早期英語は意味ないの?誤解の多い子供の英語教育を解説!

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「英語は早くから始めても同じでしょ?」
「英会話に通わせても話せるようにならないよね?」
「学校で英語が始まってからでも間に合うでしょ?」

これらの声をまとめると、早期英語教育は意味ないという結論になると思います。

果たして本当にそうなのでしょうか?

大学英語講師はむ先生

はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。

私は息子の英語教育を「早期」から意識して始めていました。

その結果、小学1年の今、私とまあまあ対等に英語で話をすることができるように育っています。

▷【動画あり】4-6歳の変化は、こちら

一方で、息子が今得ている程度の英語力は、小学生から英語を始めても問題なく身に付きます。

英語を身に付くまでのプロセス(やり方・工程)が違うだけです。

この記事では、

誤解の多い早期英語について、その利点から、向き不向きまで詳しく解説

していきたいと思います。

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早期英語が意味ないと言われる理由は誤解にある

私は、早期英語が意味ないと言われる理由は、「言葉を身に付けること」に対する誤解からきているように思います。

具体的には、

  • 早くから英語を始めれば週1回のレッスンに通わせるだけで英語が身に付くと思い込んでいる

ことが原因ではないでしょうか。

早くから英会話レッスンに通わせるだけで英語が身に付くなら、きっともっと多くの日本人が英語ができるようになっているはずです。

大学英語講師はむ先生

この誤解が、早期英語は意味がないと言われる理由につながっていると感じます。

必要な取り組み時間は2000時間が目安

人間が言葉を身に付けるには、一定時間のインプット(言葉を聞くこと)が欠かせないということが研究から分かっています。

だから、障害のない赤ちゃんでも全く話しかけられずに育ったたら、言葉を身に付けられないままに大きくなるのです。

これは母語でも外国語でも同じで、インプット無しに言葉を身に付けることは不可能だと言われています。

現役英語講師はむ先生

何らかのアクシデントで動物に育てられた子供は、言葉を身に付けられないままに成長したという話もありますよね。

日本語を母語とする人が英語を身に付けるのに必要な学習時間は、2500-4000時間程度だといわれています。

これは幼い頃から始めても変わらず、子供の英語教育でも2000時間を目安にされることが多いです。

息子を早期英語で育てた経験からも、だいたいこの目安時間は当たっていると思います。

2000時間くらい(1日1時間で約5年半)英語に触れていると、英語の基礎力が育ち、日常会話が問題なくできるようになります。

週1回の英会話レッスンでは成果は見られない

2000時間を達成する方法は1つではなく、英会話教室を利用することも可能です。

しかし、日本の英会話スクールは週1回(50分)のグループレッスンが基本です。

正直、週1回1時間「だけで」英語力を身に付けようとすること自体に無理があるように思います。

1年で48時間、10年でも480時間しか英語時間を確保できません。

英会話教室を利用すること自体は全く問題ありませんが、それだけでは早期英語教育をしているとは言えません。

その恵まれた環境を利用して、日常生活に英語時間を取り入れることで初めて成果となるのです。

現役英語講師はむ先生

英語の幼稚園を利用する方法もありますね!

やはり意味ないの?早期英語でなくても英語力は身に付くのは事実

子供が英語で色を言えたり、動物の名前を言えたりすることに意味がありますか?

私はそこには全く意味がないと思ってます。

もちろん、早期英語の過程で身に付けていく知識ですが、単語を覚えるだけなら中学生の方がもっと早く正確に覚えられるでしょう。

早期英語のメリットはもっと別のところにあると考えています。

現役英語講師はむ先生

詳しく見ていきましょう!

早期英語で始めるメリットは何か?

一般的に早期英語は義務教育(小学校3年生)の前に始める英語教育を指すので、年齢の幅が広いことが特徴です。

同じ早期英語の括りでも、0歳と8歳では全く違うことは、誰もが納得できるでしょう。

個人的には、小学校入学前に始める英語教育は早期英語の特徴が色濃く反映されるように考えています。

早期英語の特徴とは、

努力を必要とせず自然に英語を身に付けられること

です。

特に1-3歳に始める早期英語は、子供が嫌がることなく楽しく遊んでいるだけで英語を身に付けられます

例えば、英語の歌を聞いたり、アニメを見たりする中で、言葉を身に付けていくのです。

小学3年生から始める英語教育と何が違う?

