2020年度より小学校3年生から英語授業が始まりましたが、小学校の授業だけで英語ができるようになることは難しいのが現状です。
将来困らないような英語力を身に付けるには、良質なスクールを選ぶだけでなく、自宅での取り組みも必要だと言えるでしょう。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
言葉の学び始めは「聞くこと」が基本となるので、親が自宅で環境を整えながら進める「おうち英語」は取り組み易くおすすめです。
一方、7歳から9歳の子供は日本語での読み書きを既に身に付けているため、抵抗なく英語に慣れ親しんでくれた乳幼児期とは条件が異なります。
小学生に適した英語の身に付け方を知るだけでなく、子供の興味に合わせた工夫が求められる時期だと言えるでしょう。
この記事では、
- おうち英語を始める前に
- 1)気を付けたいこと
- 2)知っておきたいこと
- おすすめ英語教材とその選び方
について、まとめていきます。
7歳8歳9歳で始める英語|日本語の基礎が完成した年齢
7歳から9歳の子供たちは、乳幼児期に身に付けた日本語力をもとにして、小学校で本格的に読み書きを習い始めます。
日本語力もまだ決して高いとは言えない初級レベルではありますが、学校教育を通して文字を学ぶことで日本語が定着する年齢だと言えます。
上の表で言うと、ステップ3~5に該当します。
文字のない言葉というのは大変に曖昧なもので、言葉を使わない環境に置かれるとすぐに忘れてしまうものとして知られています。
日本語を母語として定着させるために、文字の読み書き能力を高めることは必要不可欠な取り組みだと言えるでしょう。
※ 同じ理屈で外国語である英語の読解力を高めることも、会話力を鍛えることと同じくらい重要な取り組みです。
意味を理解してから英語を聞く必要がある年齢
母語の基礎力を身に付けてから始める「おうち英語」は、耳にする英語音声の意味を分かって聞いていることが必要です。
英語の音声をBGMのようにかけ流す取り組みを聞いたことがあるかもしれませんが、それで言葉を身に付けることは難しいでしょう。
7歳から9歳のお子さんには、
- 視覚情報から大まかに意味を理解
- 耳で音声を聞きながら文字を追い
- 口に出して音読する
という手順を追って「英語を聞く」ことが効果的です。
人間はおおよそ8歳を境に自然に言語を身に付ける能力を失うと言われていますが、その代わりに母語を用いて論理的に考えられる力を得ます。
子供の発達に合わせた「英語の聞かせ方」が学習効果を高めるのコツとなります。
英語をただ聞いておけば良いというものではないので、注意してくださいね!
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小学生の英語学習が
分かり易く解説されています
英語が「話せるようになる」のは最後
英語学習の開始年齢に関わらず、英語を身に付けるのに必要な時間は大きく変わらないことが分かっています。
その時間は、おおよそ2500時間から4000時間です。
乳幼児期から英語を始めたとしてもこの時間が短縮されることはなく、魔法のように言葉を身に付けられる方法はありません。
長い時間がかかる英語習得なので、
- 2000時間を目指して取り組む
(1日1時間で5年半)
ことを、まずはおすすめしたいと思います。
英語に触れる時間が2000時間ほどになると、上の表のステップ4(英語を話せるようになる)に足を踏み入れたくらいの英語力になります。
▷ 【動画あり】2000時間を達成した会話の様子は、こちら
話せるようになるまでには時間がかかるのでコツコツと!
