日本人が英語を身につけるには「2000時間が目安」とよく言われます。2000時間の学習と聞くと、途方もない数字に思えてしまうかもしれません。
しかし、1日1時間、英語の時間を作ることができれば約5年半で達成できるのです。達成のコツは、おうちでの英語時間を娯楽化させて「楽しい」ものにすることです。
この記事では、なぜ2000時間が目安とされるのか、家庭でどうやって積み重ねればいいのか、無理なく続ける工夫を紹介します。
2000時間は本当に必要?
2000時間は、英語を「基礎レベルで」使えるようになるための目安です。これは第二言語習得研究や学習者の実例から導かれた数字で、日本語を母語とする子どもが英語を理解し、日常会話や簡単な読み書きができるまでに必要な時間とされています。
もちろん、2000時間きっかりで全員が話せるようになるわけではありませんが、とても分かりやすい基準だと思います。一方、高度なレベルで英語を身に付けたいと思えば、更に学習時間が必要となることは、事前に理解しておきたい点です。
どうやって達成すればいいの?
2000時間と聞くと「多すぎる」と感じるかもしれませんが、日常生活に英語を取り入れて考えれば十分に現実的です。朝の支度中に歌を流す、帰宅後に英語アニメを観る、寝る前に英語絵本の聞き読みを習慣化するなど、取り組み方はいろいろあります。
子どもが気に入る英語アニメを見つけられれば、毎日1時間くらいはあっという間に過ぎてしまうでしょう。1日30分なら約10年、1日1時間なら約5〜6年で、最初は無謀に思える2000時間も達成可能です。
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続けるための工夫
2000時間を達成するには「仕組みづくり」が大切です。たとえばテレビやタブレットの設定を英語に固定する、毎日のルーティンに必ず英語を入れるなど、自動的に英語に触れられる環境を整えます。気が付いたら、英語時間が積み重なっている環境を戦略的に作るのです。
小学生以降は意識して勉強ができる年齢になるので、「記録をつける」のも効果的です。カレンダーやアプリで英語に触れた時間を見える化すると、子どもも親も達成感を味わえます。無理に長時間やるより「毎日必ず少しずつ」の方が結果につながります。
親は戦略的に 子どもは楽しく
2000時間を急いで達成しようとするのは逆効果です。「今日は○時間やらなきゃ」と義務化しすぎると続きません。大切なのは、子どもが楽しみながら続けられる環境を整えることです。
親は数字にとらわれすぎず、余裕をもって戦略的に。子どもは楽しい習慣として積み重ねられることが、成果への近道になります。
まとめ:少しでも毎日続けることが当面の目標
2000時間は、英語学習の成果を出すためのひとつの指標です。その達成には、毎日の積み重ねが欠かせません。
英語学習は短距離走ではなくマラソンです。毎日30分、1時間と英語に触れる時間を作り、自然な形での達成を目指すことが大切です。焦らず、長い目で続けることが一番の近道です。
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