小学校入学前にどこまで勉強を見ておいたら良いのでしょうか。
特に1人目のお子さんの場合には、疑問に感じることも多いのではないでしょうか。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。
教歴は15年ほど。現在、大学の非常勤講師として働いています。
我が家には息子が1人おり、今年の4月に小学校に入学しました。
想像したよりも勉強の進むスピードは早く、また子供の勉強の面倒を見るのは親の役目であることを実感した半年でした。
この記事では、
幼児期にやっておいて良かった勉強、やっておいた方が良かった勉強
をまとめて書いていきたいと思います。
小学校入学前の勉強はした方が良い?どこまで?
小学校に入学して感じたことは、子供の勉強のフォローをするのは親の役目であるということです。
当然といえば当然なのですが、小学校の個人面談などを通してそれをより強く感じました。
担任の先生は一斉授業をして、試験結果と一緒に授業の様子を報告してくれますが、それ以上ではありません。
- 勉強に力を入れるのか(そうではないのか)
- 得意な分野をどう伸ばすのか
- 苦手な分野はどうするのか
など、全ては自由で親御さん次第であることは改めて理解しておくと良いと思います。
小1の夏休みまでに終える学習内容
年長さんの頃に「1年生の最初は全然勉強しないよ」というような噂を聞いていましたが、ゴールデンウイーク以降の授業の進み方は早いと感じました。
確かに4月の最初は幼稚園よりも早く帰ってきましたし、授業も学校探検などが多かったように思います。
こくご
- ひらがな
- 文章を読める
- 文章を理解できる
- 文章を書ける
さんすう
- 数字の概念
- たす・ひくの概念
- 答えが10までの足し算・引き算
- 足す・引くの文章題
しかし、夏休みが始まるまでに、国語と算数に関しては上の学習内容をすべて終えます。
5月半ばから7月半ばの約3カ月で取り組む学習内容としては、決して少なくないと思います。
秋からは国語はカタカナと漢字の練習、算数は10以上の計算が始まります。
卒園までに取り組んでおきたい勉強はどこまで?
個人的には入学して3か月で
- ひらがなの読み書き
- 文章の読み
- 数字の足し引き
- 文章題の理解
をゼロからマスターするのは厳しいと感じます。
例えば、小学校に入学するとひらがなの書き方を1つづつ習います。
息子の学校の場合には1か月以上かけてゆっくり授業で扱っていたように思いますが、単体のひらがなを読めるようになったからといって、いきなり文章が流暢に読めるようにはなりません。
何事もしっかり身に付くまでには時間がかかります。
夏休み前には、さんすうの授業で足し引きの文章題を扱いますが、ゼロスタートで文章題を理解できるようになるかは個人差があるでしょう。
机に向かう習慣も大切
小学校に入学するまでに机に座って何かに取り組む習慣を作ることも、気にしておきたいことの1つです。
小学校の授業時間は1コマ45分です。
45分の授業にどの程度ストレスを感じるかは、お子さん次第です。
小学校に入学したばかりの子ども達が集中できないことは先生方も分かっているのでうまく導いてくれますが、日頃の習慣でストレスを軽減できるならそれに越したことは無いでしょう。
小学校は勉強をすることが活動の中心です。
幼児期には公園で遊びまわることも大切ですが、小学校入学に向けて、日頃の生活の中で5分・10分机に向かう習慣を作ることも良いと思います。
小学校入学前の勉強は保険!どこまでサポートするか見極める
息子はお勉強の時間が全くない幼稚園に通っていました。
つまり、私が何もしなければ、全く勉強をしないまま小学校生活を始める状態になることは分かっていました。
個人的にそれは危険かもと思ったのは、小学校1年生で私自身が落ちこぼれた記憶があるからです。
息子と私は別の人格をもつ人間ですが、年齢相応に必要な能力が身についているかは気にして見るようにしています。
小1のときに「なんで私は分からないんだろう」って思った記憶があるんですよね。