7歳から9歳のお子さんは文字を音声と同時に導入することになるので、最初に英語を読むことができるようになることも多いです。
日本語で文字が読めるようになると、文字に頼るようになるためです。
その後、少しずつ自分の言葉として英語が口から出るようになっていきますので、幼児期とは身に付くスキルの順番が逆になります。
7歳8歳9歳で始めるおうち英語|上手な教材の選び方
日本語の基礎力が身に付いている7歳8歳9歳のお子さんの英語の始め方について考えていきたいと思います。
繰り返しにはなりますが、学童期の子ども達は「英語ってよく分からない」と感じている状態のままに学習を継続していくことは困難です。
子供たちが負担を感じず(できれば楽しく)継続できる方法を吟味する必要があります。
おうち英語の取り組みは、
- 1日30分から1時間程度
- 元気なときはお休みなし
を目安として、ひとまず続けられる方法を選びましょう。
言葉は気が向いた時だけ触れている程度では身に付きません。
毎日休まず取り組むために、子供が取り組みやすい方法を選ぶことが「教材・スクール選び」の秘訣です。
幼児期とは違い、英語の歌を歌ったり、英語でゲームをしているだけでは、英語を身に付けられないからこそ、子供が負担に感じることはなるべく避ける方が無難だと思います。
英語は「学ぶもの」になりつつある年齢と言えます。
【やる気あり】All Englishの英会話で始める
お子さんが英語に抵抗なく、英語に触れることに意欲があれば、All Englishのオンライン英会話をおすすめします。
英会話レッスンというと、一般的に週1回の通学タイプの教室を利用されている方が多いかと思いますが、おすすめの頻度は週2‐3回です。
しかし、週1回のレッスンでは英語に触れる時間が少なすぎ、いつまで経っても英語が身に付かないことは知っておきたい点です。
基本は週2~3回のレッスン+自宅での取り組みです!
\英会話スクールの5条件/
- マンツーマン
- 週2~3回
- 質の良いカリキュラム・教材
- 相性の良い先生が選べる
- 授業外で使える教材が豊富
これらの条件をクリアしているおすすめスクールはオンライン英会話です。
通学タイプの英会話でもマンツーマンはありますが、大手の英会話スクールで1レッスン1万円以上の料金がかかり高額になります。
少なくとも数年間に渡って継続することを考えると、マンツーマンの英会話レッスンが低料金で受けられるオンライン英会話がぴったりだと考えています。
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抜群のカリキュラムNovakid
オンライン英会話の中でも、私の一押しはNovakid(ノバキッド)です。
世界130か国で利用されており、ヨーロッパ地域のオンライン英会話としてシェアNo.1を誇る実力派オンライン英会話です。
息子も4才から受講して3年目になりますが、会話と読解に力を入れた効果的なレッスンを提供しています。
▷ Novakid公式HPは、こちら
▷ 【動画あり】レッスン風景は、こちら
ノバキッドではネイティブ講師・ノンネイティブ講師と2コース用意されています。
7歳8歳9歳のお子さんにはノンネイティブ講師でも大きな問題はないと思います。
※ 母語の基礎力が身に付いている年齢ですので、ネイティブ講師に習っても日本語アクセントは残ります。
今ざっと見ただけでも、スペイン・フィリピン・セルビア・ベネズエラ・ロシアなど、多様な出身国の先生が在籍しています。
断言できるのは、講師の発音よりも「講師との相性」の方が大切ですし、講師の発音よりも「レッスン頻度」の方が成果に直結するということです。
ノンネイティブ講師のレッスンは料金がお手頃で、週3回のレッスンで月12,340円(3か月一括支払いの場合)で受けられます。
▷ レッスン料の詳細は、こちら
良い先生との出会いが楽しみですね!
レッスン外の取り組みは欠かせない
ノバキッドにはレッスン外で取り組める無料教材が豊富にあるので、積極的に時間を作ることを心がけると良いと思います。
英語力を伸ばすにはインプット(聞く)を継続することが大切だからです。
- 無料教材のゲームで毎日30分以上遊ぶ
- 週2-3回のレッスンを1年半続ける
と、レベル0と1のクラスを修了することができます。
簡単な英語を話すことができ、英文を読むことができる力が身に付くでしょう。
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1)まずは無料体験を受講する
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期間は11月1日(金)から11月30日(土)までです。週1回以上の全てのプランに適応されます。
長らく割引されていなかったので、毎月は狙い目です!
【コツコツ派】音声付き英語絵本を使った音読から始める
英語学習に対して意欲があり、毎日コツコツと取り組める子供さんには、音声付き英語絵本を使った取り組みもおすすめです。
いわゆる、多読と言われる、英語を身に付ける王道といえる学び方です。
自宅での学習習慣がついている場合は、特に取り組みやすいと思います。
小学校の宿題と一緒にやるなど、習慣化するといいですね!
