少し早めに英語を始めようと考えられているご家庭で、英語を「習い事」として始める年齢は4才から6才が最も多いのではないかと感じます。
小学校入学を数年後に控える時期で、3才の頃に比べて日本語の理解が進み、先生の指示をある程度聞けるようになることも1つの理由でしょう。
はじめまして!
英語講師の「はむ先生」と申します。教歴は15年ほど。
現在、大学の非常勤講師として働いています。
自宅で取り組む「おうち英語」で英語を身に付けることの難易度に関しては、4才から6才は軌道に乗せるまでが難しい年齢です。
母語である日本語力が高くなっているため、理解できない英語に対してつまらないと感じたり、拒否反応を示すことがあるのです。
子供が素直に応じてくれる場合には良いのですが、親や教師側に忍耐力が必要で、子供の興味に合わせた工夫が求められる時期だと言えます。
この記事では、
- おうち英語を始める前に
- 1)気を付けたいこと
- 2)知っておきたいこと
- おすすめ英語教材とその選び方
について、まとめていきます。
4歳5歳6歳で始めるおうち英語|自我が英語習得の邪魔をする?
4才から6才という時期は、日本語である母語の基礎力が完成に向かう時期です。
言葉の習得スピードには個人差がありますが、どの子供も4才ぐらいになると、話しかけられる言葉をよく理解し、自分の思いを相手に伝えられるようになります。
上の表で言うと、ステップ2-4に該当します。
小学生に近づくにつれ、文字にも興味を示し、ひらがな・カタカナも少しずつ読めるようになる時期でもあります。
この時期に「おうち英語」を始める場合、身に付けてきた日本語力を意識しながら始めることが必要です。
英語年齢は0才、日本語年齢とのギャップを意識する
日本語では言葉を聞いて分かる(ステップ2-4)子供達ですが、英語年齢は0才からのスタートです。
上の表ではステップ1に該当し、まずは英語をたくさん聞くことから始めます。
日本語ではたくさん話しかけることで言葉の発達を促しましたが、英語ではネイティブの音源を使って音声を聞かせることで代用します。
日本語では既に聞いた言葉が理解できて話せる(場合によっては、読める)年齢の子供ですから、聞き慣れない英語に拒否反応をしめすこともある年齢です。
環境を整える親側に工夫と忍耐力が必要な時期だと言えるでしょう。
根性で続けさせるのではなく、嫌だと言わない方法を考えるとうまくいきやすいですよ!
英語習得はコツコツ継続するしか方法はない
子供がいくつのときから英語を始めても、英語を身に付けるのに必要な時間は変わらないことが分かっています。
その合計時間は、おおよそ2500~4000時間です。
赤ちゃんから始めたとしても、同じ程度の取り組みが必要であり、魔法のように言葉を身に付けられる方法はありません。
※ 幼い子供の方が全てが発達途中にあり認知能力が低いため、更に大量に英語に触れる必要があるという調査報告もあります。
長い時間がかかる英語習得なので、
- 2000時間を目指して取り組む
ことをおすすめします。
2000時間(1日1時間でおよそ5年半)ほど英語に触れると、相手が話していることが何となく理解できて少し話せるようになります。
上の表の「ステップ3」に足を踏み入れたくらいの英語レベル、2-3才くらいのイメージです。
3000時間くらい取り組むと「ステップ4」レベルの入り口に立つことができます。
言葉の基礎ができあがる、5才くらいの英語レベルに到達します。
間違いはあるけれどコミュニケーションが取れて、少し読めるくらいです。
言語習得の完成までには、母語である日本語でも15年という長い時間が必要なので、毎日コツコツ取り組んでいくしかありません。
そこを意識すると、一朝一夕には成果が見られないことに焦りを感じることはなり、子供が無理なく取り組める方法を考えられるようになります。
4歳5歳6歳で始めるおうち英語|おすすめの英語教材と選び方
先に書いたように、英語を身に付けるには「大量に英語を聞くこと」が必要です。
しかし、言葉が多少分からなくても楽しめた赤ちゃんとは異なり、幼児期の子供にとって興味のないものを見聞きし続けることは苦痛となり始める可能性があります。
4才から6才のおうち英語では、どの程度「日本語メディア」に親しんでいるかが英語の教材選びを左右すると考えています。
まだ、日本語でアニメや動画を見始めていなければ、比較的簡単に英語を聞く環境を整えることができます。
しかし、もう既に日本語アニメの楽しさを知っている場合には、子供の興味に合わせて別の手段を考える必要があります。
おうち英語の取り組みは、
- 1日1時間程度
- 元気なときはお休みなし
を目安にして、まずは続けてみましょう!
子供の「楽しい」を尊重するとうまくいきますよ。
4才から6才の子供はまだ「自然に言葉を身に付けられる能力」が備わっている時期です。
自宅での英語の取り組みを軌道に乗せることができれば、比較的スムーズに英語を身に付けられるでしょう。
映像を上手く使って英語耳を育てる!
