英語の絵本やリーダーを読めるようになってくると、次に気になるのが「少し長いけれど、子どもが自分から読みたくなる本」です。
文字だけのチャプターブックはまだ少し重たい。
でも、Dog Manのような漫画形式の本なら読めるようになってきた。
そんな時期に候補に入りやすいのが、Captain Underpants(キャプテン・アンダーパンツ)シリーズです。
大学英語講師はむ先生英語講師の「はむ先生(村上里実)」です。教歴は15年、大学で非常勤講師を務め、第二言語習得を専門としています。
Captain Underpantsは、Dog Manで知られるDav Pilkeyによる児童書シリーズです。
GeorgeとHaroldという2人の男の子が、自分たちの作ったヒーロー「Captain Underpants」をきっかけに、学校や町でとんでもない騒動に巻き込まれていきます。
タイトルからして、かなりふざけています。
でも、この「くだらないけれど読みたくなる」感じは、英語多読ではとても大切だと感じます。
今回は、Captain Underpantsシリーズのあらすじ、語数、英語レベル、多読に向いているかどうか、YLの目安をまとめます。
Captain Underpantsシリーズは全12巻

Captain Underpantsの本編シリーズは、全12巻です。
Scholasticの公式ページでは、1巻のThe Adventures of Captain Underpantsから、12巻のCaptain Underpants and the Sensational Saga of Sir Stinks-A-Lotまでがシリーズとして紹介されています。
関連本、アクティビティ本、グラフィックノベル版、映画・アニメ関連の本などもありますが、英語多読でまず考えたいのは本編12巻です。
このシリーズは、絵が多く、漫画のようなページもあります。
そのため、普通のチャプターブックよりは手に取りやすいといった特徴があります。
ただし、Dog Manほど完全に漫画形式ではなく、文章の比率はDog Manより高くなります。
つまり、Captain Underpantsは、Dog Manから文字の多い児童書へ進む橋渡しとして使いやすいシリーズだと思います。
あらすじは?

Captain Underpantsの主人公は、小学生のGeorge BeardとHarold Hutchinsです。
2人はいたずら好きで、漫画を描くのが大好きな男の子です。
ある日、2人は校長先生のMr. Kruppに催眠術をかけてしまいます。
するとMr. Kruppは、自分をCaptain Underpantsだと思い込み、マントをつけてヒーローとして飛び出していきます。
そこから、学校や町で次々とおかしな事件が起こります。
- しゃべるトイレ
- 宇宙から来た給食のおばさん
- ゾンビ化した給食係
- 変な名前の理科の先生
- 巨大ロボット
- タイムトラベル
- トイレ型の敵
もう、かなりめちゃくちゃです。
でも、小学生男子が好きそうな「くだらなさ」と「勢い」が全力で詰まっています。
大人から見ると、「これを英語の本として読ませていいのかな」と一瞬思うかもしれません。
でも、子どもにとっては、このくだらなさが入口になることがあります。
英語の本を読むとき、内容がまじめである必要はありません。
まずは、子どもが自分からページをめくりたくなること。
Captain Underpantsは、その力が強いシリーズです。
英語のレベルはどう?


Captain Underpantsは、見た目はかなり楽しい本です。
イラストも多く、漫画のようなページもあり、文字だけの児童書よりは軽く見えます。
ただし、日本の子どもが英語多読として読む場合、決して初級の本ではありません。
特に後半になると、語数がかなり増えます。
シリーズ前半の1〜4巻は、1冊あたり4,668〜5,731語ほどです。これはDog Manと近い語数です。
一方で、5〜8巻になると7,000〜8,500語ほどになり、少しずつ長くなります。
さらに9〜12巻では、1万語を超える巻も出てきます。
9巻のCaptain Underpants and the Terrifying Return of Tippy Tinkletrousersは17,957語あり、かなり読みごたえがあります。
つまり、Captain Underpantsは、前半と後半でかなり印象が変わるシリーズです。
- 1〜4巻はDog Manからの次の一歩として使いやすい
- 5〜8巻は少し長い本へ慣れる段階
- 9〜12巻は、かなり読書体力が必要な段階
このように考えるとよいと思います。
Dog Manの次に読みやすい?

Captain Underpantsは、Dog Manを読んできた子の次の本として候補に入れやすいです。
理由は、作者が同じDav Pilkeyで、ユーモアの方向性も近いからです。
Dog Manが好きな子は、Captain Underpantsのふざけたノリにも入りやすいと思います。
ただし、読み方は少し違います。
Dog Manは、グラフィックノベルに近い本です。
絵だけでもかなり話を追うことができます。
一方で、Captain Underpantsはイラストが多いとはいえ、文章で読む部分が増えます。
そのため、Dog Manより少し「読書」に近づきます。
英語多読の流れとしては、
- Dog Manで英語の漫画に慣れる
- Captain Underpants前半で、文章の多い本に進む
- その後、TreehouseシリーズやDiary of a Wimpy Kidのような本にも広げていく
このような橋渡しとして使いやすいと思います。
Captain Underpantsシリーズは多読向き?