多読の王道Oxford Reading Tree
7才から9才の子供さんには、イギリスの小学校で教科書として採用されているOxford Reading Tree(音声付き)がぴったりです。
以下のような手順で進めていきます。
- 挿絵を見ながら話しの流れを確認する(1文ずつ和訳しない)
- CDを聞きながら文字を追って英語を聞く
- 文字を追いながら、聞いた英語を繰り返す
- 1週間程度、同じ絵本を繰り返す
- 文字だけで読めるようになったら、次の絵本へ
▷ Oxford Reading Tree公式HPの多読ガイドは、こちら
最初は文字が少なく、絵から描かれている内容がイメージしやすく作られています。
左がステージ2、右がステージ12です。
絵本に書かれている内容も楽しく、毎回オチのあるお話は、無理なく楽しく実力を高められる構成になっています。
Stage1-12(全358冊)まであり、現地のお子さんの4歳から8歳レベル相当です。
まずはStage1-5の完読を目指すと良いと思います。
我が家にもMalyaPenがありますが、CDをかけるひと手間にハードルを感じたので、音声ペン付きにして良かったと思っています。
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CD付きトランクパック
手間がかからないだけで継続しやすくなるので、やり易い方法を検討してみてください!
【気持ちはあるケド】英語学習の習慣付けから始める
英語はやってみたいという気持ちはあるけれど、
- 英語を話すことには乗り気でない
- 英語絵本も続けられる気がしない
という方もいらっしゃると思います。
そういう場合には、外部の力を借りて、毎日先生と一緒に絵本を読む「習慣づけ」から始めるのはいかがでしょうか。
QQKidsで毎日レッスンを受ける
外注する方法のおすすめは、オンライン英会話QQEnglishの子供コースとして設置されている、
- QQKids(キューキューキッズ)
を利用することです。
色々なコースがありますが、毎日英語に触れることを習慣化することが目的ですので、月30回コース(無理なら、月16回コース)を選ぶのが良いでしょう。
Reading for Kidsという読解に特化したカリキュラムがあるので、そちらを選んでみて下さい。
毎日英会話レッスンを受けながら、どのタイミングで英語時間を作ると負担がないかを試行錯誤してみることをおすすめします。
朝起きてから、学校から帰宅後、夕飯を待つ時間、寝る前など、選択肢はたくさんありますね!
初月は格安で受けられるので、英語の絵本を読み方を教わるだけでなく、英語時間を習慣づけるきっかけとして利用されるのが良いと思います。
▷ 【無料体験2回】QQEnglish公式HPは、こちら
習慣付けができたら、先にご紹介したOxford reading treeへ!
【英語嫌い】ハードルを下げながら英語を始める
7歳から9歳のおうち英語では、お子さん自身の英語に対する関心が重要になると考えています。
英語学習にあまり意欲や興味がない場合、その時間を「英語以外」の要素で楽しい・面白いと感じてもらう必要があります。
やり方は1つではありませんが、
- 日本語で優しく教えてくれる英会話スクールを使う
- 日本語を上手く取り入れたアプリ学習を使う
- バイリンガル講師とゲーミング英会話で始める
のどれかを検討してみてはいかがでしょうか。
英語がイヤだと感じている場合には尚更、日本語をうまく使ってハードルを下げることで英語学習を楽しく始めてもらいたいと感じます。
日本語が使えるオンライン英会話
WorldiKids(ワールドアイキッズ)ではフィリピン人講師から教わる英会話レッスンが受けられます。
子供の話す日本語が分かる先生(先生も少し日本語が話せること)を条件に探した場合、まずは試してもらいたい英会話スクールです。
▷ WorldiKids公式HPは、こちら
▷ レビュー記事は、こちら
アットホームな小さいなスクールで、人柄の良い先生ばかりです。
小学生に入学したお子さんも、まだまだ幼い部分があるものです。
子供慣れした優しい先生から英語を教わる経験ができるので、英語嫌いのお子さんも気持ちに変化が見られるかもしれません。
どうしても外国人がイヤということでなければ、一度試してみて下さい。
日本人講師から日本語を交えて優しく教えてくれる英会話なら、Global Crown(グローバルクラウン)が良いでしょう。
日本語の割合が多いこともあり理想のレッスン回数は週3回以上、少なくとも週2回のレッスン頻度は確保したいところです。
▷ Global Crown公式HPは、こちら
▷ 口コミ情報の記事は、こちら
予算が許せばもっと多くてもOK!
