おうち英語歴もうすぐ7年目、何とかおうち英語を続けていきたいと孤軍奮闘している親のひとりです。
小学生のうちに英語の本を読めるようになり多読につなげることは、その後の英語力を高める上で重要な分岐点になるでしょう。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
我が家には決して本を読むことが大好きとは言えない小1男児がいますが、この1年で何とか読書行動を引き出すことができたように思っています。
耳からの情報を得る方が得意で、文字から情報を得ることが苦手なタイプなので、「何とか…」というレベルですが、引き続きサポートしていきたいと思っています。
この記事では、
息子が本を読むようになったきっかけ
ヒットした英語の絵本・チャプターブック
について書いていきます。
どなたかのお役に立てれば嬉しいです!
おうち英語には本が欠かせない
おうち英語に読書は欠かせません。
子供が耳から身に付けた英語をしっかりとした忘れない言葉として定着させるには、文字を読めるようになることが必要だからです。
また、日常会話では触れることのない言葉や表現にふれるきっかけになるという意味でも、英語インプットを増やすことができる重要な手段だと言えるでしょう。
一方で、文字の導入が時期早々である場合もあります。
注意点を踏まえて、各家庭のおうち英語にうまく読書を取り入れていけると良いと思います。
詳しく見ていきましょう!
聞いて分かる▷話せる▷読める
言語習得は音声から身に付けることが基本です。
赤ちゃんが育ててくれる人の話す言葉をたくさん聞くことで、その言葉を理解し話せるようになるように、外国語である英語も聞いて分かることがベースとなります。
しかし、話し言葉というのは定着しにくいものであることも知られており、文字を身に付けることで初めて忘れることのない自分の言葉になっていくと言われています。
そういう意味で、おうち英語に読書は欠かせないものだと言えるでしょう。
話し言葉は文法も非常にあいまいです。
一方、子供の英語習得において注意したいのは、英語スキルを身に付けていく順序です。
基本的には、どの年齢から英語を始めたお子さんも
- 聞いて分かる▷話せる▷読める▷書ける
という順序で英語を身に付けていくことが理想だと言えるでしょう。
乳幼児期のお子さんの英語学習にはあまり見られませんが、日本語が読める小学生から英語を始める場合、文字中心の学習に偏りがちです。
音声を聞いても理解できないけれど文字は読めるというのは、記号の解読をしているようなもので、言葉を身に付ける目的にそぐいません。
言葉の習得は音声が肝であることを忘れず、文字を取り入れる場合にも音声を中心に取り組みを進めることが重要です。
読解力をゼロからイチにする方法
日本語でも英語でも同じですが、読解力を高める際、
- 全く読めないゼロの状態からイチ(少し読める)に持っていくことが一番大変
だと思います。
お子さんが既に大きい方は経験されていると思いますが、日本語でもひらがなを全て覚えたとしても、文章をいきなり読むことはできません。
少しずつ段階を追って、長い文章が読めるようになるのです。
英語は文字通り読めませんから、尚更、アルファベットを覚えたところで英語の文章を読むことはできません。
息子は日本語でも文章を読むのにつまづきました。
子供に文章で話せる、読めるようになって欲しいとお考えの親御さんには、プロの力を頼ることをおすすめします。
自分で教えることもできますが、英語の教授法について自身で学び教えることは時間もかかりますし、すぐには難しいと思います。
私の一押しは、オンライン英会話Novakid(ノバキッド)を利用することです。
ノバキッドのレッスン教材は楽しく作られているだけでなく、そのカリキュラムは洗練されており、レッスン毎に着実に実力が身に付きます。
▷ Novakid公式HPは、こちら
▷ 息子4-6歳の変化は、こちら
レベル0でスピーキング・リーディングの基礎を養い、レベル1を終える頃には簡単な文章が読めるようになります。
全く読めない状態から少し読めるところまで先生に引き上げてもらうことで、文字を読むことへのハードルが下がり、読書習慣も付けやすくなると言えます。
息子は4歳(年少)から週1-2のレッスンを受けることで、1年後には簡単な文章が読めるようになりました。
▷ 無料体験レッスンは、こちら
今も継続利用しています。
現在4年目、週3で受けています。
我が家のおうち英語に活躍した本を紹介
我が家のおうち英語ですが、軌道に乗るまで本当にゆるいペースで(でも、できることを欠かさず)楽しさ優先で取り組むことを続けています。
