英語絵本や初級リーダーを読めるようになってくると、次に気になるのが「少し長めだけれど、子どもが最後まで読める本」です。
そんな時期に候補に入りやすいのが、Arnold LobelのFrog and Toadシリーズです。
特に1冊目のFrog and Toad Are Friendsは、あらすじや語数を調べている方も多いのではないでしょうか。
大学英語講師はむ先生英語講師の「はむ先生(村上里実)」です。当サイトはおうち英語が中心ですが、家庭学習という意味では算数も地続き。母として伴走してきた記録をお届けします。
日本語では「がまくんとかえるくん」として親しまれている作品で、英語多読でも定番のシリーズです。
Frog and Toadは、派手な冒険の本ではありません。
でも、友だちを思う気持ち、不安になる気持ち、ひとりでいたい気持ち、うまくいかない日もあることなど、子どもにも大人にも分かる感情が、やさしい英語で描かれている絵本です。
今回は、
Frog and Toadシリーズ基本4冊のあらすじ、語数、英語レベル、多読に向いているかどうか
をまとめます。
Frog and Toadシリーズは基本4冊

Frog and Toadシリーズとしてよく読まれている基本の4冊は、次の通りです。
- Frog and Toad Are Friends
- Frog and Toad Together
- Frog and Toad All Year
- Days with Frog and Toad
いずれもArnold LobelによるI Can Read!の作品で、1冊の中に短いお話がいくつか入っています。
I Can Read!ではLevel 2の本として扱われており、「自分で読めるけれど、まだ少し助けが必要な子」に向けたレベルです。
ページ数は60ページ前後ありますが、1つひとつのお話は短めです。
そのため、1冊を一気に読んでもよいですし、1日1話ずつ読むこともできます。
英語多読では、「分厚すぎないけれど、絵本よりは読みごたえがある本」として使いやすいシリーズです。
あらすじは?
Frog and Toadは、Frogとかえる、Toadとがまくんの2匹の友だちの日常を描いたお話です。
Frogは比較的前向きで、落ち着いていて、Toadを助けることが多い存在です。Toadは少し心配性で、失敗したり、落ち込んだり、すねたりすることもあります。
でも、どちらかが一方的に助けるだけの関係ではありません。
2匹は一緒に過ごしながら、相手を思いやったり、時にはすれ違ったりしながら、友だちでいることを続けていきます。
現役英語講師はむ先生小学2年生の教科書にもでてきます
4冊それぞれの内容は、次のようなイメージです。
Frog and Toad Are Friendsは、シリーズの最初に読みたい1冊です。春になってFrogがToadを起こしに行く話、なくしたボタンを探す話、泳ぎに行く話、手紙が来なくて悲しむToadにFrogが手紙を書く話などが入っています。SSSの書評でも、Spring、The Story、A Lost Button、A Swim、The Letterの5話が収録されていると紹介されています。
Frog and Toad Togetherは、2匹のやりとりの面白さがよく出ている1冊です。クッキーを食べすぎないようにしたり、庭に種をまいたり、勇気を試したりします。AR BookFinderでも、クッキーを分け合う話、庭を育てる話、勇気を試す話などが紹介されています。
Frog and Toad All Yearは、春・夏・秋・冬の季節感を楽しめる1冊です。そりすべり、アイスクリーム、落ち葉、クリスマスなど、1年を通したFrogとToadの日常が描かれます。TeachingBooksでは語数1,727語の本として掲載されています。
Days with Frog and Toadは、4冊の中でも少し大人っぽい余韻があります。たこあげ、誕生日、こわい話などに加えて、Frogがひとりでいたい日のお話もあります。AR BookFinderでも、FrogとToadは一緒に日々を過ごすけれど、時にはひとりでいるのもよい、という内容で紹介されています。
どの本も、事件が大きく展開するタイプではありません。
でも、短いお話の中に「友だちってこういうものかもしれない」と感じる場面があります。
子ども向けの英語リーダーでありながら、大人が読んでもしみじみするシリーズです。
英語のレベルはどう?
Frog and Toadシリーズは、英語圏では読み始めの子ども向けの本です。
ただし、日本の子どもが英語多読で読む場合は、「とても簡単」とまでは言えません。
語数の目安は次の通りです。
| 本のタイトル | 語数 | YL目安 |
|---|---|---|
| Frog and Toad Are Friends | 2,281語 | 1.5前後 |
| Frog and Toad Together | 1,942語 | 1.5前後 |
| Frog and Toad All Year | 1,727語前後 | 1.5前後 |
| Days with Frog and Toad | 2,075語 | 1.5前後 |
1冊あたり2,000語前後なので、Elephant & Piggie(エレファント&ピギー)やPete the Cat(ピート・ザ・キャット)のI Can Read!版よりは、かなり読みごたえがあります。
文そのものは短く、会話も多いです。
でも、気持ちの動きやユーモアを読む必要があります。
例えば、
- Toadが落ち込んでいる理由
- Frogがなぜその行動をしたのか
- 2匹のやりとりの中にある、ちょっとしたズレや優しさ
こういう部分は、単語を拾うだけでは分かりにくいことがあります。
そのため、英語初心者が最初に読む本というより、First Little Readers(ファースト・リトル・リーダーズ)やElephant & Piggieなどのやさしい本を読んできた子が、次のステップとして読む本だと思います。
Frog and Toadシリーズは多読向き?

