英語の絵本やリーダーを読めるようになってくると、次に気になるのが「少し長い本」です。
でも、いきなり文字ばかりのチャプターブックに進むと、子どもによっては負担が大きいことがあります。
そんなときに候補に入りやすいのが、Dog Man(ドッグマン)シリーズです。
Dog Manは、Captain Underpantsで知られるDav Pilkeyによるグラフィックノベルシリーズです。
大学英語講師はむ先生英語講師の「はむ先生(村上里実)」です。教歴は15年、大学で非常勤講師を務め、第二言語習得を専門としています。
絵本というより、フルカラーの漫画に近い本で、アメリカの小学生にとても人気があります。
わが家でDog Manを最初に知ったのは、Outschoolの読み聞かせクラスを受けたことがきっかけでした。
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当時は、英語の本を自分からどんどん読むというより、「おもしろそうな本に出会うきっかけ」を探していた時期です。
先生に読んでもらいながらDog Manの世界に触れたことで、「この本、ちょっと読んでみたいかも」と思える入り口になりました。
今回は、
・Dog Manシリーズのあらすじ
・英語レベル
・多読向きかどうか
・YLの目安
・わが家で読んでみた感想
をまとめます。
Dog Man(ドッグマン)シリーズはどんな本?

Dog Manは、Dav Pilkeyによる子ども向けグラフィックノベルシリーズ(つまり、マンガ)です。
主人公は、犬であり人間でもある警察官のDog Man。
悪者を追いかけたり、事件を解決したりしながら、仲間たちとドタバタの冒険をくり広げます。
Scholastic公式ページでは、Dog Man、Li’l Petey、Petey、80-HD、Big Jim、Sarah Hatoffなどのキャラクターが登場する、ユーモアと心あたたまる要素のあるマンガとして紹介されています。
この記事では、英語多読で読む対象として、主に本編のグラフィックノベルシリーズを紹介します。
あらすじは?

Dog Manの主人公は、その名の通り、犬であり人間でもある警察官です。
1巻では、警察犬のGregと警察官が事件で大けがをします。
その後の手術によって、犬の頭と人間の体を持つDog Manが誕生します。
正義感があり、全力で悪者に立ち向かいます。
敵としてよく登場するのが、Petey the Catです。
Peteyは悪いことをたくらむ猫ですが、シリーズが進むにつれて、ただの悪役ではない面も見えてきます。
ただし、全体の雰囲気はかなりふざけています。
- ドタバタ
- 変な発明
- くだらないジョーク
- 大げさな戦い
- 漫画の中の漫画
こういうノリが好きな子には、ものすごくハマるシリーズです。
一方で、静かな物語や、きれいな英語の絵本を好む家庭から見ると、「これは英語の本としてどうなの?」と感じるかもしれません。
Dog Manは、上品な名作絵本というより、子どもがゲラゲラ笑ってページをめくるタイプの本です。
でも、多読ではこの「読みたくなる力」がとても大事です。
英語のレベルはどう?

Dog Manは、見た目は漫画なので簡単そうに見えます。
でも、日本の子どもが英語で読む場合、決して「すごく簡単な本」ではありません。
Accelerated Reader Bookfinderでは、1巻のDog ManはATOS Book Level 2.6、語数は5,035語とされています。
ATOS 2.6は、英語ネイティブの小学2年生が読むレベルの目安です。
英語圏の子どもにとっては、小学校低学年から楽しめる本ということになります。
ただし、日本の子どもが読む場合は、英検5級レベルの文法だけで読めるというより、英語の本をある程度読む経験が必要です。
理由は3つあります。
1つ目は、語数が多いことです。
シリーズ全体で1冊あたり4,000〜5,500語ほどあり、絵が多いとはいえ、最後まで読むにはそれなりの読書体力がいります。
2つ目は、漫画特有の英語が出てくることです。
セリフ、効果音、くだけた表現に加えて、「小学生の男の子2人が描いた漫画」という設定なので、わざと崩したスペル(superをsupaと書くなど)も出てきます。きれいな教科書英語だけではありません。
3つ目は、話のテンポが速いことです。
事件が起こり、キャラクターが動き、ギャグが入り、別の展開に進みます。文章量だけでなく、画面全体から意味を取る力も必要です。
そのため、Dog Manは「初めての英語絵本」ではないかと思います。
First Little Readersを読み進めてきたお子さんやI Can Read!版のPete the Cateなどをある程度読んできた子が、次の段階として読む本だと思います。
映画や関連コンテンツもある

Dog Manは、本だけでなく、映画や動画、アクティビティなどの関連コンテンツもあります。
わが家は、Outschoolの読み聞かせクラスをきっかけに Dog Manを手にしました。
英語の本は、読み始めるまでが一番難しいことがあります。
- タイトルだけ見ても内容が分からない
- 文字が多そうに見える
- 最後まで読めるか不安になる
そんなとき、先生に読んでもらいながら最初の入り口を作ってもらうと、「この本、面白そう」「続きを読んでみたい」という気持ちにつながったようです。
最初から多読用に買ったというより、読み聞かせクラスで出会い、そこから「英語で読んでみたい本」の候補になっていった感じです。
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Dog Man(ドッグマン)シリーズは多読向き?