おうち英語のやり方も色々で、短期間でがっつり取り組まれる方もいます。
そちらの方が成果が見えやすいので、お子さんが付いてこられるなら良いと思います。
一方、我が家は本当にカメのようなペースで進んでいるので、効率が悪いなと思うことはしょっちゅうです。
読書に関しても、息子は本嫌いではないのですが、大好きでもないのですごい量を読む訳ではありません。
息子の良い所でもあるのかなと、のんびりペースに付き合いながら進めています。
ペース配分、難しいですね。
4歳|ボードブックでアニメの世界を楽しむ
随分前のことのように感じますが、今から3年前、息子が年少さんの頃の取り組みです。
息子が初めて読んだ絵本はPeppapig(ペッパピッグ)だったと思います。
英語を自分にとって意味のある言葉として取り入れたきっかけになったのがペッパピッグのアニメで、その流れで絵本を揃えました。
子供に絵本などを手に取ってもらいたかったら「目につく所に置いておく」というのが鉄則です。
絵本だけでなく、お人形なども揃えました。
おうち英語の取り組みで何となく分かる言葉となっていた英語を、英語アニメのペッパピッグの面白さに触れることで、子ども自身が必要な言葉として取り込んでいくきっかけになったと感じています。
この頃はまだ読めなかったので、私が読み聞かせていました。
何度も繰り返していくうちに、音声と文字を一致させながら覚えて読めることもあったように思います。
ボードブックを中心にそろえました。
英会話スクールのレッスンを通してプロの力も借りながら、少しずつ文章を読めるようになってきたら、Read it Yourselfのシリーズを利用しました。
子供自身が自分で読むことを念頭に置いているので、挿絵が多く、読みやすい作りになっています。
我が家にはLevel 1の絵本があります。
お子さんが進んで絵本を手に取ってくれるようであれば、ネイティブの音源付きのPeppapig絵本を揃えるのも良いですね。
メルカリであればスマホ再生できる音源付きの絵本セットがあります。
音声ペン付きですと値上がりますが、子供が自分で再生できるので1本あっても良さそうです。
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5歳|楽しい絵本から自力読みを少しずつ始める
5歳になると自分で簡単な文章が読めましたが、息子は決して文字を読むことが好きな子供ではありませんでした。
読んでもらうのは好きだけれど、自分では読みたくないという感じでした。
そんな息子でも楽しく読めたのが、 An Elephant and Piggyのシリーズです。
文字が少なく、簡単で、なおかつストーリーがとても面白い絵本です。
大学の授業でも箸休めに使うと学生が喜びます。
「絵本って楽しい!」と思ってもらいたいときに、ぜひ活用して欲しいシリーズです。
5つのエピソードが1冊にまとまっている絵本(少しお値打ち)も出ていますが、1冊ずつ手に取れる絵本の方がお子さんには向いていると思います。
表紙の絵を見て選んだり、お気に入りの一冊が見つかったりします。
メルカリでは音源がセットになっている教材が販売されています。
動画も付属しているので、絵本に興味を持ってくれないときには、動画からスタートして絵本に移行しても良いかもしれないですね。
▷【音源・動画付き】an elephant and piggy25冊セット、こちら
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娯楽ではなく、読解力の向上を目的に利用した教材にOxford Reading Tree(オックスフォードリーディングツリー)があります。
多読教材の王道といえる教材で、イギリスの小学校では教科書としても利用されています。
イギリスは幼稚園の頃から文字導入が始まり、読書がとても盛んなので、段階的に無理なく読めるようになる教材が作られているのかもしれません。
ORTはレベル1から13まで用意されていて、挿絵からお話の内容が想像しやすく作られています(左がレベル2で、右がレベル13)。
我が家には全レベルありますが、最近は時間の調整が上手くいかず、レベル7で停滞しています(小1・冬)。
5歳から6歳にかけて1日1冊寝る前に読むことを日課にしていたのですが、小学校に入学してリズムが崩れました。
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まずはレベル5まででも良いかなと思います。
6歳|英語のチャプターブックも手に取るように