日本語で映像を見る習慣がない場合には、英語の動画やアニメから始めることをおすすめします。
子供にとってアニメは楽しい娯楽の1つです。
今までアニメを見たことがない場合には、話されている言葉が英語であっても、楽しく見ることができる場合が多いと感じます。
英語アニメを利用できれば1日1時間英語を聞くことは難しくありませんし、数年に渡って継続することも比較的容易でしょう。
「目が悪くなるから、少しだけね!」と言って、もうちょっと見たいくらいでやめさせるのがコツです。
あまり英語だからと強制すると嫌がって見てくれなくなります。
アニメが嫌いな子供はあまりいないので、導入しやすい方法です!
まずは、英語学習者用に作られたDVD教材から始めてみるのがハードルが低くお勧めです。
DVD教材は様々ありますが、
- 幼児期スタート
- 分かり易さ重視
- セット教材でないもの
をお探しなら、うっかりペネロペを試してみて下さい。
歌よりも文章で話されているお話(ストーリー)の方が英語インプットとして適しています。
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4歳以降のお子さんでも楽しめる体系だった教材をお探しなら、サンリオイングリッシュマスターが良いと思います。
▷ サンリオ教材のレビュー記事は、こちら
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セット販売の英語教材の良さは、身に付けたい必要な知識がきちんと網羅され作られているという点です。
お子さんが楽しく見られるDVD教材を探すのがコツです!
4年間の使用を想定され作られた教材は、専用のオンライン英会話(月3回)を含めても、月額11500円で利用できます。
※ オンライン英会話利用なしなら月額7000円です。
実際にDVD教材を見る機会を頂きましたが、幼児期からの英語スタートでも楽しく見られる映像教材になっています。
英語学習用の教材で基礎力を高めた後は、英語圏の子ども達も楽しんでいる英語アニメを活用しましょう!
おすすめの英語アニメはPeppa pig(ペッパピッグ)です。
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イギリスの幼児番組で世界中で親しまれているアニメで、大人が見てみても楽しいお話です。
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自宅学習教材を使って英語で分かる言葉が増えてこれば、英語ネイティブの子供たちが見るアニメも自然に見てくれるようになります。
子供は見飽きるくらい同じ映像を見て、言葉を丸暗記していきます。
子供が学習教材を見飽きるタイミングを待って「こんなのもあるよ」と英語アニメに導いてみてください。
映像がNGなら|タッチペンで英語絵本の読み聞かせ
お子さんが親御さんと過ごすことを希望していたり、ひとりの時間を大切にしているようであれば、コツコツ取り組める音声付きの絵本をおすすめします。
YouTubeなどの映像は極力見せたくない場合もあるでしょう。
個人的には、幼児期に質の高い英会話を利用することはオススメですが、誰しもが人懐っこく初対面の大人と楽しい時間が過ごせる訳ではありません。
幼児さんが英語に触れる必要量を考慮すると、【Liaoリスト130冊】が良いと思います。
Liaoリストとは、誰もが知っている有名な英語絵本を難易度順に並べたリストです。
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※ LiaoさんというのはLiao Caixinという台湾人ママで、台湾政治大学の外国語学部卒で英語の先生だったそうです。
ご自身のお子さんをバイリンガルに育てるべく1年間で130冊の絵本を読み切るリストを製作したことから、多くの人に知られるようになりました。
この様なリストを作ること自体が大変ですし、どれも有名な絵本ばかりなので見てみると良いと思います。
音声ペン付き、お勧めです!
お子さんが6歳前後で絵本は幼過ぎると感じられる場合には、「7-9才の小学生」のページで紹介しているOxford Reading Treeを検討してみて下さい。
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イギリスの8割の小学校で国語教科書として採用されている良書です。
お話の内容が面白いだけでなく、語彙を増やし、徐々に長い文章が読めるように考えられています。
幼児さんには早いと思いますが、小学校入学を目前に控えたお子さんにはおすすめです。
▷ 詳しくは「7-9才の小学生」おうち英語の始め方へ、こちら
質の良いAll Englishのオンライン英会話で始める
英語を身に付けるための順序としては、たくさん英語を聞いてから話す場を設ける方が成果が見えやすいと言えます。
少し想像すれば分かると思いますが、ゼロから英会話をやるより、たくさん英語を聞いて言葉を増やしてから英会話を始める方が効果が見えやすいはずです。
しかし、子供にも意思がありますから、親が思ったように動いてはくれることばかりではありません。
幼児期のお子さんに突然「今日からアニメは英語ね!」と伝えても、恐らくほとんどの子供が嫌だと拒否することでしょう。
英語を聞く時間を作れない場合には、英語を使ってみることから始めるのはいかがでしょうか。
子供に向かって英語で話しかけてくれる相手がいれば、また反応は変わってくるものです。
お子さんが英語に対して意欲が高いようなら、All Englishの英会話スクールの利用がおすすめです!
