英語を身に付ける方法は1つではなく、実に様々な取り組み方があります。
親の英語力、家庭の状況などによって、適切な英語教育は変わって然るべきですが、生まれたばかりの赤ちゃんに関しては「英語絵本」がおすすめです。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。
教歴は15年ほど。現在、大学の非常勤講師として働いています。
絵本の読み聞かせには、母語・外国語に関係なく
- 親子触れ合いの時間が心身の成長を促す
- 言葉の発達を促す
- 絵本を通して文字導入もスムーズになる
など、数多くのメリットがあることで知られています。
インターネットが普及した今、YouTubeなどを利用すればネイティブの音声や動画アニメなどがすぐ手に入ります。
しかし、2歳までは映像を見せない育児が推奨されています。
▷ 参考サイト:日本小児科医会
絵本の読み聞かせは、赤ちゃんに与えるデメリットを心配する必要がありません。
この点は、子供の英語教育を進める上で安心材料になると感じます。
この記事では、
- 赤ちゃんにおすすめの英語絵本
について紹介してきたいと思います。
赤ちゃんの英語絵本の効果|CD付きはどう?
赤ちゃんに絵本を読み聞かせることは、母語・外国語に関係なく、言葉の発達を促す効果的な方法として知られています。
地方自治体を通した0歳児検診で、親の意向に関わらず、全ての赤ちゃんに絵本が配布されるブックスタートが実施されているのもその為です。
絵本のメリットは言葉の発達だけでなく、
- 色彩豊かな挿絵は子供の想像力を掻き立て視野を広げる
- お話を通して様々な人の感情や心の変化を感じる
- 養育者との豊かな時間は情緒を安定させる
など、子供の情操教育にも役立ちます。
真っ新な状態の赤ちゃんの心身の健康・成長を促すのに絵本はぴったりだと言えそうです。
言葉が話せなくても、絵本から多くのことを吸収しているんですよ!
体験談|生後2か月から読み聞かせ開始
2017年生まれの息子の体験談をお伝えしたいと思います。
息子には生後2か月から絵本の読み聞かせを始めましたので、参考程度に読んで頂ければ嬉しいです。
手帳も家計簿も続かない3日坊主の私が決めた唯一のルールが、寝かしつけ前に3冊絵本を読むことでした。
わが家では、その中の1冊を英語絵本にしていました。
▷ 日本語と英語のバランスについては、こちら!
赤ちゃんの時から、この寝る前の絵本の習慣を取り入れたことによって、
- 絵本を読んだらあっという間に寝る
- 大きくなっても寝る前の絵本が習慣になっている
- 絵本を嫌がらないため文字導入がスムーズ
という、親としてはとても有難いメリットがありました。
同じ絵本を含んでいますが、1日9冊、1年間で3285冊読み聞かせたことになりますね。
赤ちゃんの頃から絵本を取り入れることは言葉の発達を促すだけでなく、幼児期に必要な文字を読むこともスムーズになるのでおすすめです。
英語に関しても同じで、言葉は話せるようになったあとに、読めるようになることが欠かせません。
私の周りでは年中さんで読めるように、年長さんでは一通りひらがなが書けるようになってから小学校へ進学する子供が多いです。
絵本に慣れ親しんでおくことで文字への抵抗が低くなるため、長期的に見ても、短期的に見ても、絵本の読み聞かせはメリットが多いと言えます。
親御さんが読み聞かせの方法を学ぶ
英語の得意・苦手は、親御さんご自身が一番よくご存じかと思います。
一定の年齢を過ぎてから英語を学び始めた場合、カタカナ英語とまではいかなくとも、母語である日本語からの影響を受けた発音になることは致し方ないことです。
親が話す日本語アクセント、つまり非ネイティブの発音は、英語ネイティブ話者の言葉を聞く機会があれば影響を受けないという研究結果がありますので、そこまで心配する必要はありません。
人間の脳はよくできていて、優先的にネイティブの発音を覚えることが分かっています。
しかし、親御さんが英語で読み聞かせることに抵抗があり、その時間を苦痛と感じる場合は、迷わずCD付きの英語絵本の購入をおすすめします。
おうち英語は継続が大切!