幼稚園の年長から小学1年生にかけて、英語アニメBluey(ブルーイー)を気に入り何度も見ていました。
これ以外にも楽しんで見ている動画はあったのですが、ペッパピッグ以来のハマりっぷりだったように思います。
動画付きの絵本を購入して、飽きるほどブルーイーを楽しみました。
▷【音声・動画付】Bluey52冊、こちら
一方で、絵本を読んでとせがむことはあっても、子供が自分で本を読まないことが悩ましくもある時期でした。
ブルーイーに関しても動画は勝手に見るのですが、期待する程、絵本は手に取らないんですね。
文章の書かれている本を自分から手に取らない日々が続き、どうしたら良いものかと考えていました。
この時期、日本語でも本を手に取らなかったですね。
転機は日本語で読書をするようになったこと
今(小1)の息子は、日本語・英語に関係なく、娯楽の1つとして読書をするようになりました。
もともと本が大好きだったという訳でもない息子が、本を楽しんで手に取るようになった背景には、「僕は読書家なんだ」というアイデンティティが大きく影響しています。
多くの大人が本を読むのに十分な日本語力をもっていても、読書を日常的にするとは限りません。
それと同じで、十分な英語力があるだけでは必ずしも本を読む行動にはつながらないようなのです。
我が家が小学生になり試したのは、オンライン習い事のヨンデミーです。
本の読み方を教えてくれたり、レベルや興味に合わせた本をお勧めしてくれたりする学習アプリです。
▷ ヨンデミー公式HPは、こちら
▷ 息子の体験記事は、こちら
息子はヨンデミーで紹介された本を読み、本の世界の楽しみ方を知ったことをきっかけに「読書」をするようになりました。
最近は、学校の図書室で毎週サバイバルシリーズを借りてきています。
学校の授業も毎日受けていますし、色々な影響があると思いますが、この1年でグッと日本語力が高まり、難しい文章も読めるようになったように感じます。
小学生に大人気の科学マンガシリーズのようですね!
日本語で読書をするようになると、英語の本も手にするようになりました。
最近のお気に入りはmy weired schoolシリーズで、小学校低学年の子ども達に人気のチャプターブックです。
My name is A.J, and I hate school.
というセリフから毎回の話がスタートしており、低学年の子供にウケそうな内容です。
主人公と先生・クラスメートとのやり取りでストーリーが進みます。
学校という舞台で子ども達の日常生活とリンクしているので、想像しやすいのかもしれないですね。
我が家は音源も付いたものを購入したので、息子は読むのがシンドイなと思う時には音声を流しながら文字を眺めるなどしているようです。
聞きながら読むことを【多聴】といいますが、これはこれで英語力向上に良い働きがあります。
文字だけだとまだ少しハードルが高いかなと見ていて思います。
▷【音源付き】my weired schoolシリーズ1、こちら
▷ my weired schoolシリーズ1-5、こちら
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これより前に読んでいたのが、The 13-story three houseのシリーズです。
ツリーハウスで巻き起こる、主人公のアンディーとテリーの生活を描いているお話しなのですが、これが単なるツリーハウスではありません。
ファンタジー要素が散りばめられているお話で、面白くてワクワクするような事件がたくさん起きるツリーハウスなのです。
英語レベルは my weired schoolと同じくらいです。
息子もケタケタ笑いながら読んでいました。
13階から117階まで10冊にまとめられていて、ツリーハウスもどんどん進化していきます。
my weired schoolよりも分厚いけれど、挿絵が豊富で読みやすいと思います。
こちらの方が実生活というよりも、想像の世界の中でおもしろいできごとがたくさん起こるお話です。
このチャプターブックも「聞きながら読む」ことの方が多かったです。
▷【音声付き】The 13-story three houseセットは、こちら
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7歳|読みたいと思っているチャプターブック
息子が最近ハマって見ている英語アニメにCaptain Underpants(日本語タイトルはパンツマン)があります。
主人公は小学4年生のヘラルドとジョージ、学校が舞台になっているお話です。
いたずらばかりして、校長先生に目を付けられている2人。
