新生児とは生後28日未満、乳幼児とは1歳になるまでの赤ちゃんを指します。
あっという間に過ぎていく新生児期ですが、英語の聞き流しはすべきなのでしょうか?
はむ先生
一般的に早ければ早い方が良いと言われる英語学習です。
しかし、新生児を含む0歳児に関しては、必ずしもそうとは限らないので注意が必要です。
この記事では、
- 新生児に英語を始める適切な時期
について書いていきたいと思います。
参考にしていただければ幸いです!
新生児の赤ちゃんに英語の聞き流しは必要?いつから?

生まれたばかりの赤ちゃんはどんな言葉でも身に付けられます。
お母さんが英語で話しければ英語を、お父さんが中国語で話しかければ中国語を習得します。
赤ちゃんにとって言葉を身に付けるという自然な能力は、生まれ落ちたその場所で生きていくための手段だと言えるでしょう。
はむ先生
英語も自然に身に付けられたいいなというのが親の願いですね!
赤ちゃんは映像からは言葉を学ばない?
CDやDVDの英語教材を使ってかけ流す「音声」を耳にすることは、実際の人間が話しかける言葉と大差なく習得されるのでしょうか。
実のところ、赤ちゃんは生身の人間からしか言葉を身に付けないという研究結果がでています。
少しだけこちらのYouTube動画で解説されているので、よろしければ見てみて下さい。
こちらの調査はとても有名なもので、赤ちゃんは映像からは言葉を身に付けられないと信じる研究者も多くいます。
はむ先生
私も大学院でそのように習いました。
一方、5歳の息子の英語発達を見ていると、本当の所どうだろうかと私は疑問を持っています。
息子は1歳から英語教材を使って、1日30分から1時間程度、英語のインプット(聞く)をしてきました。
私は日本語優先に育ててきたので、その時期、私から英語で話しかけたことはありません。
つまり、英語インプットは「映像」からのみということになります。
確かに、映像からのインプットのみでは発話が飛躍的に上達することはありませんでした。
はむ先生
単語と簡単な定型文くらいですね。
それでも、4歳からオンライン英会話を始めると、驚くほど上達しました。
平均週2回(1レッスン25分)を1年も継続すると、英語を話し・読むことができるようになったのです。
\レッスン開始1年半/
この様子を見ていると、英語教材を見せていた1歳から3歳の英語インプットに意味がなかったとは思えないのです。
言葉を身に付けるには、必ずその言葉のインプット(聞かせる)ことが必要です。
例えば、日本に住む子供たちが日本語を1歳頃から話すようになるのは、たくさん親御さんが話しかけて育てた結果です。
息子の英語の上達は、聞かせる音声が生身の人間でなくても良いことを証明しているように思います。
はむ先生
とても興味深い事例です。
新生児の赤ちゃん|英語の聞き流しよりも優先すべきこと

私は息子に英語を学ばせていますし、早期英語教育に反対の立場ではありません。
しかし、0歳の赤ちゃんにとって、外国語である英語習得よりも、身に付けなければいけない大切なことがあると考えています。
- 朝と夜のリズムを身に付ける
- 夜しっかり寝られるようにする
- ご飯の食べ方を覚える
- お母さん、お父さんと信頼関係を築く
- 言葉を身に付けコミュニケーションを学ぶ
特に、養育者としっかりと信頼関係を築き愛着を形成することは、生涯に渡って子供の心の安定に必要なことだと言われています。
0歳の育児はとても大切な時期です。
英語を身に付けるための取り組みは、子供の心身の健康があってこそ成り立つものです。
これは私自身にも言い聞かせていることですが、優先順位を間違えないよう、おうち英語を進めていきたいと思っています。
▽読みやすくておすすめ▽
母語習得は全ての言語習得の土台になる
養育者であるお父さん・お母さんとの間に、しっかりとした愛着を結ぶためには、親が自由に使える言葉で話しかける必要があります。
親の母語が日本語であれば、子供に話しかける言葉は日本語であることが原則です。
高度な母語力を獲得することは、今後学ぶ全ての言語習得の土台になるためです。
英語を身に付けて欲しいという気持ちが勝ってしまい、
- 片言の英語で話しかける
- 英語をかけ流し続ける
- 家での言葉は全て英語にする
など極端な英語環境で育児をしている事例も見かけます。
母語の土台をなくして、外国語を身に付けることはできません。
新生児・乳幼児の赤ちゃんには、お父さん・お母さんの気持ちを一番自由に表現できる言葉でたっぷり話しかけてあげることが大切です。
英語はそれからで十分です。
国際結婚や将来英語圏で生活することが決まっている場合には、ご家族でどのように子供の言語を育てていくか話し合うことが大切です。
はむ先生
バイリンガル教育の分野では、一人一言語が鉄則だと言われています。
▽バイリンガルの専門知識が知りたい方▽
新生児の赤ちゃんには聞き流しよりも英語絵本

