赤ちゃんに使える英語教材として知名度の高いディズニー英語システム。「本当に力になるの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、0歳から2-3歳のお子さんをもつ保護者にとって心強い味方となる教材でしょう。よく考え抜かれて作られた教材は、英語の音に慣れ、新しい言葉の土台を作るうえで大きな助けになります。
この記事では、ディズニー英語システムに対する個人的な考えをまとめていきます。
DVD教材からのインプットが言語習得の土台になる
言葉を習得するには、まず大量のインプットが必要です。母語である日本語も、赤ちゃんの頃から周囲の会話を聞き続けて身についてきました。英語でも同じで、聞くことで音やリズムに慣れ、理解の下地が作られます。『話すための準備期間』と考えるとよいでしょう。
ディズニー英語システムのDVD教材は、乳幼児期の英語インプットとして役立ちます。毎日30分から1時間程度、2-3年ほどDVDを見聞きさせると、簡単な英語を聞いて理解できるようになります。
YouTube動画など無料で使える音源をインプットとする方法もありますが、その内容・質はさまざまです。中古のディズニー英語システムなら、2万円前後で必要な教材をそろえることもできます。内容の質が安定しているため、英語教材選びに迷うご家庭にもおすすめです。
「ながら聞き」よりも文脈のあるインプットを
英語をただBGMのように流すだけでは、意味の理解が伴いにくいことがあります。効果的なのは、映像や絵本など、文脈が分かる形で英語を聞かせることです。ディズニー英語システムであれば、メインのDVD教材をしっかりと見せる時間を確保するとよいでしょう。
例えば、キャラクターの動きやイラストと一緒に英語を聞けば、子どもは自然と状況と言葉を結びつけて理解できます。意味が推測できる環境でのインプットが、実際の習得につながりやすいのです。
毎日続ける|数年後にアウトプットにつながる
最初は「聞いているだけ」であっても、続けることで少しずつ理解が深まり、やがて言葉が口から出るようになります。母語習得でも、子どもは長い沈黙期を経て話し始めますよね。同じように、英語もインプットの蓄積があって初めてアウトプットが出てきます。
親子共々飽きるので、途中挫折に繋がりやすいのですが、焦らずに続けることが大切であり、その積み重ねが確かな力を育てます。取り組みの継続に必要であれば、会員専用の英会話教室を利用することも可能です。
その他にも、ディズニー英語システムを正規に購入すると、週に1回電話で先生と歌を歌ったり、課題に取り組んだりする時間を作ることができます。また、週末や長期休みにはイベントとして、英語を実際に使う機会を持つことができます。これらは教材費に含まれていないため、どれも決して安くない金額ですが、ディズニー英語システムを通して、英語に力を入れているコミュニティーに所属できることがメリットだと言えるでしょう。
我が家の場合は、4歳からディズニー英語システムと全く関係のないオンライン英会話を始めました。私自身があまり集団での活動が得意ではなかったことが、ディズニー英語システムを活用しきれなかった原因かと思います。我が家では中古教材+オンライン英会話の組み合わせで十分だったと感じています。
まとめ:聞かせるだけでも意味はある
ディズニー英語システムの教材を買っただけでは、英語を身に付けることはできません。親御さんが先頭を切って、毎日DVD教材を見聞きする時間を数年に渡って作る必要があります。これは労力を伴うことではありますが、もし実行することができれば、英語を聞き取り理解できる耳を育てられる英語教材として、確かな効果を感じられるでしょう。
小さな子どもでも安心して見られる低刺激な映像教材は多くありません。その点で、ディズニー英語システムは貴重な存在だと感じます。一方で、英語を話す(アウトプット)に関しては、ディズニー英語システムの教材である必要はないと個人的には考えます。ですので、迷われる方には、中古教材でも構わないのではと思います。