親御さんが無理なくできる方法がおすすめです。
手元に英語の絵本がまだないという場合には、有名な絵本をCD付きで販売にしているBaby English Laboの教材をおすすめします。
赤ちゃんから始めるおうち英語教材としてぴったりです。
私の一押しは、教材に付属されているガイドブックです。
赤ちゃんへの絵本の読み聞かせ方を知ることができ、今後おうち英語を進める上でとても役立ちます。
Amazonなどで検索してみると気が付かれると思いますが、CD付きの赤ちゃん用の絵本というのは案外数が少ないのです。
日本の絵本にCDが付いていないように、赤ちゃん用の英語絵本も保護者の読み聞かせが前提となっているためでしょう。
▷ 【資料請求可】Baby English Labo公式HPは、こちら
1冊ずつ購入できるCD付き絵本
数が少ないとはいえ、Amazonなどネット販売の拡充で10年前に比べ確実に洋書が手に入りやすくなっています。
しかし、音声付きの英語の絵本は本当に数が少なく、特に人気のある絵本となると、更に数が少なくなります。
▽単品で購入できるCD付き英語絵本▽
最近はYouTubeの方が音源が手に入れやすくなっています。
はらぺこあむしは有名なので、読み聞かせをしている動画はたくさん見つかりますよ。
\聞きやすい声でおすすめ/
Mis, Lindaさんのはらぺこあむし
これは個人的な考えですが、0歳から2歳くらいまでは動画よりも「絵本を読む」楽しさを知ってもらいたいと思っています。
動画は依存性があるので、見せ始める時期を見極め、場面に合わせてうまく使うと便利だと感じます。
わが家はテレビは2歳、YouTubeは3歳から解禁しました。
有名な絵本を揃えたいならセットがお値打ち
もし私が有名どころの英語絵本を読み聞かせたいと考えるなら、音声ペン付きのLiaoリストを選びます。
上でご紹介したはらぺこあおむし、ドクタースースなど、英語圏のお子さんなら誰もが知っている絵本が集められています。
赤ちゃんの頃はお子さんに読み聞かせをして、少し大きくなったら子供自身で、幼児期になったら自力読みの教材としても長く活用できるでしょう。
音声ペンは1つあると便利ですよ!
▷ Liaoリスト130冊セットは、こちら
▷ 前半のみ58冊セットは、こちら
※ 個人的によく利用するメルカリのお店です。梱包も丁寧で発送も早くお勧めします。
赤ちゃんのおすすめ英語の絵本(CDなし)
親御さんが英語絵本の読み聞かせに抵抗がない場合には、色々なジャンルの英語絵本を探すことができます。
赤ちゃんには、お話が長すぎず分かり易く、挿絵がはっきりした絵本がおすすめです。
子供は繰り返しを好み、その中で言葉を覚えていきますので、新しい本を次々と読み聞かせる必要はありません。
- 1か月に2~3冊
- 毎日繰り返し読み聞かせ
- 翌月に新しいものを取り入れる
というようなサイクルにするのがおすすめです。
発音の良さは関係なく、親御さんの声で読み聞かせることに価値がありますが、どこかでネイティブ話者の話す音声を聞かせるようにしてくださいね。
親御さんが楽しく取り組むことが大切です。
おすすめ定番!
