英語の絵本や初級リーダーを読めるようになってくると、子どもによっては「物語」よりも「漫画っぽい本」に強く惹かれる時期があります。
文字ばかりの本はまだ少し難しい。
でも、絵が多くて、ページをめくるのが楽しい本なら読める。
そんな子に候補に入れたいのが、Cat Kid Comic Club(キャットキッド・コミッククラブ)シリーズです。
大学英語講師はむ先生英語講師の「はむ先生(村上里実)」です。教歴は15年、大学で非常勤講師を務め、第二言語習得を専門としています。
Cat Kid Comic Clubは、Dog Manで知られるDav Pilkeyによるグラフィックノベルシリーズです。
Dog Manと同じ世界観につながるシリーズなので、Dog Manが好きな子ならかなり入りやすいと思います。
今回の記事では、
Cat Kid Comic Clubシリーズのあらすじ
語数、英語レベル、多読に向いているかどうか、YLの目安
をまとめます。
Cat Kid Comic Clubシリーズは全5冊

Cat Kid Comic Clubシリーズは、Dav Pilkeyによる子ども向けグラフィックノベルシリーズです。
Scholastic公式ページでは、Cat Kid Comic Clubシリーズとして次の5冊が紹介されています。
| 巻 | タイトル |
|---|---|
| 1巻 | Cat Kid Comic Club |
| 2巻 | Cat Kid Comic Club: Perspectives |
| 3巻 | Cat Kid Comic Club: On Purpose |
| 4巻 | Cat Kid Comic Club: Collaborations |
| 5巻 | Cat Kid Comic Club: Influencers |
主人公は、Dog Manにも登場するLi’l Petey、つまりCat Kidです。
ただし、Cat Kid Comic Clubは、Dog Manのように事件を解決していく話というより、子どもたちが漫画を描いたり、作品を発表したりしながら成長していく話です。
「漫画を読む本」でありながら、同時に「漫画を作る本」でもあります。
そのため、Dog Manを楽しめる子はもちろん、絵を描くことや、自分でお話を作ることが好きな子にも合いやすいシリーズです。
あらすじは?

Cat Kid Comic Clubでは、Li’l Petey、Molly、Flippyが、21匹の小さなカエルたちに漫画作りを教えます。
カエルたちは、それぞれ自分のアイデアを出しながら、漫画を描いたり、物語を作ったりしていきます。
でも、最初からうまくいくわけではありません。
- 意見が合わない
- 自信がない
- 失敗する
- ふざけすぎる
- 人と比べてしまう
- 自分らしさが分からなくなる
そういうことが、にぎやかな漫画の中で描かれています。
このシリーズの面白いところは、本の中にいろいろなミニ漫画が入っていることです。
1つの物語をずっと読むというより、子どもたちが作ったさまざまな作品を一緒に見ていく感じです。
絵のタッチも、話の雰囲気も、かなり自由です。
きれいにまとまった優等生の作品というより、子どもが頭の中にあるものをそのまま出したような、勢いのある本です。
だからこそ、漫画を描くのが好きな子、自由に表現するのが好きな子には合いやすいと思います。
英語のレベルはどう?

Cat Kid Comic Clubは、絵が多いので簡単そうに見えます。
でも、日本の子どもが英語多読として読む場合、完全な初級の本ではありません。
語数とATOSレベルを見ると、1冊あたりの語数はおおよそ4,800〜5,700語ほどです。
| 巻 | タイトル | 語数 | ATOS |
| 1巻 | Cat Kid Comic Club | 4,830語 | 2.9 |
| 2巻 | Cat Kid Comic Club: Perspectives | 5,603語 | 2.6 |
| 3巻 | Cat Kid Comic Club: On Purpose | 5,679語 | 2.4 |
| 4巻 | Cat Kid Comic Club: Collaborations | 5,398語 | 2.5 |
| 5巻 | Cat Kid Comic Club: Influencers | 4,817語 | 2.7 |
数字だけを見ると、Dog Manにかなり近い印象です。
Dog ManをYL 2.5前後と考えるなら、Cat Kid Comic ClubはYL 2.6前後に置くと、シリーズ間のレベル感が分かりやすいと思います。
ただし、Cat Kid Comic Clubは「漫画を描く」「作品を作る」「視点を変える」「協力する」など、少し抽象的なテーマも入っています。
そのため、英語の文だけでなく、何をしている場面なのか、誰がどんな気持ちなのかを読み取る力も必要です。
英語初心者が最初に読む本というより、Dog Manややさしいグラフィックノベルに慣れてきた子が、次に読む本として考えるとよいと思います。
現役英語講師はむ先生息子もDog Manの次に読んでいましたよ
Dog Manが好きな子に合う?


