おうち英語を進める上で、英文法をどう扱うか悩まれているご家庭もあるのではないでしょうか。
「文法」というと、紙と鉛筆で学ぶ「勉強」をイメージする方もいらっしゃると思いますが、そうとも限りません。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
「文法」は言葉の規則であり、言葉を身に付ける上で規則性を知ることは欠かせません。
一方で、親御さん世代が学んできたような専門用語を多用した文法の学び方は子どもには不向きだということは、想像しやすいのではないでしょうか。
この記事では、
子どもが自然に英語の規則「英文法」を身に付ける方法
について書いていきたいと思います。
おうち英語でも文法理解は大切!その訳は?
文法とは、言葉の規則のことを指します。
英語であれば英語話者、日本語であれば日本語話者といった、同じ言語を話す人たちが「共通して理解している言葉のルール」だと言えるでしょう。
日本の英語教育では文法用語を多用した授業が多く行われてきたため、保護者の方は「文法学習」に良い印象がないかもしれません。
しかし、言葉を一定レベル以上に身に付けようと思ったら文法理解は重要です。
ざっくりと文法の理解が大切な理由
言葉を身に付けるのに文法理解が必要な理由は、正確に意思を伝えるためです。
自分が伝えたいことを正しく伝えようと思ったら、その言葉の規則に則って、文章で話しをしなくては伝わりません。
例えば、過去、現在、未来(時制)の使い分けができなければ、いつの話をしているのか分かりません。
「私・プレゼント・買う」という3単語だけでは、プレゼントを買いたいのか、買ったのかなど、細かな情報は分からないのです。
やはり文法は言葉を身に付ける上で大切です。
もちろん文章で話すことができなくても、一生懸命に単語を並べて話していたら、相手の人は理解しようとするでしょう。
しかし、文法を理解することで、コミュニケーションにおける誤解を避けることができます。
文法の学習が必要なのはいつ?
子どもだからという理由で、文法の学習が不必要ということにはなりません。
英語学習初期から、段階を踏んだ文法学習は必要です。
母語である日本語でも、子どもが言い間違いをしたときには、保護者は自然に修正をするはずです。
たとえば、子どもが「ごはん!」と言ったとすれば、親は「ごはんを食べたいの?お腹がすいたのね。」と文章で言い換えるでしょう。
また、子どもが「ごはんがたべる!」と誤った文法で話したとしたら、親は「ごはんをたべるのね」と言い直すのではないでしょうか。
保護者に修正の意図がなかったとしても、言葉を身に付ける上でこれは言語修正にあたり、正しい文法を身に付けていく上で必要なおこないです。
つまり、文法学習の必要性は、子どもが英単語を口にしたそのときから始まります。
単語を口にすることができれば、その言葉の規則を知ることで、文章で話すことができるようになります。
規則を知らなければ、いつまでも単語の羅列で終わってしまうでしょう。
日本語でも1語文、2語文と順を追って話せるようになるように、英語でも文法を身に付けることで、単語だけではない文章での会話ができるようになるのです。
わが家のおうち英語|文法はどのように取り入れた?
わが家には2017年生まれの男の子がおり、0歳からおうち英語をスタートしました。
現在、小学2年ですが、大まかに基本的な英文法は頭に入っています。
我が家のやり方は基本的に外注で、親のわたしが教えると言うことはしていません。
おうち英語のやり方の1つとして、参考にしていただければ幸いです。
文法もカリキュラムに入っている英会話スクールを利用
わが家では4歳からオンライン英会話Novakid(ノバキッド)を活用しています。
文法を自宅などで教えたことはなく、基本的な英文法は全てここで学びました。
▷【無料体験あり】Novakid公式HPは、こちら
▷【動画あり】4歳から3年間の変化は、こちら
この英会話スクールの良さは「アプリゲーム」のような感覚で遊べる教材にあります。
子どもが楽しめる教材を使いながら、先生とレッスンをしながら自然に英文法、読解力を高められます。
4歳の子どもが相手ですから、文法用語で細かな説明をしても理解できません。
日本語の英語教育で育ってきた保護者にとっては、ゲーム感覚で学べる新しいレッスン形態だと思います。
楽しい教材を使って上手に英語のルールを教えてあげることで、4歳でも様々な文法をマスターすることができるのです。
\レッスン開始10か月の様子/
4歳から始めて7歳の現在、ノバキッドを初めて4年目ですが、最終レベルの教材のレッスンを受けています。
ノバキッドのレッスンのみ英語学習を進めていますが、中学生レベルの英文法の知識はおおむね身に付いています。
正しい英語を身に付けたいとお考えなら、文法もカリキュラムに含まれたオンライン英会話を活用するというのも1つの方法だと感じます。
▷【公式HP】無料体験を受けてみる、こちら
Novakidの教材は世界共通です!