勝手にできるようになる子もいる
親が特に何もしなくても、自ら勉強に関する知識を身に付けていく子供もいます。
例えば、何もしなくてもひらがなを覚え、本を自然に読み始めるお子さんもいますし、数字に興味を持ち、自然に足し算・引き算を身に付けていくお子さんもいるでしょう。
一方で、親と一緒にコツコツ取り組むことで知識を高めていく子供もいます。
ひらがな表を一緒に指さして毎日読んだからこそ、ひらがなを覚えられたお子さん。
ボール投げができず練習をすることで、数か月かかってやっと投げられるようになるお子さんなどです。
息子は完全に後者ですね。
小学校入学前の勉強は万が一のための保険のようなものだと私は考えています。
放っておいてもできるかもしれないけれど、そうでない場合のときを考えて、計画を立てて取り組んでおくという類のものではないでしょうか。
体験談|甥っ子は1号は天才型 2号はコツコツ型
身近にある別の例を少し書いてみたいと思います。
我が家には6歳(小1)の息子がいますが、近くに7歳(小2)と4歳(年中)の甥っ子がいます。
この甥っ子1号、なかなかの天才型です。
私の妹はまあ何もしない親なのですが、甥っ子は小学生までにひらがなを勝手に覚え、本も勝手に読むように育ちました。
数字も好きなようで、計算も特に問題なく理解し解くことができています。
やらなくてもできるので、自宅での学習習慣はないのですが結果オーライという状況です。
授業も聞いているのか甚だ疑問な子供ですが、テストはできるんですね。
一方、甥っ子2号はどうやら違うタイプのようなのです。
もうすぐ5歳の地点で、ひらがなが少し分かる(カタカナは分からない)という点で、お兄ちゃんとは全く違います。
毎日のように顔を合わせるのですが、放っておいて勝手にできるようになるタイプではなさそうに思えます。
小学校の授業で習うのを待つのか、入学前に始めるのかは親の考え方次第ですが、同じ環境で育っても生まれ持った能力の違いはあると言えそうです。
自分の子供のタイプを冷静に分析する
甥っ子の例にあるように、子供の能力は個々に異なります。
文字の読み書きや数字の理解など、学校の授業についていくのに必要な知識にどのくらい興味を持つかもお子さんによって違うはずです。
我が子がどんなタイプか冷静に分析すると良いと思います。
放っておいても大丈夫かどうか、ですね!
我が家の場合、私自身が小学1年生の地点で勉強についていかなかったという記憶があるので、それを避けたく、目を光らせて見守っていました。笑
ひらがなの読み書きに関しては、年中の夏の地点でこのままでは文章は読めるようにならないと判断しました。
我が家は幼い頃から英語の時間を意識的に作ってきているため、日本語と英語のバランスを取る必要もあったので、日本語の発達を気にしてみていたこともあります。
数字に関しては、年長の秋からスタートしています。
小学校入学前の勉強はどこで学ぶ?我が家の例
小学校入学前の勉強はどこで始めるのが良いのでしょうか。
ここでは我が家の例を書いていきたいと思います。
私は隙間時間を使ってちょこっとやるのが好きなので、自宅での取り組みが基本です。
公文教室でも宿題を大量に渡してくれたり、柔軟に対応してもらえる教室を利用しています。
年中さんまでは幼稚園の後はそのまま公園で遊び、早く寝るという生活パターンで、塾に滞在する時間を減らしたかったというのが理由です。
参考にしていただければ幸いです。
ひらがなの読み書きは公文国語
息子には絵本の読み聞かせやお風呂ポスターを利用しながら、ひらがなをコツコツと教えてきました。
そのためか、年少さんの頃にはひらがなを1つづつ読むことはできるようになっていました。
しかし、年中さんになっても文章を読むことができないのです。
後に分かったことですが、文字のかたまりを読む力と、1つづつのひらがなを覚えることは全く違う能力でした。
自然に読めるようになるお子さんもいるんですけどね。
我が家では色々検討した結果、年中さんの夏休みの終わりから公文国語を利用し始めました。