結論からいうと、Frog and Toadシリーズはとても多読向きです。
ただし、勢いでどんどん読む本というより、短いお話を少しずつ味わうタイプの多読本です。
多読向きだと感じる理由は、3つあります。
1つ目は、1冊の中に短いお話が分かれて入っていることです。全部を一気に読まなくても、1話ずつ読めます。英語の本にまだ体力がない子でも、区切りをつけやすいです。
2つ目は、登場人物がほぼFrogとToadに限られていることです。シリーズを通して2匹の性格が分かってくるので、読み進めるほど世界に入りやすくなります。
3つ目は、英語がやさしいだけでなく、内容に深みがあることです。「簡単な本=幼すぎる」と感じる小学生でも、Frog and Toadなら読みやすいと思います。
特に、英語の読書で大切なのは「読めた」という経験だけではありません。
- 英語で読んだ本の中に、気持ちが動く場面がある
- 英語で読んだのに、ちゃんと心に残る
Frog and Toadには、それがあるように思います。
📚 はむ先生の多読きろくアプリ(無料)
読んだ本が本だなに並び、語数がたまっていく多読記録アプリです。ORTなど定番250冊は自動入力OK。100万語への道を、親子で楽しく見える化。登録不要・スマホのホーム画面に追加して使えます。
アプリをつかってみる ▷ 使い方を見る ≫YL(読みやすさレベル)の目安


Frog and ToadシリーズのYLは、だいたい1.4〜1.6前後を目安にするとよいと思います。
SSS書評では、Frog and Toad Are FriendsがYL 1.5、Frog and Toad TogetherがYL 1.5、Frog and Toad All YearがYL 1.4、Days with Frog and ToadがYL 1.5とされています。
英語多読の流れで考えると、Elephant & Piggie(エレファント&ピギー)よりは上、Nate the Great(ネイト・ザ・グレイト)と同じくらいか、少しやさしめに感じる子もいるレベルです。
ただし、読みやすさは子どもによって変わります。
Frog and Toadは、文が短く、絵も多く、1話ずつ区切られています。そのため、数字より読みやすく感じる子もいます。
一方で、会話の間や、FrogとToadの性格の違い、ちょっとしたユーモアを読み取るには、ある程度の英語経験が必要です。
目安としては、
- 英語の短い絵本を何冊も読んできた
- I Can Read!の指標の「My First」や「Level 1」に慣れてきた
- 1冊1,000語前後の本を読めるようになってきた
- 少し長めの本に挑戦したい
このあたりの子に合うと思います。

わが家で読んでみた感想:読み聞かせから自力読みへ
わが家でFrog and Toadを読んでみて感じたのは、子どもにとって意外と身近な物語だということです。
小学3年生の息子は、2年生の国語の教科書で、がまくんとかえるくんのお話を読んでいました。
日本語で一度ふれたことのある作品だったので、英語で読んだときにも「この2匹、知ってる」という安心感があったように思います。
第二言語習得や読解の研究でも、読むことには言語力だけでなく、背景知識が関わると考えられています。
つまり、英語の単語や文法がすべて分からなくても、登場人物やお話の流れをすでに知っていると、内容を予測しながら読みやすくなるということです。
Frog and Toadは、日本の小学校で親しんでいる子も多い作品です。
その意味でも、英語多読の1冊として取り入れやすいシリーズだと感じました。
どこで買える?
Frog and Toadシリーズはアマゾンなど、ネットで購入可能です。
4冊のシリーズの場合には4225円で購入できます。
Frog and Toad are Friednsであれば1冊購入もできますが、その他の本は単品購入できないので、何冊か読む予定であれば最初からセットを選んだ方がよさそうです。
1冊は891円です。
わが家は(いつも通り)メルカリで、音声付きの4冊セットを2580円で購入しました。
育児館|Frog and Toad 絵本4冊・音声付きを見てみる >>
現役英語講師はむ先生私はメルカリなら、育児館さんか(今回はありませんでしたがNOHAさん)で購入しています。梱包も丁寧でおすすめです。
Frog and Toadは英語多読の定番にしたい4冊

Frog and Toadシリーズは、英語多読でぜひ候補に入れたい基本の4冊です。
- Frog and Toad Are Friends:約2,281語
- Frog and Toad Together:約1,942語
- Frog and Toad All Year:約1,727語
- Days with Frog and Toad:約2,075語
1冊あたり2,000語前後なので、初級絵本から一歩進んだ読み物としてちょうどよい長さです。
YLの目安は1.4〜1.6前後。
英語の絵本や初級リーダーを読んできた子が、少し長い本に進みたいときに向いています。
Frog and Toadは派手な本ではありませんが、読み終わったあとに、やさしい気持ちが残る物語です。
おうち英語や多読では、難しい本を早く読むことよりも、子どもが「英語で読んでよかった」と思える経験を積むことが大切です。
その意味で、Frog and Toadシリーズは、親子で一緒に読んでほしい英語リーダーだと言えます。
🐹 はむ先生のおうち英語相談室(Noteメンバーシップ)
「うちの子の場合はどうすれば?」に、SLA研究×8年の実体験からお答えする質問箱です(匿名OK)。多読アプリへの本の追加リクエストも受付中。
相談室をのぞいてみる ▷
