子供がなかなか九九を覚えられない場合、親としてどうしようかと思うものですよね。
私の古い記憶に、親が九九カードを作り、泣きながら特訓した(させられた?)というものがあります。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。
教歴は15年ほど。現在、大学の非常勤講師として働いています。
全く喜ばしい思い出ではないのですが、親の立場になってみると心配をかけたのだろうとも感じます。
九九はかけ算には当然ですが、3年生で習うわり算にも欠かせません。
子供に九九を覚えさせるには、量をこなして練習するしか方法はないのでしょうか。
この記事では、
子供の得意な学習スタイルと一緒に考える九九の学習法
について書いていきたいと思います。
※ 聴覚優位な息子が使ったそろタッチ九九ソングについても合わせて紹介します。
九九は短時間では覚えられないことも|九九ソングは手段の1つ
学習内容に関わらず、記憶の定着の度合いには個人差があります。
覚えることが得意な子どももいれば、なかなか覚えられない子どももいるでしょう。
根本的な記憶する能力は生まれ持ったものが関係するかもしれません。
しかし、子供の得意を活かしながら、覚えやすい方法で取り組むことは得策だと言えるでしょう。
親御さんは冷静にお子さんの得意・不得意を判断したいですね!
子供の得意・不得意を見極める(学習スタイル)
人間にはそれぞれ得意とする覚え方・不得意な覚え方があり、それを専門用語で学習スタイルと呼んでいます。
学び方は1つではないので、お子さんの学習スタイルに合った方法を取り入れることが、無理なく九九を覚える第一歩となるでしょう。
学習スタイルはおおまかに
- 音声から学ぶ(聴覚優位)
- 絵や文字から学ぶ(視覚優位)
- 感覚刺激から学ぶ(感覚優位)
という3タイプに分けられます。
お子さんの過去の行動を思い返したり、普段の行動を観察したりして、どのような手段で学ぶことが得意そうかを考えると良いと思います。
聴覚優位が最も多いと言われていますが、得意とする学習スタイルは1つとは限りません。
また、年齢と共に変わる場合もあることが分かっています。
お子さんの年齢が上がれば、自分の得意とする学び方を子供自身で模索すべきだと思いますが、子供が幼いうちには親御さんが考えてあげる必要があるでしょう。
学び方は1つではありません。
暗記に必要な時間は子供による
当たり前のことではありますが、記憶の良し悪しは子供によって違います。
小学校の授業だけで覚えられてしまうお子さんもいれば、何度やっても覚えられないというお子さんもいます。
こればかりは生まれ持ったものもあるので、文句を言っても致し方ありません。
親御さんができることは、お子さんにあった学習方法で支援してあげることではないでしょうか。
小学校ではどうしても教科書ベースの授業になりますので、聴覚優位なお子さんには不利なやり方で学んでいるかもしれません。
現在、インターネット環境が充実したことから、タブレットを使った学習なども自宅でできるようになっています。
お子さんに合ったやり方で学習を進めていけば、時間がかかったとしても、子供の意欲をそぐことなく実力が高まるでしょう。
継続は力なりです!
人間は忘れるもの!繰り返す!