Cat Kid Comic Clubは、Dog Manが好きな子にかなり合いやすいシリーズです。
理由は、同じDav Pilkeyの作品で、キャラクターやユーモアの方向性が近いからです。
Dog Manを読んだことがある子なら、Li’l Peteyに親しみがあります。
絵の雰囲気も近く、ページのにぎやかさも似ています。
ただし、内容の方向性は少し違います。
Dog Manは、事件が起きて、ヒーローが動いて、悪者と戦うような流れがあります。
一方で、Cat Kid Comic Clubは、漫画を作る子どもたちの話です。
つまり、Dog Manが「読む漫画」だとしたら、Cat Kid Comic Clubは「作る漫画」に近いです。
そのため、次のような子に向いています。
- Dog Manが好き
- 漫画を描くのが好き
- いろいろな絵の表現を見るのが好き
- ふざけた話が好き
- 作品作りや発表に興味がある
- 少し分からない英語があっても、絵を見ながら読み進められる
逆に、はっきりした冒険やバトル展開を求める子には、Dog Manの方が読みやすいかもしれません。
Cat Kid Comic Clubは、ドタバタしているけれど、テーマは意外と「創作」や「自己表現」に寄っています。
Cat Kid Comic Clubシリーズは多読向き?

結論からいうと、Cat Kid Comic Clubは子どもによってはとても多読向きです。
特に、英語の漫画やグラフィックノベルが好きな子には、かなり使いやすいシリーズだと思います。
多読向きだと感じる理由は、3つあります。
1つ目は、絵の助けが大きいことです。
英語だけで全部を理解しなくても、絵やコマの流れから内容を推測できます。
これは、英語の本を読むハードルを下げてくれます。
2つ目は、1冊ごとの語数が安定していることです。
Cat Kid Comic Clubは、1冊あたりおおよそ5,000語前後です。
Captain Underpantsの後半のように急に1万語を超えるわけではないので、シリーズとして読み進めやすいです。
3つ目は、創作をテーマにしていることです。
このシリーズは、ただ読んで終わりではありません。
読んだあとに、「自分も漫画を描いてみたい」「変なキャラクターを作ってみたい」「英語でセリフを書いてみたい」とつながる可能性があります。
これは、おうち英語ではとても良い流れです。
- 英語を読む
- 絵を見る
- まねして描く
- セリフを書いてみる
- 自分の作品を作ってみる
英語が、読書だけでなく表現につながります。
ただし、注意点もあります。
Cat Kid Comic Clubは、きれいな英文をじっくり読む本ではありません。
- くだけた表現
- 漫画的なノリ
- 話があちこちに飛ぶ
- ミニ漫画がたくさん入る
といった特徴があるので、普通の物語とは読み方が違います。
そのため、「英語の文をきちんと読ませたい」という目的だけで選ぶと、少し違うかもしれません。
でも、「英語の本を楽しく読む」「英語で表現するきっかけを作る」という意味では、とても面白いシリーズです。
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アプリをつかってみる ▷ 使い方を見る ≫YL(読みやすさレベル)の目安
Cat Kid Comic ClubのYLは、2.6前後を目安にするとよいと思います。
語数は1冊あたり約4,800〜5,700語ほどで、Dog Manと近いボリュームです。
ただし、Dog Manが1冊4,000〜5,500語前後なのに対して、Cat Kid Comic Clubは5,000語前後で安定している印象です。
ATOSレベルも2.4〜2.9前後なので、英語圏の読書レベルとしてはDog Manとかなり近い位置にあります。
目安としては、次のように考えると分かりやすいです。
| タイトル | YLの目安 | 語数の目安 |
| Cat Kid Comic Club | 2.6 | 4,830語 |
| Cat Kid Comic Club: Perspectives | 2.6 | 5,603語 |
| Cat Kid Comic Club: On Purpose | 2.6 | 5,679語 |
| Cat Kid Comic Club: Collaborations | 2.6 | 5,398語 |
| Cat Kid Comic Club: Influencers | 2.6 | 4,817語 |
Dog ManをYL 2.5とするなら、Cat Kid Comic ClubはYL 2.6前後。
Dog Manよりほんの少し語数が多く、創作や表現をテーマにした内容も入るため、少しだけ上の位置づけです。
一方で、イラストや漫画形式の助けが大きいので、文字だけのYL 2.6の本よりは読みやすく感じる子もいると思います。
Frog and ToadやNate the Greatよりは語数が多く、ページの情報量もあります。
でも、Dog Manを楽しめる子なら、次に手に取りやすいシリーズです。
わが家で読むなら:Dog Manの次に試したいシリーズ

