新生児とは生後1か月(生後28日未満)までの、生まれたばかりの赤ちゃんを指します。
生まれて間もなく、親子共々、自宅で1日をほとんどを過ごす時期ですね。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。
教歴は15年ほど。現在、大学の非常勤講師として働いています。
新生児の赤ちゃんに英語の歌を聞かせようとお考えの親御さんは、お子さんの教育に関心が高い方が多いのではと想像しています。
私は第二言語習得(second language acquisition)を専門として勉強してきましたので、少しお手伝いができるかと思います。
この記事では、
- 新生児の赤ちゃんの英語教育に関する期待できる効果と理想的な方法
をお伝えしていきます。
新生児に英語の歌を聞かせる効果はある?
生まれたばかりの赤ちゃん、新生児に英語の歌を聞かせる効果はあるのでしょうか。
SNS上では科学的根拠が曖昧な噂が飛び交っており、そのほとんどは怪しいと思って良いでしょう。
なぜなら、赤ちゃんを実験台にするような倫理に反する調査は行えないからです。
現地点で分かっていること、分かっていないことを整理して理解し、賢明な判断ができるようにしたいものです。
科学的に証明されている訳ではない
結論からお伝えすると、「新生児から英語を聞かせること」に意味があるのかについて、科学的には証明されていません。
人間は言葉を身に付ける生き物です。
しかし、その言葉も勝手に身に付くものではなく、周りの大人達がたくさん話しかけることによって身に付くことが分かっています。
言葉は放っておいて身に付くものでは決してありません。
これは科学的に証明されています。
ある音のかたまりが、ある状況下で、自分に向かって話しかけられているときに初めて「意味のある言葉」として認識されるといっても良いでしょう。
BGMとして流れてくる音楽が、どの程度、人間の言葉の発達に寄与するのかは明らかになっていないのです。
今後の調査に期待したいところではありますが、個人的には、音楽を聞かせただけで言葉を話し出すことはまずないのではと考えています。
新生児にとって最も必要な環境を思い出す
親は子供の将来を見据えて、試行錯誤します。
英語もその1つでしょう。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ何もできません。
ひとりでは生きていくことができない、弱い存在です。
- 眠ること
- 食べること
- この世界が安全であると知ること
親子のやり取りを通して、人間が生きるために絶対的に必要な事柄を学んでいきます。
そして、乳幼児期にかけて、思考の源となる「言葉」の基礎を身に付けていきます。
言葉が増えるということは、より深く考えられるということですので、心身の発達に非常に大切です。
現在、家族のかたちは一様ではなく、国際結婚、海外赴任など、個々に考慮すべき状況があります。
しかし、基本的には、親御さんが使う言葉(母語)の習得が、子供の生涯にわたる言葉の土台になると考えて良いでしょう。
親子関係の中でどのように言葉を身に付けさせていけばよいのか、どのように社会とつながりを持たせればよいのかを知ることは大切です。
子育ては誰に何を教えてもらえるわけでもないので、専門家の書いた本を読むと迷いませんよ。
▽おすすめ参考文献はこちら▽
皆にぜひ読んで欲しい!
0歳は母語優先の育児がおすすめ
これは個人的な考えになりますが、0才育児には母語優先の英語教育がおすすめです。
「我が子の母語を英語として育てる」という強い考えがあれば別ですが、そうでないなら、子育ては親御さんの母語でされるのが良いと思います。
以下のツイートにあるように、ネイティブレベルにまで言葉を習得することは決して簡単なことではないのです。
最近YouTubeで帰国子女とかインター育ちの人たちを見てるけど、話せるけど読めない、は存在するし、ネイティブの言語力の深さを感じる。目に見えている言葉は氷山の一角で、使うことなんか一生ないのになぜか知ってる、読める言葉を大量に内包している。
— 🐸かえるくんX (@room8151) September 5, 2023
どうやって獲得してきたんだろう…🤔
私たちは何も準備をしなくとも日本語の新聞・ニュースを苦なく理解し、話すことができますが、それは長年に渡る日本語の蓄積があってこそ成しえるものです。
日本では日常的に使われていない英語を母語レベルまで高めようとすることは、並大抵のことではありません。
子供が自由に使いこなせる言葉を日本語にするのか、英語にするのか、意識的に明確化にさせることは、健全な英語教育を進める上で指針となるでしょう。
日本語を母語として育てるのであれば、極端に英語に偏った教育をしなくとも、言葉を身に付けることができます。
ぜひ一度、各家庭でどこを目指すのか考えてみて下さい。
我が家は日本の公教育を受ける予定ですので、日本語優先の英語教育です。
新生児から英語の歌を聞かせるなら絵本も一緒に!