0歳の赤ちゃんの生活に英語を取り入れるなら、英語絵本と歌がおすすめです。
その理由は、保護者との触れ合いの中で取り組むことができるから。
各自治体から3か月検診の際にも活用を推奨されるように、絵本は言葉だけでなく、心の成長においても赤ちゃんの発達に良い影響があることが分かっています。
0歳の赤ちゃんにDVDを見せっぱなしにしておくというのは、少々心配ですよね。
何か月から始める?
結論からお伝えすると、生後6か月の少し前くらいからスタートするのがよいのではないかと考えています。
母語習得の調査において、生後6か月頃から1歳にかけて「養育者が話す言葉に存在しない音」は聞き取れなくなっていくという研究結果が出ています。
これは赤ちゃんが自分に必要な言葉(母語)をより効率的に身に付ける手段です。
つまり、英語にはあって日本語にはない音が、聞き取りにくくなっていく時期と言えます。
はむ先生
英語のLとRの音が代表的な例ですね!
倫理的に問題があるので、赤ちゃんを使った実験は行われませんし、行うこともできないので科学的に証明されている訳ではありません。
今のところ、離乳食が始まる頃を目安に、英語絵本を通して英語の音声に触れる時間が持てると良いと考察できます。
新生児からおすすめの絵本と歌
0歳の赤ちゃんが英語に触れるなら、英語圏の子供達にも愛されている有名な英語絵本と歌がおすすめです。
英語の音声を身近に聞くというのが目的なので、ネイティブの音源CDが付いた絵本が好ましいでしょう。
1日の多くの時間を寝て過ごす0歳の赤ちゃんですので、英語に触れるのは少しの時間で構いません。
赤ちゃんとお母さん・お父さんの触れ合いの中に、英語がちょっと入っているくらいが良いと感じます。
はむ先生
我が家は1日歌3曲と1~2冊の絵本のみでした!

おうち英語のスタートにはBaby English LaboのCD付き絵本・歌のセットがおすすめです。
0歳のおうち英語で大切なのは、毎日英語に触れる習慣を作ることです。
赤ちゃんは英語の歌を聞きたいとは言いませんので、英語の取り組みを「親御さんの」習慣にする必要があります。
ですから、なるべくハードルが低い方が良いのです。
毎日少しで良いので、1歳のお誕生日まで毎日続けます。
英語学習教材として制作された絵本・歌は、スマホからの音源再生も可能で、日々の取り組みを助けてくれます。
言葉を身に付けるには継続しなければ効果がありません。
おうち英語を始める最初の教材として、Baby English Lanoのセットはおすすめです。
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Baby English Labo
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はむ先生
教材の使い方を電話相談することも可能ですよ。
新生児の赤ちゃん|英語聞き流しの見通しを立てる

言葉を話さない赤ちゃんですが、しっかりと日本語で話しかけていると、言葉のインプットが進みます。
個人差はありますが、0歳の終わり頃から1歳のお誕生日を迎えるころには、ポツポツと言葉を発するようになります。
日本語での発話が見られるようになれば、ある程度の時間を確保して、英語の聞き流しを始めても良い時期です。
もちろん、親御さんが子供に話しかける言葉は引き続き日本語です。
はむ先生
英語を生活の中に取り入れると決めたなら、日本語インプットは常に意識してくださいね!
1~2歳のおすすめ英語聞き流し教材