幼児期スタートは特にスピーキングの上達が早いですよ。
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英会話スクールの5条件
- マンツーマン
- 週2-3回
- 質の良いカリキュラム・教材
- 相性の良い先生が選べる
- 無料教材が豊富
※ この条件を予算1-2万円でクリアできるのは、現状オンライン英会話スクールしかありません。
数あるオンライン英会話の中でもおすすめは、子供専用の英会話スクールNovakid(ノバキッド)です。
世界130か国で利用されており、ヨーロッパ地域のオンライン英会話としてシェアNo.1を誇る実力派の英会話スクールです。
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息子も4歳から利用していますが、幼児でも25分のレッスンが受けられる楽しさがあります。
私がノバキッドを推す理由は、楽しいだけでなく、英語力(特に会話と読解)もしっかり身に付くカリキュラムだからです。
職業柄も、多くの英会話レッスンを見ていると思いますが、ここまで質の高い教材・カリキュラムに出会えないのが実情です。
【動画あり】息子のレッスン風景は、こちら!
ノバキッドの講師は、ネイティブ講師・非ネイティブ講師から、子供と相性の良い先生を選ぶことができます。
個人的に幼児期にはネイティブ講師がおすすめですが、講師の発音よりも「講師との相性」の方が大切ですし、講師の発音よりも「レッスン頻度」の方が成果に直結するように思います。
理想的なレッスン頻度は週3回で、少なくとも週2回のレッスン頻度は確保したいところです。
ノバキッドは無料教材も充実していて、レッスン外でも楽しく英語に取り組める教材が豊富に用意されています。
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英語がイヤなら|日本語可能なオンライン英会話から
英語でのアニメ・動画は見たがらず、あまり英語にも積極的でない場合、おうち英語はどのように始めれば良いのでしょうか。
私なら、日本語で優しく教えてくれるオンライン英会話から始めることを試してみます。
まずは、英語に対する肯定的な気持ちを作るところからスタートしましょう!
英語を聞く時間が増えるので、全て英語で行われる外国人講師のレッスンの方が理想ですが、子供の気持ちが優先です。
All Englishの英会話レッスンの準備段階として、
- 日本語が分かる外国人の先生
- 英語に堪能な日本人の先生
から英語を教えてもらうことを検討してみてください。
個人的には、お子さんが英語を話す必要性を感じる環境を作りたいので、日本語が分かる外国人の先生から教えてもらえる英会話スクールを利用することをお勧めします。
まず検討してもらいたいのが、日本語が分かるフィリピン人講師から学べるWorldiKids(ワールドアイキッズ)です。
体験を受けられると分かりますが、子ども相手が上手な先生ばかりがそろっているアットホームな教室です。
レッスン料もお手頃で、週3回のレッスンが月額6500円で受けられます。
講師のプロフィール欄には日本語レベルも記載されているので、お子さんと相談しながら決めると良いと思います。
英語が初めてならレッスンは、学習プログラムにある「幼児プログラム」から始めるのがお勧めです!
▷ WorldiKids公式HPは、こちら
▷ 【紹介あり】レビュー記事は、こちら
日本人講師から教わるなら、Global Crown(グローバルクラウン)が良いでしょう。
グローバルクラウンは、英語が堪能な大学生や帰国子女を中心に講師を採用しています。
優しいお兄さん・お姉さんから、日本語を使いながら英語を優しく教えてもらえる経験は、英語への抵抗を減らすことができると感じます。
▷ Global Crown公式HPは、こちら
▷ レビュー記事は、こちら
講師の指定ができないのが少し残念な点です。
子供が英会話って楽しいなと感じるようになったら、タイミングを見て、外国人講師から教わる英会話スクールに移行すると良いと思います。
幼児期は吸収が早いので、可能そうであれば、早めの決断がお勧めです。
4歳5歳6歳で始めるおうち英語|子供の意思を尊重してプランを決める
上の表は、息子の4才から5才の取り組みをまとめたものです。
私は忍耐強く、じっくり子供の教育に付き合えるタイプではないので、息子が1人で出来ることが「おうち英語」の中心的な取り組みになっています。
▷ 息子のおうち英語の取り組みは、こちら
現在の英語の取り組みは1日1時間程度で、その日の息子の気分に合わせて、取り組み内容が変わります。
おうち英語も5年目なので、英語が当たり前になっている状態です。
幼児期である4才から6才で「おうち英語」を始める場合には、子供が毎日楽しく取り組めて、親御さんにも無理のない方法を模索していくことがうまくいくコツだと思います。
親子共に無理をしないことが継続を可能にします。
どうしたら良いか分からないという場合には、メールにてお話しながら、おうち英語の始め方を一緒に決めていくことも可能です。
▷ はむ先生の個別相談は、こちら
無理なく、楽しい「おうち英語」のヒントになれば幸いです!