日本語訳にもなっている Spotシリーズはおすすめの英語絵本です。
一番有名なものは Where’s Spot? ですが、シリーズとして15冊以上出版されています。
赤ちゃんでも好みはありますので、反応が良さそうなら、何冊か揃えるというのもおすすめです。
Where’s Spot? はこんなお話です。
\絵本はこちら/
私のおすすめ3冊
\季節を感じるテーマ/
イベント系もおすすめ
動物・色
動物の名前や色をテーマにしている本はたくさんあります。
その中でもおすすめは、お話を通して、動物や色を提示してくれている絵本です。
百科事典や辞書のようなものから単語を覚えるよりも、物語の中から単語の意味を理解しながら覚えていく方が記憶に残ります。
その中でもおすすめは、A color of his own というカメレオンのお話です。
▽絵本はこちら▽
はらぺこあおむしを書いたエリックカールの絵本で Brown bear, Brown bear, What do you see? もオススメです。
動物と色が組み合わせで紹介され、同じ表現が繰り返され、子供の反応の良い絵本です。
▽絵本はこちら▽
体のパーツ
体のパーツも絵本を通して親しみやすいテーマの1つだと思います。
3~4か月頃になると自分の手をじっと見て観察するように、自分の体のパーツは早い時期に認識されます。
体のパーツを扱っているおすすめの絵本は、Where is Baby’s Belly Button? です。
絵本の中では、体のパーツだけでなく、場所を表す言葉(under, behind)も一緒に学べます。
絵本をめくると、目、口、おへそなど、体のパーツが出てくる仕掛けになっており、生後9か月頃くらいから「いないいないばあっ!」が大好きになる時期にもぴったりです。
▽絵本はこちら▽
数
早くから数字を覚えさせる必要はないと思いますが、赤ちゃんの頃から数字という概念に触れておくのは良いことだと思います。
数字を理解して欲しい年齢のときに、数字の概念に馴染みがあると子供が受け入れられ易いからです。
こちらの 1 2 3 count with me はボードブックになっていて、数字の部分がへこんでいて、指でなぞれる仕様になっています。
ぼこぼこした触り心地が、子供の好奇心をくすぐる1冊です。
数字が気に入ったら、アルファベットも言葉を増やす意味で良いと思います!
ひらがなよりもアルファベットの方が覚えやすいようで、先に覚える子供さんは多いです。
▽絵本はこちら▽
大きさの概念(大きい、長いなど)
運びにくい動物たちを移動させることをテーマにお話が書かれている Dear Zoo は、子供ウケも抜群の仕掛け絵本の1つです。
重かったり、長かったり大きさの概念を導入できる絵本でおすすめしています!
この本を読み聞かせていたら、そのうち子供が動物の名前を言うようになるのだろうなと想像ができますね。
▽絵本はこちら▽
食べ物
身近な食べ物についても絵本で読んであげたいですよね!
私が気に入っている絵本は Sandwich! Sandwich! です。
福音館の絵本が英訳されたもので、挿絵も日本の絵本らしくカラフルで繊細です。
少し大きくなれば、一緒にサンドイッチ屋さんごっこもできますね。
Twitterにあるように2歳になると随分色々なことができるようになるので、英語&食育を兼ねての取り組みとして素敵ですね。
▽絵本はこちら▽
福音館の英語絵本はセット販売もされています。
米国出身で日本文学研究者のロバートキャンベル氏が英訳したもので、日本語の良さも大切にされています。
お誕生日やお祝いで欲しいものを尋ねられた場合にも、英語絵本セットは良いですよね!
▽絵本セットはこちら▽
赤ちゃんの英語絵本はメリットがいっぱい!
赤ちゃんへの絵本読み聞かせにはメリットがたくさんあります。
言葉の発達はもちろんですが、好奇心や心の発達を促す情操教育にもなります。
英語の絵本となると、発音や文字を読むということがハードルになる場合もありますが、今はCD付きの英語絵本も販売されているので、うまく活用することをおすすめします。
赤ちゃん時代の絵本は読み聞かせだけですが、数年もすれば文字を読む練習に絵本は必要ですので長く使える英語教材でもあります。
慣れない赤ちゃんとの生活は大変ですが、小さな赤ちゃんの時期はあっという間に過ぎていきます。
絵本を通して、ゆったりと、あたたかな、豊かなひと時を過ごしてくださいね!
その思い出はお母さんにとって大切な宝物になることと思います。
余談ですが、絵本は仕舞い込んでは意味がありません。
下のような「見える」本棚がおすすめです!