Cat Kid Comic Clubを読むなら、Dog Manの次に試したいシリーズとして考えます。
実際にDog Manシリーズを全て読み終わったあとに、Cat Kid Comic Clubも制覇していました。
Dog Manで英語の漫画に慣れる。
Cat Kid Comic Clubで、漫画を読むだけでなく「作る」世界にも触れる。
その後、Captain UnderpantsやStory Treehouseシリーズのような少し文章量のある本にも広げていく。
この流れが、負担が少なく進められるかと思います。
特にCat Kid Comic Clubは、ただ笑って終わるだけではありません。
- うまく描けない
- 人と意見が合わない
- 自分の表現に迷う
- 失敗しながら作品を作る
- 友だちと協力する
こういうテーマが、かなり子どもに近いです。
英語の本ではありますが、内容としては「創作する子どもたちの話」なので、小学生にも受け取りやすいと思います。
どこで買える?
Cat Kid Comic Clubは1冊からAmazonなどネットで購入可能です。
一番安くで手に入るのは電子書籍(1800円くらい)で、ペーパーバックは少し高くなるようです(2500円くらい)。
わが家はメルカリでDog Manをセット購入をしたときに、Cat Kid Comic Clubも一緒に付いてきました。
お値打ちなので、こちらもオススメです。音源もあります。
現役英語講師はむ先生私はメルカリなら、NOHAさんや育児館さんで購入しています。梱包も丁寧でおすすめです。
Cat Kid Comic Clubは英語で漫画と創作を楽しめるシリーズ

Cat Kid Comic Clubは、英語多読の最初の1冊には少し難しいです。
でも、Dog Manを読んできた子が、次に読むグラフィックノベルとしては、とても面白いシリーズです。
- 本編:全5冊
- 語数:1冊あたり約4,800〜5,700語
- ATOS:2.4〜2.9前後
- YL:2.6前後
数字だけを見ると、決してやさしすぎる本ではありません。
でも、イラストが多く、漫画形式で進むため、子どもによってはかなり読みやすく感じると思います。
Cat Kid Comic Clubは、英語をきれいに学ぶ本というより、英語で漫画を楽しむ本です。
そして、英語で「自分も何か作ってみたい」と思わせてくれる本です。
英語多読では、難しい本を無理に読む必要はありません。
でも、子どもが「これなら読みたい」と思える本に出会うことは、とても大切です。
- Dog Manが好き
- 漫画が好き
- 絵を描くのが好き
- くだらない話も好き
- でも、少し長い英語の本にも挑戦してみたい
そんな子には、Cat Kid Comic Clubシリーズを試してみる価値があると思います。
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