義務教育で英語授業が始まるのは、小学校3年生(9歳になる年齢)からです。

この頃から、母語である日本語能力がグッと伸びることで知られています。

抽象的な事柄を理解できるようになるなどの変化が見られ、学校の教科書にも抽象的な言葉が多く見られるようになります。

はっきりとした年齢が明らかにされている訳ではありませんが、言語能力の臨界期はこの辺りにあるのではないかとも言われています。

※ 臨界期とは:一定の年齢を過ぎるまでにその言語に触れた機会がないと、その言語を完全に習得することが難しくなると言われる年齢

つまり、幼い頃のように英語を自然に身に付けるというよりは、意識的に勉強をして身に付ける英語力に変わっていくのです。

個人的には、小学生に上がる6歳頃から、その特徴は色濃くなるように思います。

現役英語講師はむ先生

どちらが良いということではなく、年齢によって英語を身に付ける方法が違うということです。

事例|私が早期英語教育に取り組んでいて良かったと思うこと

早期英語に取り組むこと自体は、親御さんの考えでどちらでも良いと思うのです。

英語力を身に付けることを目的に

  • 親が意識して取り組むのか
  • 子が意識して勉強するのか

という違いがあるだけです。

我が家は前者を選んだだけという話ですが、早期英語教育を取り組んで良かったと思うことを書いていきたいと思います。

親の根気だけで言葉を身に付けさせられる唯一のとき

子供が小学生になり感じることは、親の根気だけで子供に言語力を授けられるのは乳幼児期のみだということです。

小学生になれば少なからず、本人の学ぶ意思(行動)が必要になります。

親がどれだけ英語をやりなさいと言っても、子供が嫌だと言えば、やらせることは難しい。

本人が納得できるような理由を提示するか、やるべきものとしてやらせるか、いずれにしても子供が小さいときの方が労力が少なくて済むことは明白です。

その代りに、親が根気よく取り組む必要があります

英語を教える訳ではなく、英語に触れられる環境を作って自然に言葉が身に付くのを待つだけなので、英語力は必要ありません。

誰にお願いされたことでもないことを、毎日続けることは大変なことです。

しかし、一緒に生活している親にしかできないことですので、やって良かったなと考えています。

大学英語講師はむ先生

毎日の積み重ねです。

親が頑張る必要ある?

お子さんが物心つくようになり、英語が好きなら2000時間の達成も不可能ではないでしょう。しかし、全員が英語が好きな訳がありません。子供が語学が好きかどうかは誰にも分かりません。

私はおうち英語を親御さんが苦労を買うことで育むことができる贈り物だと考えています。

子供の得意分野に時間を割ける

英語って単なる言葉です。

「英語なんてできたって」と思う方もいますよね。

私も英語だけできても仕方がないと思います。

でも、自分の専門分野+英語となると強いのです。

活躍の舞台が国内だけではなくなりますし、英語力がなければ成し遂げられないことは多いはずです。

それもあって、避けて通れない科目の1つとなっていて、大学受験には英語が必須科目となっているのでしょう。

大学英語講師はむ先生

やはり世界共通言語の英語は強いです。

5-6歳までに2000時間を達成した(英語の基礎力を身に付けた)場合、

  • 小学生で年齢相応の映像(動画やアニメ・映画など)を楽しむことができる

ようになります。

子供が興味のある分野の動画を英語で見ているだけで、どんどん英語力は高まります。

読書が好きなお子さんなら、自分の興味のある分野を英語で読めば良いのです。

ゲームが好きなら、ゲームと英語をかけ合わせた時間を用意します。

これで本人は楽しく、自動的に英語力が高まるシステムができあがるのは早期英語教育のメリットだと思います。

意味ない早期英語教育にしないために:向き不向きを判断しよう!

子供の英語教育に興味をもたれている親御さんは数多くいるでしょう。

おうち英語は「ネイティブの音声を大量に聞かせること」が基本なので、親御さんの英語力に関係なく取り組めます。

しかし、実際に行動に移す方、数年に渡って継続できる方はほんの一握りだと感じます。

ここまで記事を読み進める方も、きっと多くはないはず。

一方で、数年に渡って継続することは誰にでも難しいので、可能な限り無理なく続けられる環境を整えることに注力することをおすすめします。

現役英語講師はむ先生

詳しく見ていきましょう!

継続が命!10分でも毎日続けられる人が強い

おうち英語に限ったことではないと思いますが、コツコツ毎日続けられる人が強いです。

最初だけやる気いっぱいで、半年くらいしか持たないというようでは成果は出ません。

子供は意識的に勉強をするわけではないので、子供の生まれ持つ記憶力の良さも関係ありません。

親御さんの英語力も関係ないので、根気さえあれば誰でも取り組めます。

1日10分でも良いので、毎日英語時間を積み重ねられる人が成果を残せるのです。

※ 教材選びなどには英語力が必要となりますが、当ウェブサイトにやり方は公開しています。

子供の成長を見守りながら英語に触れる生活を楽しめる

英語環境を整えるというと難しいように思うかもしれませんが、肩ひじを張らずに、親御さんも一緒に楽しめると続けやすいです。

幼いお子さん程、親御さんが楽しそうにしているものに興味をもつものです。

面倒だなと思っても、最初は一緒に取り組むのがおすすめです。

例えば:

  • 子供をひざにのせて音楽を一緒に聞く
  • 英語の音楽を書けながら抱っこしたりして遊ぶ
  • 絵本の読み聞かせ音声を聞いて、楽しかったねと言う

ということをします。

本当はDVDを見ていている間に、ちょっと家事を、休憩を…という気持ちにもなりますよね。

そこをぐっとこらえて、数年後に子供が英語を娯楽として楽しめるまでに必要なんだと思って付き合えると、おうち英語の取り組みを軌道に乗せやすいです。

大学英語講師はむ先生

後で楽できる方向で考えると良いですよ!

早期英語教育は「意味がない」のではなく、親の継続的なサポートがあれば大きな可能性を秘めています

やり方は1つではありませんが、成果が見られるには2000時間という目安があり、週1回の英会話教室だけでは不十分だと言えるでしょう。

日々の生活の中で無理なく英語に触れる環境を作り、親子で楽しみながら継続することで、お子さんの将来の選択肢を広げることができます。

その積み重ねが、必ず子供の未来への素晴らしい投資となるはずです。

参考にしていただければ幸いです!

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