結論からいうと、Captain Underpantsは子どもによってはかなり多読向きです。
特に、次のような子には合いやすいです。
- Dog Manが好き
- 漫画っぽい本が好き
- くだらないギャグが好き
- ヒーローものが好き
- 分からない英語があっても気にせず読める
- 少し長い本に挑戦したい
Captain Underpantsの強みは、内容が馬鹿げているので「読まされている感」が少ないことです。
英語多読では、きれいな名作ばかりを読む必要はありません。
もちろん、Frog and Toadのように、しみじみ心に残る本も大切です。
でも、Captain Underpantsのように、勢いで笑って読める本もよいでしょう。
子どもが「英語の本って、こういうくだらない本もあるんだ」と感じられることは、読書を続けるうえで大きな意味があります。
ただし、注意点もあります。
くだけた表現、効果音、ふざけた言葉、漫画的なノリがたくさん出てきます。
また、下品なギャグもあります。
そのため、家庭によって好みは分かれると思います。
でも、子どもがハマるなら、英語の本を読む強い動機になります。
多読では、本人が読みたいと思う本に出会うことが何より大切です。
Captain Underpantsは、その可能性があるシリーズです。
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アプリをつかってみる ▷ 使い方を見る ≫YL(読みやすさレベル)の目安

Captain Underpantsシリーズは、前半と後半で語数がかなり変わります。
いただいたAR公式の実測値をもとにすると、YLの目安は次のように段階をつけると分かりやすいです。
| 巻 | YLの目安 | 語数の目安 | 読みやすさのイメージ |
|---|---|---|---|
| 1〜4巻 | 3.0 | 4,668〜5,731語 | Dog Manからの橋渡しに使いやすい |
| 5〜8巻 | 3.2 | 7,177〜8,531語 | 少し長めの児童書に慣れる段階 |
| 9〜12巻 | 3.5 | 10,186〜17,957語 | 読書体力がかなり必要 |
シリーズ全体を通して読むと、約10.5万語になります。
これは、かなり大きな読書量です。
特に9巻以降は、前半とは別物として考えた方がよいと思います。
1〜4巻は、Dog Manの次に読みやすい本として使いやすいです。でも、9〜12巻は語数が一気に増えます。
そのため、最初から「全12巻読もう」と考えなくても大丈夫です。
- まずは1巻
- 気に入ったら2巻
- 前半4冊を読めたら十分
そこから先は、子どもの興味と読書体力に合わせる。
このくらいの使い方が合っています。
小3の息子:Dog Manの次の橋渡しとして

息子がCaptain Underpantsを始めて知ったのは、NETFLIXで見たアニメからでした。
アニメを見ていたのは小学2年生頃で、そのときに多読とつなげられるかと本も買ったのですが、読書にはつなげられませんでした。
その後、小3の夏の多読が波に乗ってきたときに、手に取るようになりました。
順番としては、Dog Manの次の橋渡しとして、Captain Underpantsを読みました。
Dog Manは、漫画の力がとても強い本です。
- 絵で分かる
- キャラクターの動きで分かる
- 細かい英語が分からなくても、話を追いやすい
一方で、Captain Underpantsは、イラストの助けはありつつも、文章で読む部分が増えます。
だからこそ、Dog Manの次にちょうどよいのだと思います。
いきなり文字ばかりのチャプターブックに進むと、英語の本が急に重たくなります。
Captain Underpantsのアニメや映画をよく見ていたので、話しの流れを理解していたことは読書の助けになったと思います。
どこで買える?
Captain Underpantsは1冊からAmazonなどネットで購入可能です。
一番安くで手に入るのは電子書籍(1500円くらい)で、ペーパーバックは少し高くなるようです(3000円くらい)。
我が家はメルカリで購入しました。
音声付きで「聞き読み」もでき、セット価格でお値打ちなため検討の価値はありそうです。
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Captain Underpantsは英語多読の「楽しい橋渡し本」

Captain Underpantsは、英語多読の最初の1冊には少し難しいです。
でも、Dog Manや初級リーダーを読んできた子が、もう少し文章の多い本へ進むには、とても使いやすいシリーズです。
特に男の子におすすめです。
本編は全12巻。
- 1〜4巻はYL 3.0前後:語数は4,668〜5,731語
- 5〜8巻はYL 3.2前後:語数は7,177〜8,531語
- 9〜12巻はYL 3.5前後:語数は10,186〜17,957語
前半と後半で、分量がかなり違います。
そのため、最初から全巻制覇を目指す必要はありません。
- まずは前半の1〜4巻から試す
- Dog Manが好きな子に渡してみる
- 気に入ったら続きを読む
- 後半は読書体力がついてから挑戦する
このくらいの流れがよいと思います。
Captain Underpantsは、きれいな英語を学ぶ本というより、英語で笑う本です。
でも、子どもにとって「英語で笑える」ことは、とても大きいように思います。
英語の本が、勉強ではなく楽しみになる。
Captain Underpantsは、そのきっかけになりやすいシリーズだと思います。
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