▷ くもん公式HPは、こちら
公文の国語教材は質が良く、卒園の時点で、ひらがなの文章の読み書きが自然にできるようになっていました。
ドリル学習に賛否はあるかと思いますが、机に座る習慣も同時に身に付き、結果とても良かったです。
とはいえ、年中さんに毎日取り組ませるのは結構大変でしたね。
私も一緒に公文をやるという作戦を立てて、半年間、息子と一緒に勉強時間を作りました。笑
幼児期に毎日プリント5枚取り組むという習慣を付けられたので、小学生になってからの宿題の取り組みも苦労しませんでした。
さんすうの基礎計算はそろばん
小学校1年生で習う基本的な足し算、引き算を身に付ける上で、そろばんを利用することはおすすめです。
そろばんというと多量の数字を暗算していくイメージがあるかもしれませんが、そこまで極めなくても、半年程度で小学1年生に役立つ力を付けることができます。
こちらの投稿にあるように、年長さんの秋ごろ始められると良いと思います。
偶然ではあるのですが、息子がそろばんを始めたのは年長さんの10月です。
4月に小学校に入学し、最初は数字の概念を学び、足し算・引き算に移行した際にとても役立ちました。
年中さんで挑戦ときは能力が追い付かず、数か月で挫折しました!
例えば、我が家はそろタッチというオンラインそろばん教室を利用したのですが、
- 答えが2桁までの足し算・引き算
- 1から9までのかけ算
が、1年間かからず身に付きました。
そろタッチは本物のそろばんではなく、タブレットを使ってそろばんを覚えることに特徴があります。
▷ そろタッチ公式HPは、こちら
▷ 我が家の取り組み記録は、こちら
小学生になって算数の授業で計算を習ったときにも、指で数える必要なく、頭の中のイメージそろばんで計算できる状態になりました。
計算も必然的に早くなるので、算数に苦手意識を持つことなく、授業を楽しむことができるのが良いと感じました。
そろタッチの他にも、大手のそろばん教室にいしど式オンラインがあります。
▷ いしど式オンライン公式HPは、こちら
50年の歴史ある教室で、少人数でオンラインレッスンを受けながら日々の取り組みをしていきます。
同じオンラインでも、先生から教わりたい場合におすすめです。
そろタッチもオンラインで先生からレッスンを受けることもできますが、いしど式よりも割高です。
また、学校でもそろばんを4年生で習いますので、(タブレットではなく)本物のそろばんを使って習いたい方にも良いでしょう。
幼児期はどのような取り組みでも、親御さんの労力を必要とします。
お子さんと2人では煮詰まってしまう場合にも、低価格で先生から学べるいしど式オンラインはぴったりだと言えます。
先生からの一言が効果的なこともありますよね!
英語も幼児期からコツコツがおすすめ
当サイトは子供の英語教育を専門にしているので、英語についても少し書いておこうと思います。
英語学習も幼児期からコツコツ進めるのがおすすめです。
理由は1つで時間がかかるからです。
日本語でも、英語でも同じですが、言葉を身に付けるには年単位で時間がかかります。
それも週1回の英会話レッスンを受けていても成果は期待できず、毎日取り組むことが前提です。
その時間、ざっくり2000時間(毎日1時間で5年半)が目安です。
小学校3年生から英語授業が始まり、高校卒業までに約1200時間授業がありますが、不足分の約800時間は自分で取り組むしかないのです。
毎日1時間休みなく取り組んでも2年ちょっとかかります。
毎日30分なら、4年ちょっと。
毎日は難しい場合も、小学校6年間で達成できそうです。
幼児期スタートで1日30分程度(15分×2回でもOK)見るなら、Goomies(グーミーズ)がおすすめです。
1エピソードが短く、毎日少し取り組むのに使いやすい教材です。
▷ Goomies公式HPは、こちら
▷ レビュー記事は、こちら
時間に余裕があり、お勉強的な取り組みの必要ない幼児期から取り組んでおくと良いですよ。
参考にしていただければ幸いです!