グローバルクラウンは英語の得意なお兄さん・お姉さん先生が多く、とにかく優しいのが特徴です。
子供にまず英語に対して前向きになってもらうことが、将来英語力を伸ばすための準備になります。
- 先生みたいに話したい!
- かっこいい!
と子供が憧れを抱くようになれば大成功です。
とはいえ、日本語を交えながら英語に楽しく触れているくらいでは、英語はいつまで経っても身に付きません。
本人に英語へのやる気が感じられるようになり、本気で英語に取り組もうと思い始めたらESL club(イーエスエル・クラブ)への移行がおすすめです。
引き続き、日本人バイリンガル講師に英会話を教わることができるだけでなく、英検取得を目指すことができます。
週2回×45分の授業に加え、毎日の取り組み(1日15~30分)まで面倒をみてもらうことができるので、成果を残したいご家族にぴったりです!
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レッスン料が安くない分、個々の生徒に数人の担当講師が付きしっかり面倒を見てもらうことができます。
日本語サポートがある英語学習アプリ
日本語を交えた英語学習アプリを使って始めたいなら、スタディサプリがおすすめです!
オールイングリッシュにこだわらず、理解の手助けが必要な箇所はきちんと日本語で説明をしてくれています。
文字の表記も日本語が使われているため、分からないことは解決しながら進めていきたいお子さんにぴったりです。
教材カリキュラムは1年間で終えられるようになっていて、レッスンで扱っている単語数(※受容語彙・発信語彙の合計)は約2000語と充実しています。
月々1580円から利用でき、小学校の英語授業が始まる前の基礎固めとしてもオススメです。
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わが家は子供用タブレットとしてiPad air(第二世代)を中古で購入しました!
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大好きなゲームを教材にしたゲーミング英会話
子供オンライン英会話の新たな切り口として、ゲーミング英会話レッスンが利用されています。
大好きなゲームを通じてレッスンをすることで、
- 英会話レッスンへのハードルが下がる
- 相手に伝えたいことが生まれる
- 英語を使う意欲が生まれる
というメリットがあります。
普通の英会話レッスンだと口数が少ないお子さんでも、ゲームを通したコミュニケーションであれば積極的というエピソードもよく聞きます。
小学生からの英語学習は本人のやる気に左右されますので、ゲームから始める英語学習も1つの手段だと言えるでしょう。
英語初心者さんにお勧めはPlay2Speak.Co、英語経験者さんにおすすめはWorldiKidsです。
▷ Play2Speak.Co(1回50分)、こちら
▷ WorldiKids(1回25分)、こちら
息子も娯楽としてWorldiKidsでマイクラの英語レッスンを受けており、英語をコミュニケーションツールとして楽しく使う時間になっています。
▷ 詳しくは、こちら
楽しさを重視したい方におすすめです!
7歳8歳9歳で始めるおうち英語|子供と話し合ってやり方を決める
小学生になった7才から9才で始める「おうち英語」は、子供が苦労なく取り組め、親御さんにも無理のない方法を模索していくことがうまくいくコツだと思います。
英語が学ぶ対象になりつつある年齢の子供さんが英語学習を継続していくには、嫌なことは避ける方が得策です。
苦手なことに対して正面から向かっていくことが必要なこともありますが、おうち英語を始めたばかりの時期にそれは必要ありません。
どれなら続けられそうか話し合ってみてください!
どうしたら良いか分からないという場合には、メールにてお話しながら、おうち英語の始め方を一緒に決めていくことも可能です。
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無理なく、楽しい「おうち英語」のヒントになれば幸いです!