いくら忘れるなと言っても、不必要な記憶は忘れてしまうのが人間です。
子供の学習も同じで、何度も繰り返すことで覚えますが、必要が無くなればあっという間に忘れるものです。
忘れない記憶(長期記憶)として定着するまで繰り返すというのが、唯一の方法です。
忘れる前に、もう一度やる。
根気のいる作業でありますが、育児の一環としてやっていくしかないのかなと思います。
親御さんが考えたいのは、子供の負担を軽くできるやり方です。
足し引き・九九はしっかりやりたいですね。
体験談|そろタッチの九九ソング!覚え方は音と指の感覚から
現在、小学1年の息子の九九学習について具体的にレポートしてみたいと思います。
私の専門は英語教育ですが、同じ教育の分野ですので、学習スタイルなど参考にできる知識があったことは良かったと感じています。
1例ではありますが、お子さんの九九学習を考えるときの参考にして頂ければ幸いです。
聴覚優位の事例です
息子は聴覚優位で耳がよい
親の私自身が勉強に苦労したということもあり、息子の得意・不得意は普段から注目してみていました。
そこで気が付いたことは
- 息子は聴覚優位である
ということです。
私自身も視覚よりも聴覚優位な方なので理解しやすいというものあったのですが、音から覚えるのが得意なんだなと感じる場面によく出会いました。
例えば、何度か聞いただけの歌をよく覚えていたり、アニメのセリフをそのまま覚えていたりという具合です。
歌を聞くのがそもそも好きというのも特徴ですね。
一方で、文字は苦手そうだと感じています。
幼児期に文章を自然に読めるようになることはなく、公文国語を利用してコツコツ練習させたという経緯もあります。
ここから、九九の暗記も音声中心に取り組むのが向いていると判断しました。
そろタッチで覚える九九は向いていた
聴覚優位な息子の算数学習に選んだのが、タブレット算盤(そろタッチ)です。
月謝3,960円で、ネット環境があれば自宅で算盤を学べるタブレット教材です。
▷ そろタッチ公式HPは、こちら
▷ 1年間の学習記録は、こちら
もうすぐ継続1年になりますが、お手頃なレッスン料で自宅でできる習い事として、計算の基礎力を付けるのにとても効果的でした。
年長の秋から始めて、計算の足し引きと同時にかけ算も一通り覚えることができました。
そろタッチはJステージからスタートしてXステージまでありますが、Jステージのみで基本的な九九の学習を終えられます。
具体的に九九学習は
- 歌を聞きながら
- 算盤で数字をタッチする
ことで覚えていくスタイルです。
歌はこんな感じで、YouTubeで無料公開されています。
耳で聞いて▷手を動かすことで、記憶を定着させます
基本的には毎日決められたミッションをこなしていく中で足し引き+九九を覚えますが、九九だけを練習することも可能です。
「くくのへや」「くくゲーム」を使って九九のみを練習することができるので、数か月だけ契約して集中して取り組むという使い方も可能だと思います。
▷【初月無料】そろタッチの登録は、こちら
九九ソングの他には?子供に合わせて試したい3つの覚え方
学習スタイルに合わせた九九の覚え方にはどのような方法があるのでしょうか。
- 聞いて覚えることが得意▷聴覚優位
- 見て覚えることが得意▷視覚優位
- 身体を動かして覚えることが得意▷感覚優位
の順番にまとめていきたいと思います。
どれも一例ですので、お子さんに合わせた良い方法を考えてみるのが良いと思います!
具体的に見ていきます!
歌で覚える(聴覚優位)
音声から聞いて覚えるのが得意なお子さんは、動画を使って覚えてみることをお勧めします。
学校の授業では教科書ベースの学習が多いと思うので、音から学ぶと覚えが早いかもしれません。
例えば、息子にも利用したそろタッチ(算盤教材)を利用することができます。
▷ そろタッチ公式HPは、こちら
算盤教材を利用すると、九九だけでなく、足し算引き算も同時に身に付くというメリットがあります。
一方で、継続するとなると、有料である点は気になるところです。
無料で試したい場合には、YouTubeを利用してみると良いでしょう。
見て覚える(視覚優位)
文字や絵を見て覚えるのが得意なお子さんには、目につくところにポスターを貼ることをお勧めします。
ポスターの前で時間を過ごさなければいけない状態になった方が望ましいので、トイレやお風呂が良いでしょう。
息子は聴覚優位ではありますが、お風呂ポスターは利用しました。
お値打ちですよね!
九九は独特の読み方がありますので、声掛けをして、親御さんが読み方を教えてあげる必要はあると思います。
小学校の授業で始まっている場合には問題なく復習できるかもしれませんね。
視覚優位のお子さんは眺めて覚えることができるので、九九の下敷きもオススメです。
見て覚えるのが得意なお子さんの場合、書くことを嫌がる場合もあります。
授業や学校の宿題では否が応でも書かされると思いますので、家では書かせないなど、上手いバランスを見つけて取り組むと良いでしょう。
身体を動かして覚える(感覚優位)
身体を動かしながら覚えるのが得意なお子さんは、ブロックやスクイーズ系の玩具を使って覚えるのがおすすめです。
現代はさまざまな学習スタイルを網羅できる学習玩具を簡単に手に入れることができます。
文字を書くことが苦手でなければ、手を動かして記憶を定着させることも効果的です。
ひたすら問題を解くというよりは、空に向かって大きく手を動かして書いてみるなど、お子さんの記憶に残りやすい方法を見つけられると良いですね。
参考にしていただければ嬉しいです!