言葉遣いも少し気になる…ということで、年齢制限もかけられており、視聴は7歳から可能なアニメです。
ネイティブの表現に触れるという意味では良いかもしれません。
このお話しに関しては、ちょっと女の子にはウケないかなと思いますが、小学校低学年から中学年くらい男子にはおすすめです。
英語レベルも少し難しめです。
全米ベストセラーの絵本をアニメ化したもので、チャプターブックもあります。
数冊購入してみましたが、英語レベルが息子には少し難しそうです。
アニメで英語インプットをしたあとなら大丈夫かもしれないので、試してみようと思っています。
▷【音源付き】Captain Underpants14冊セット、こちら
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小2の英語学習として取り組みたいこと
しばらく英検を受ける予定はありませんが、英検3級のテキストを使って語彙や表現を増やしていきたいと思っています。
英検4級までは出題語彙のほとんどが日常生活で使う範囲のものですが、英検3級からは人物や歴史などが出題されます。
学校で学ぶような語彙に触れる機会としてぴったりです。
英検3級のテキストは、英語レベル自体は難しいものではありません。
英語アニメなどを見ていても耳にする機会のない語彙を身に付けるのにちょうど良いと考えています。
文章を読んで、分からない単語があれば意味を確認するくらいのことをしています。
追加で、レベル7で停滞しているOxford Reading Treeを再開したいと思います。
上の写真は、ORTレベル7の絵本です。
お話しも面白くて読みやすいのですが、だんだんと1つのエピソードが長くなってきています。
子供の実力的にレベル10まで終えられれば良いくらいかと思っています。
時間の調整がなかなかできないので難題ではありますが、少しずつ進めることが目標です。
高学年になったらもっと難しいと思うので、今のうちに何とかしたいですね。
多読の研究会が出版している『読書記録手帳』には、各本のレベルが細かく記載されているのですが、チャプターブックよりもORTの方がレベル9であっても読みやすいようです。
やはり自力読みを練習するための絵本なだけあるなと感じました。
\\洋書のレベルを知りたいときに便利//
読書記録手帳
おうち英語の本は2つの柱で考える
おうち英語のやり方に正解はないので、我が家では…という前提ですが、
- 読書には娯楽と学習の2つの柱がある
と考えています。
「娯楽の読書」も「学習の読書」もどちらも英語力を高めるものですが、子供が小学生のうちは両方あっても良いと考えています。
子供自身が興味を持って楽しく読める本はどんどん読んでもらい、そこでは補えない部分を勉強として少し取り組むことで、バランスの良い英語力が身に付く気がしています。
娯楽として楽しむ読書
ワクワクするから本を読むというのが、娯楽のための読書にあてはまります。
子供本人が楽しく取り組めるので、ぐんぐん英語力も身に付きます。
一方で、子供が好きで読む本は、必ずしも親が読んで欲しい本ではありませんし、バランスよく色々な本を読んでくれるとも限りません。
言い換えると、娯楽のための読書から身に付ける言葉や表現は偏ると言えます。
これは大人になっても同じです。
例えば、主人は歴史が大好きらしいのですが、私は全く…というように、手に取る本は個人の関心に基づいているということです。
興味のある分野に詳しくなることは決して悪いことではありませんが、知識(言葉)に偏りができることは親が意識しておきたいところです。
小さいうちは知識を広げておきたい時期でもありますね。
新しいことを学ぶ材料としての読書
子供自身が興味を持って楽しく取り組める読書はどんどん進めてもらうとして、小学生以降、足りない分野はお勉強として補ってあげれば良いのかなと思っています。
日本語であれば学校で色々な教科を学びますし、触れる言葉が広がりますが、英語は意識しなければ難しいでしょう。
息子の場合、普通の公立小学校に通っていますが、3年生まで1コマも英語の授業はないそうです。
月1回とかでしたが、幼稚園の方がまだあったような。笑
私が最近良いなと思っている教材は、英検のテキストです。
- 英語自体が簡単で新しい語彙が学びやすそう
- トピックが分かり易い
- いずれ英検も取得する(一石二鳥)
という理由で、悪くないかもと思っています。
日本語と英語をついにして覚えさせるつもりはありませんが、新しい分野に触れる軽い読み物として良さそうです。
やらされる読書は1日5-10分など、特に小学生のうちは短時間で終わらせたいと思います。
参考にしていただければ幸いです!