子供の負担はやはり大きくなります。
ミチムラ式漢字学習法であれば、過去に学んだ漢字の組み合わせで覚えていくので簡単に感じるのです。
また、eブックは音声が付いているのも良かったです。
「唱えて覚えよう」というボタンを押すと、聞き取りやすいお兄さんの声で、「せーの!」と言ってくれるのです。
息子は耳から覚えることが得意なので、ノリノリで書き方を声に出して覚えています。
書き方の中に部首名も含まれるので、自然に部首も覚えられるのもメリットだと感じます。
公文や学校の宿題で書き方に困ったら、eブックを開くように声がけしています。
新しい漢字と出会う▷eブックを開くという流れで使っています!
我が家はアプリ派!ミチムラ式の漢字カードは誰に向く?
最後に、ミチムラ式漢字学習法の向き不向きについてまとめていきたいと思います。
小学校授業での漢字学習は、昔から基本的な学習方法は変わっていません。
漢字ドリルを用いて「繰り返し書く」ことを基本としており、3回書いて覚えられなければ、5回・10回書くという学習法です。
ミチムラ式は、ひたすら覚えるまで書く「以外の」学習方法を探しているご家族だと言えるでしょう。
漢字で苦労している全てのお子さんに
子供は漢字をひたすら書いても覚えられないと思っていたとしても、学校や親から言われたように学習を進めていきます。
子供は書くという学習方法が適切かどうかは判断できないためです。
従って、一番近くにいる親御さんが声をかけてあげる必要があると考えています。
この記事を読まれている親御さんは、「もっとこの子にあった覚え方はないのだろか」という視点で考えいると思うので、言うまでもないかもしれませんね。
私は漢字に限らず、良さそうな教材があると「こういうの見つけたよ」と話しをします。
小学校の先生も個々に合わせて指導できれば理想ですが、集団への指導が主な仕事ですので、実際のところはなかなか難しいと思います。
最初は親御さんも一緒に取り組むつもりで試してみることをオススメします。
家庭でのサポートが基本ですね!
先を見据えた漢字学習にも効果的
ミチムラ式の公式HPによると、4-6年の高学年で習う漢字の82%が3年生までの基本漢字と部品の組み合わせで書ける字だそうです。
小学校4年生からは、漢字だけでなく、全ての教科において難易度がグッとあがります。
漢字の読み書きに困難を感じることは、全ての教科に影響を与えます。
ミチムラ式の学習法で少しでも負担を少なくできることは、子供の「できる」という感情を引き出し、学びへの積極的な取り組みにもつながると期待できます。
また、ミチムラ式の漢字カードは中学校で学ぶ1,110字の漢字カードも用意されています。
小学校の漢字学習だけでなく、その後もサポートできる教材です。
参考にしていただければ幸いです!
\\ミチムラ式漢字カード//
紙カードとeブックの2種類から選べます