新生児から数か月経つと、表情も豊かになり、外の世界に興味を持ちだします。
現在、多くの自治体で3か月検診の際、無料で絵本が配られています。
生後2‐3か月になったら、日本語でも絵本の読み聞かせを始めるのに適した時期と言えるでしょう。
0才から英語を始めたいとお考えの場合は、この頃に英語絵本と英語の歌も取り入れることをおすすめしたいと思います。
少し早いかなと思っても、読み聞かせてみると楽しそうに反応しますよ!
生後2‐3か月になったら英語絵本(歌)を始めよう
新生児期が終わり、少し経ったら頃から、毎日寝る前に絵本を読むことを習慣にしてみるというのはいかがでしょうか。
日本語でも読み聞かせしてあげたい良質な絵本はたくさんありますね。
英語を取り入れたい場合には、そこに英語の絵本(歌)も一緒に入れるというのがおすすめです。
子育てしてみると、一方的に子供に話しかけることに限界を感じる方も多いのではないでしょうか。
言葉を増やすためにも話しかけることは重要なのですが、赤ちゃんは話し相手になってくれるわけではありませんから案外難しいのです。
絵本の読み聞かせであれば、親は文字を読むだけで、子供は挿絵と語られる言葉から多くを学んでくれます。
1日1冊読むだけで相当量のインプットになりますね!
英語絵本の場合には、CDなどから朗読される音声を流して、絵本をぱらぱらめくりましょう。
親御さんが英語を読めるのであれば、発音は気にせず読んであげれば問題ありません。
最近は、Baby English Laboのように、音源がスマホ再生可能な英語絵本と歌のセットも販売されています。
手軽に取り組めるので1年目のおうち英語にオススメです!
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新生児の生活に英語の歌を取り入れる方法
初めての子育ての場合、先が見えずにどうしたらよいものかと思うことばかりかと思います。
英語に関しては、全く焦る必要はありません。
新生児期に何をしたから(何をしなかったから)、劇的な変化が起こることはまずないからです。
子供の英語教育のために出来ることがあるとすれば、親御さんが英語に慣れ親しむことだと思います。
それが英語を身に付ける一番の近道です!
新生児期は親の習慣づけの練習と捉える
言葉を身に付けるには日々の言葉のインプットが欠かせません。
つまり、毎日、英語を聞く(読む)ということです。
英語のインプットの方法としては、
- 音声を聞かせる
- 映像を見せる
- 本を読み聞かせる(CD可)
などさまざまあります。
理解しておきたいポイントは、どれも親御さん主導だという点です。
CDをかけるにしても、DVDを見せるにしても、親がボタンを押さない限り、子供が英語を触れる時間を作ることはできません。
毎日コツコツ、言うのは簡単ですが、365日休まず続けるって何をするにも難しいです。
就学前の子供英語の取り組みは、親が続けられるかどうかにかかっていると思います。
苦なくできることを続けるのが良いですよ!
新生児の時期に何かを取り組みたいと思ったら、近い将来のための習慣作りの練習をしてみるのがおすすめです。
- 英語絵本のCDを毎日聞いてみる
- 英語絵本を読めるよう練習してみる
- 英語の歌を歌えるようにする
毎日、できそうなことを10分やってみてください。
個人的には、0才の英語教育はあってないようなものだと考えています。
息子が0才のときには、英語の歌を3曲聞かせて、英語絵本を数冊読み聞かせていただけです。
この取り組み自体にどれだけの意味があったかは分かりませんが、その後の習慣作りには役立ったと思っています。
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