結論からいうと、Dog Manは子どもによっては、とても多読向きです。
特に、
- 漫画が好きな子
- ギャグが好きな子
- ヒーローものが好きな子
- ちょっとくだらないノリが好きな子
には、かなり強いシリーズです。
現役英語講師はむ先生男の子向きですね!
英語多読では、「レベルが合っているか」だけでなく、「本人が読みたいか」がとても大切です。
Dog Manは、ページ数だけ見ると200ページ以上あります。
普通の英文児童書なら、かなり身構える厚さです。
でも、実際にはフルカラーの漫画形式なので、絵から意味を取りやすく、ページもどんどん進みます。
子どもにとっては、「分厚い英語の本を読んだ」という達成感も得られます。
これは大きいです。
ただし、注意点もあります。
- Dog Manは、英語の美しい文章を味わう本ではありません
- セリフ中心で、文法的に崩した表現や、ふざけたスペルも出てきます
- ジョークやアメリカの漫画的なノリも多いです
そのため、「正しい英文を身につけるために読ませたい」という目的だけで選ぶと、少し違うかもしれません。
でも、「英語の本を自分から読みたい」と思えるきっかけとしては、とても強い本です。
英語多読では、きれいな本だけを読む必要はありません。
子どもが夢中になって読む本が、次の読書につながることがあります。
Dog Manはまさに、そのタイプのシリーズです。
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Dog ManのYLは、多読リストによって少し幅があります。
多治見市図書館の英語多読資料リストでは、Dog Manシリーズの1〜9巻がYL 2.5として掲載されています。
語数は、1巻が5,035語、2巻が4,579語、3巻が3,883語、8巻のFetch-22が5,500語など、1冊あたりおよそ3,600〜5,500語です。
これは、Elephant & Piggie(YL 0.4〜0.5前後)やNate the Great(YL 1台)よりも、かなり上のレベルです。
ただし、Dog Manは漫画形式です。
そのため、同じYL 2.5の文字ばかりの本よりは、読みやすく感じる子もいます。
逆に、漫画のコマ運びや英語のジョークに慣れていない子には、数字より難しく感じるかもしれません。
Dog Manを読むなら、次のような子に向いています。
- 英語の絵本やリーダーをある程度読んできた
- 英語の漫画に興味がある
- 少し分からないところがあっても気にせず読める
- ギャグやヒーローものが好き
- 分厚い本に挑戦してみたい
このあたりがそろうと、かなり楽しめると思います。
わが家で読んでみた感想

わが家でDog Manを最初に知ったのは、Outschoolの読み聞かせクラスを受講したことがきっかけでした。
当時は、英語の本を自分からどんどん読むというより、「おもしろそうな本に出会うきっかけ」を探していた時期です。
当時小学1年生の冬だったので、Dogmanをひとりで読むには実力が追い付いておらず、レッスンがあったからこそ読み切れたと感じます。
現役英語講師はむ先生ちょっと早い場合には音声を聞きながら読む「聞き読み」がいいですね
そこから約2年経ち、現在小学3年生になりました。
お話の内容がおもしろいようで、ゲラゲラと笑いながら読み進めていました。
実は、この本は私が学生の頃にお世話になったホストファミリーに紹介してもらった本です。
かつては子どもだったホストシスターは、現在アメリカで小学校の先生をしているのですが、子供達(特に男の子)に人気だそうです。
どこで買える?
Amazonや楽天などで1冊単位でも購入できます。
3冊セットになっているものもあるので、検討してみてもよいでしょう。
わが家は単品で2冊購入したあとに、メルカリでセット購入をしました。
現役英語講師はむ先生私はメルカリなら、NOHAさんや育児館さんで購入しています。梱包も丁寧でおすすめです。
Dog Manは英語多読の“ごほうび本”として使いやすい

Dog Manは、英語多読の最初の1冊には少し難しいです。
でも、英語絵本や初級リーダーを読んできた子が、次に「分厚い英語の本」に挑戦するには、とても魅力的なシリーズです。
1冊あたり200ページ以上ある巻もありますが、フルカラーのグラフィックノベルなので、文字だけの児童書より手に取りやすいです。
現役英語講師はむ先生私個人は英語のマンガに読み慣れておらず、読みにくいのですが、子どもは気にならないようです。
英語レベルは、
- ARで2.5〜2.6前後
- 語数は1冊4,000〜5,000語前後の巻が多く
- YLは2.5前後が目安
です。
やさしい本ではありません。
でも、子どもが読みたいと思える本には、レベル表だけでは測れない力があります。
Dog Manは、英語をきれいに学ぶ本というより、英語で笑う本だと言えるでしょう。
英語の読書を、少し自由にしてくれる本です。
わが家のように、読み聞かせクラスや音声、親子読みを入口にしてもよいと思います。
英語の本をいきなり一人で読ませる必要はありません。
- 先生に読んでもらう
- 親子で一緒に見る
- 音声を聞きながら読む
- 好きなところだけ読む
- 気に入ったら自分で続きを読んでみる
このくらいのゆるさで大丈夫です。
Dog Manは、英語多読が少し軌道に乗ってきた子にとって、次の一冊として試してみる価値のあるシリーズだと思います。
参考になれば幸いです!
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