幼児期におすすめの英語聞き流し教材は、ディズニー英語システムの中古教材です。
子供に聞かせる英語は何でも良い訳ではありません。
難しすぎず、易しすぎず、また質の高い言葉を聞かせることが大切です。
はむ先生
DWE教材は安定した質の高さが特徴です!
YouTube動画など、ネイティブの話す英語を無料で聞くことができる時代ですが、話されている言葉の質の良し悪しを判断する必要があります。
日本語で考えると分かりやすいと思います。
子供には真似して欲しくない言葉を話すユーチューバーは数多くいますよね。
言葉の質を判断できる英語力がない場合には、教材として作成されている英語を聞かせることをお勧めします。
はむ先生
正規購入でも構いませんが、私は中古で十分だと思います。メルカリなどで購入できますよ!
▷DWEの中古教材については、こちら
新生児期は聞き流しなしでも英語は身に付く!

新生児から英語の聞き流しが必要なのだろうかという疑問は、情報過多の現代だからこそ生まれると感じます。
ディズニー英語システムもマタニティ期からの教材の効果をうたっていますが、その真偽は検証できるものではありません。
現在の科学で分かっていることは、新生児を含む0歳の1年は、子供の心身の成長にとって重要だということです。
言葉の発達に関しても同様に、0歳で積極的に話しかけなければ母語習得が遅れます。
大事な0歳の時期を英語漬けにしなくとも、子供はうまく英語を身に付けていくことを覚えておいてくださいね!
はむ先生
息子の例を挙げてみます!
現在年長・息子の事例

結論から言うと、新生児のときに聞き流しをしていませんが、息子は英語を身に付けることができました。
0歳の英語の取り組みは、私自身の感覚ではゼロに等しいと思っています。
私自身が、計画通りになかなか実行できない性格ということもあり、
- 英語の歌を1日2曲聞く
- 英語絵本をたまに読む
この2つだけを日課として進めてきました。
子供に話しかける言葉は日本語です。
はむ先生
目的は「英語の音を聞き取れる耳」を残しておくことでした!
上のような取り組みをしてきましたが、英語耳がこの程度で育ったのかどうかは、実際のところ分かりません。
なぜなら、0歳児では英語を話さなかったからです。
一方、1歳からDVDの聞き流しを始めると、2歳半ごろには単語を言ったり、決まったフレーズを口にしたりするようになりました。
▷ 息子が英語を話すまでの過程は、こちら
0歳から始めていたら、もっと違った言語発達の仕方をした可能性はあると思います。
しかし、日本語が遅れていた可能性も否めません。
日本語は絵本読み聞かせやれば十分で国語は小学校からでいいや、と思って英語に全振りしたけど5歳で日本語手遅れだと気付く。巻き返しはすぐには出来ず9年。中3でやっと追いついた感。4歳でちゃんとやればこれほど苦しまなかったはず。でも英語は中途半端だっただろうし…どちらが得策かはいまだ不明
— みくり@帰国子女の英語維持 (@MikuriEming93) September 10, 2023
こちらの投稿にあるように、日本語と英語のバランスは永遠の課題のように思います。
我が家の場合は、5歳年長の時点で、日本語優位で英語が後を追っているレベルです。
▷ 最近の息子の話す様子は、こちら
おうち英語はケースバイケース
おうち英語は、育児そのものです。
子供のを育てる日々の中で、英語に関わる時間を設けるということです。
おうち英語の頻度や方法は、目指すレベルや目的によって変わります。
自我が芽生える年齢になれば、子供の興味によっても言語教材は変わるでしょう。
決して、我が家の例が、一般的にあてはまるという類のものではありません。
はむ先生
ぼんやりとでも、子供の将来を考えてみるといいですね。
バイリンガル教育の分野では、バランスの取れた高度なバイリンガルに育つことは、非常に難しいことで知られています。
息子の英語習得に関しても道半ば。
まだ駆け出したばかりです。
今後どうなるか分かりませんが、本人の意思を尊重しながら、楽しく取り組んでいけたらと思っています!