時期をみて英検を活用
わが家では、1年生の終わり頃に英検4級を受験しました。
英検受験にあたって、過去問を一通り解きました。
息子は文法用語自体はほぼ知りませんが、英会話を通して基本的な文法を身に付けてきたので、英検の問題に取り組むことはできました。
英検の問題を解くことで理解できている部分とそうでない部分が明確になるため、英検受験を通してが文法理解が深まったように感じます。
特に会話中心で自然に言葉のルールを身に付けてきた子どもには、英検のように「意識して正解を探す」という練習にもメリットがありそうです。
英検4級を受験しましたが、ほぼ満点(CSEスコア968/1000・R34/35・L30/30)での合格でした。
マークシートが初めてで、楽しかったようですよ!
おうち英語で文法はいつから取り入れる?
英語を学ぶ上で文法を身に付けられるよう意識する時期は、子どもが何歳からが適切なのでしょうか。
個人的には言葉を身に付けるには長い時間が必要なため、英語学習を始めた頃から意識をすることが大切だと感じています。
特に子どもの場合には、音声を大量に耳にすることで、自然に英語が身に付くのを待つという方法を取ります。
つまり、見聞きする英語の音声からしか言葉を身に付ける手段がないと言い換えられます、
学習開始初期から保護者が意識しながら「文法が身につくような」英語環境を作り上げていく必要があると言えるでしょう。
単語ばかりを聞いていては、いつまで経っても英語の規則は身に付きませんね。
段階を踏むことは大切
文法の学習はどの段階からでも大切になりますが、言葉を身に付ける基本は「理解のできる音声」をたくさん聞くことです。
英語ネイティブの話す英語を聞くだけでも、文法理解を促す土台になります。
親が子に話しかけるように、英語ネイティブの音声をたくさん聞くことで自然に言葉の規則を身に付けられるからです。
その際、単語ばかりを耳にしていても文法は身に付きません。
正しい文章で話している言葉を聞く必要がありますので、最初は学習教材用として作られている英語音声(特に文章)を聞くことをお勧めします。
▷【オススメ教材】年齢別一覧は、こちら
簡単な短い文章を聞かせることがポイントです
赤ちゃんから始めたなら4歳ごろから
おうち英語として赤ちゃんの時期から英語教育を始められたご家庭も多いことでしょう。
その場合の文法教育は、英会話レッスンが受けられるようになる4才前後が目安だと思います。
特に1人目のお子さんを育てていると、2歳後半にもなると、色々できるようになるため多くを求めがちです。
しかし、幼稚園に入園する前の段階では、年齢相応の発達が見られていたとしても年齢的に限界があります。
日本語でできるかどうかが、1つの判断基準です
他者から学ぶだけでなく、抽象的な言葉の規則を身に付けることは簡単なことではありません。
言葉の習得は一進一退で、何かを身に付けたら、何かができなくなるという現象が見られることもあります。
かといって、全く扱わず、学ぶ機会を与えないというのは問題です。
相応の年齢になったら、焦らずコツコツ積み重ねていけると良いでしょう。
参考にしていただければ幸いです。